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チェイス! ★★★★

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『きっと、うまくいく』などのアーミル・カーンを主演に迎え、本国インドでヒットを記録した驚異のアクション。シカゴを舞台に、父親のリベンジを誓う主人公が警察相手に仕掛ける大胆不敵な挑戦と共に、彼を取り巻く人々の人間ドラマも映す。『命ある限り』などのカトリーナ・カイフがヒロインを演じ、セクシーなダンスを披露。スタイリッシュかつ華麗なダンスシーンはもとより、観る者の心を奪う数々のトリックに幻惑される。
あらすじ:1990年、シカゴで、サーカスに人生をささげてきたサーヒル(アーミル・カーン)の父は、銀行から融資を断られて失意のまま拳銃自殺する。時は流れ、シカゴでは大胆不敵な金庫破りが次々と発生。警察も市民も戦々恐々とする中、黒いバイクに乗った犯人は、曲芸のような走りであっという間に姿を消す。

<感想>「きっと、うまくいく」のランチョー役で感動の渦に巻き込んだアーミル・カーンの主演作だ。この作品は人気シリーズ「ドゥーム(騒ぎ)」の3作目で、このシリーズでは毎回、警官が凄腕の泥棒と対決する構図が柱となっているそうです。
この映画の中で彼が演じるのは何と、泥棒である。サーカス団長だった父親が銀行からの融資を断られて自殺、その復讐のため、驚くような手法で銀行から次々と大金を盗む、その盗んだ金は屋上から飛び降りて来る時に地上へとばら撒く札びら、まるで鼠小僧のような大泥棒。
そのやり口は、あまり映画の中では映し出されていないが、空中を駆け抜けるシーンでは、トムちんの「ミッション:インポッシブル」みたいに、ビルの屋上から背中のワイヤー一つで降りてくるし、逃げるのは水陸両用の変形バイクを使った高速チェイスは圧巻ですぞ。もちろんバイクの運転技術もすご技で、シカゴの街を暴れまくる。

迫力のアクションが繰り広げられる本作では、アドレナリン全開のバイクアクションが見ものです。バットモービルさながらに、自在に姿を変えるバイクの形態では、製作陣がCGに頼らず映像にこだわり、川から水上バイクが飛び出すシーン、走るバイクに立ち乗りし車の間をすり抜けるシーンとか、何台ものパトカーが鉢合わせになり降ってくるシーンなど、全てナマの映像なのだ。

また、サーカスのショーでもリアリティーを追求しており、主演のアミール・カーンとカトリーナ・カイフの二人が輪っかに乗り、高さ15メートルまで吊り上げられ、命綱なしでのパフォーマンスには、迫力満点で絢爛豪華の見事さです。

冒頭では、世界的タップダンス集団も参加しての、アーミル・カーンの洗練されたタップダンスの巧いこと。

ところが、インド警察からジャイとアリを助っ人を呼び、犯人逮捕の協力を要請する。ジャイ刑事に扮するアビシェーク・バッチャンも魅力的ですよね。彼がバイクを追いかけて、途中で川からバイクで上がるところをヘリから拳銃で撃ち、サーヒルの肩に命中してしまう。

ジャイ刑事は、サーカス団が怪しいと睨み、潜入捜査を開始するのです。もう、サーカスをしている途中で、中へ潜入すると主人公サーヒルのトリックがバレバレになるのですね。その驚愕の事実は、映画をご覧ください。やっぱりと納得しますから。

この凸凹コンビの刑事が繰り出すオトボケも面白いのですが、主人公の恋の相手のアーリアを演じたカトリーナ・カイフの、美貌とボディとアクロバティックなダンスの身体能力にはうっとりさせられます。二人で踊るダンスもあるのですが、シルク・ドゥ・ソレイユばりの、超絶なサーカスの演技を見せるカトリーナ一人で踊るシーンも多いし、露出度満点なので男性には眼が釘付けになるのでは。

派手なアクションシーンに、ラブロマンスもありで、眼がギョロ目の筋肉マンのアーミル・カーンの一人二役の演技で、彼の全てを堪能できます。
ラストが切ないですよね。もちろん、父親を自殺に追いやった銀行は破綻してしまうのですが、銀行強盗は罪ですからね。ダムの所で逮捕されるシーンでの、心に響く物語には、何ともいえない切なさが胸にドーンと突き抜けます。エンドクレジットのシーンも最後まで見逃さずに。歌と踊りにと、インドの映画を満喫できます。
2014年劇場鑑賞作品・・・360 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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