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ザ・ベイ  ★★

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「レインマン」の名匠バリー・レヴィンソン監督が「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのスタッフと手を組み、小さな港町で謎の疫病が拡がっていく恐怖をファウンドフッテージ・スタイルで描き出した戦慄の感染パニック・ホラー。(allcinema)
2012年/アメリカ/84分 監督:バリー・レヴィンソン 脚本:マイケル・ウォラック
製作総指揮:ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ 他
撮影:ジョシュ・ナスバム 音楽:マーセロ・ザーヴォス
出演:ウィル・ロジャース(アレックス)クリステン・コノリー(ステファニー)
ケッテル・ドナヒュー(ドナ)フランク・ディール(ストックマン市長)
スティーヴン・クンケン(エイブラムス医師)クリストファー・デナム(サム)
ナンシー・アルカ(ジャクライン)

あらすじ:メリーランド州チェサピーク湾にある、昔ながらの海辺の町クラリッジ。そこでは、水こそが地域の原動力となっている。ある日、2人の海洋学者は湾の水に驚くほど高濃度の毒性があることに気づく。彼らは町長に警告するが、静かな町にパニックを起こすまいと町長はそれを無視する。7月4日、町は独立記念日を祝うカーニバルムードに包まれ、たくさんの人々の笑顔で溢れていた。しかし、その風景は一瞬にして惨劇へと変わる。チェサピーク湾に疫病が発生。人々は精神を、ついには体中を蝕んでいく突然変異した寄生虫の餌食となる―――!

<感想>だいぶ前にレンタルして観賞したのですが、未公開作品ではないです。監督として「レインマン」、「タラブル・イン・ハリウッド」とか立派な実績を持っているバリー・レヴィンソンが、何ですかこんな小さなスケールの問題提起映画を作るとは意外でした。彼ならば「ジョーズ」のような映画を作ることだってできたのにね、惜しいですよね。
映像の垂れ流しだし、生存者の証言として編集されたように構成されているかのように見えるので、何かデタラメな感じがした。サスペンスにも、ショッカーにも、政府による情報の隠ぺいを主題にしたメディア論にも、全てに於いてダメですね。

かろうじて意味があるとするならば、登場人物が悲惨な死に直面しようと、感情移入もできないほどに映像の距離感が遠い点かな。ですが、それは偶然写った恐ろしさまで達せず、映画内の虚構として自己満足しているだけに見えました。真相が判っても、それが物語上では何も生まれてこない。
ジョーズに、ゾンビにモキュメンタリーの手法を取り入れたような作風である。公害的なテーマも含まれているのだが、パニックホラーとしてのアプローチを突き詰め、その恐ろしさを情報ではなく感覚的に訴えかける。
体中を蝕んでいく恐ろしい突然変異した寄生虫が、海洋学者の手で説明され映し出されるのに、政府が何も手を打たないというズサンな態度に憤りを感じてしまった。
症状として舌を破壊されることで、被害者本人の証言が得られないままに、感染が拡大していく仕組みは面白いと思いました。
この映画は、生理的にかなり観る人を選ぶ描写が頻繁に登場します。それはダイレクトに気持ち悪く、目に見えない災害を視覚化して危機感を想起させる狙いにおいては、褒めてもいい。しかし、寄生虫が水の中に卵を産み付けるという不衛生なこと極まりない。その水を水質検査で良くも調べていないし、飲み水にですよ。

その寄生虫の卵が人間の体に中に入って、棲みついて大きくなるわけ。グロイ映像もあります。どう考えても、身体に寄生虫が棲みついて育っていくなんて、ゾッとしますよね。以前、韓国の映画で「ヨンガシ 変種増殖」やはり川の水に潜んでいた寄生虫(ハリガネ虫)が、泳いでいて口の中へ入って腸の中で大きく成長してしまうグロイ映画を見ましたが、それと似ているようなきもしました。そちらは、虫下しのような薬と政府と製薬会社が研究して作り、感染した人間たちは助かりました。
この映画は、社会啓発映画としては、必ずしもよく調べているとも思えないし、少なくとも見ていて緊急性が強いとは思えない。これだけの監督ですもの、もっと巧妙な面白さを持った商業映画を作って欲しかった気がしました。
2014年DVD観賞・・・60 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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