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Channel: パピとママ映画のblog
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マダム・イン・ニューヨーク★★★★

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英語ができず苦悩する主婦が一念発起して英会話学校に通い、コンプレックスを克服し生きがいを見いだしていく女性賛歌。英会話という小さなきっかけを通して人生の喜びを発見するヒロインの日々を、アクションやミュージカルといったこれまでのインド映画とは異なる語り口で描く。本作で長編デビューを飾る新鋭女性監督ガウリ・シンデーがメガホンを取り、数多くの出演作があるインドの女優シュリーデヴィが主演。
あらすじ:ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシ(シュリーデヴィ)は、家族の中で唯一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せないためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始めるが……。

<感想>とてもいい作品に巡り逢えました。それに驚いたのは、この映画を監督したのが39歳の新人女性監督ガウリ・シンデーだということ。これまでのボリウッド映画のイメージを変えた、歌や踊りの乱舞といった映画になっていないのに好感が持てます。脚本も彼女が手掛けているとのこと。もちろん少しは歌や踊りが入っているのですが、それが嫌味にならない。

良妻賢母型の耐える女性なんて、昔の日本の女性などもはや見当たらないので、映画のストーリーに、ちょっと違和感を覚えます。英語が話せないというだけで、母親を軽んじる、監督の面影を宿しているらしい生意気な長女の存在など、観ていて少し不愉快に感じた。
でも話が面白くなってくるのは、専業主婦シャシが姉の娘の結婚式の準備のため、1カ月もニューヨークへ滞在することになり、ふと眼にした広告をみて英会話教室で学び始めてからだ。彼女が女性としての誇りと自信を取り戻すお話になっている。

でも、インドで暮らすのに英語なんて必要ないのじゃないかしらね。それが違うんですね、シャシのようにインドの中産階級以上は、大半が英語のネイティヴスピーカー。
NYに着くと、カフェで注文しようとすると、早口英語でまくし立てる店員に、緊張してしまい言葉が出なくなる。後ろにはたくさんの人たちが行列しているし、英語で悪口言われても意味が判らないのでオドオドしてしまうばかり。冷たい視線が浴びせられるシャシ。
外国旅行をしてる方で、こんな経験したことある人って大勢いるのではないかしらね。私はメニューを指さして、1プリーズと頼みます。間違ってくることもありますが、それは仕方がないと諦めます。

しかし、、シャシは負けてはいません。「4週間であなたも英語が話せる」という英会話教室へ入校します。そこは英語を勉強しないと生きていけない人々の吹き溜まりで、それぞれが抱えている人生の大変さが胸を打ちます。
その中には、シャシがカフェで虐めを受けた現場に居合わせたフランス人の男性のロランもいて、何と彼はシャシに一目惚れなんです。忘れていたロマンスのトキメキに戸惑いながらも英会話教室へ通い続け、上達していくシャシ。
そして、姪っ子の結婚式の日に英会話教室の卒業試験もあるのですが、当日は結婚式に出すお菓子の”ラドゥ”を作らなければならないし、それが飛んでもないことになってしまうんです。息子がはしゃいでそのお菓子を床に全部落としてしまうのです。全て作り直しをしなければならず、卒業試験なんて行けないのだ。

ですが、姪っ子がシャシが英会話教室に通っている事を知り、当日の結婚式に教室のみんなを招待していたんですね。そして、結婚式が始まり、シャシがスピーチをする番が来ます。夫は妻は英語が話せないといい、自分が代わりにスピーチをしようとします。ですが、その言葉を振り切って、姪っ子のために素晴らしいスピーチを英語で話すのです。もうそれにはつい私も目頭が熱くなりました。もちろん、そのスピーチを聞いていた先生がシャシに卒業試験合格の証書を手渡すのです。とにかく、主人公のシュリーデヴィの美しさに惚れ惚れします。
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