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ウォールフラワー ★★★

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『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラー共演の青春作。原作者のスティーヴン・チョボスキーが監督を務め、自身の小説「ウォールフラワー」を基に、思春期の青年の揺れ動く心情を繊細なタッチで映し出す。困難を乗り越え成長する少年の心象風景が観る者の心を強く揺さぶる。
あらすじ:1991年、シャイで物静かな高校生チャーリー(ローガン・ラーマン)は、クラスメートたちに“壁の花”とあだ名を付けられ甘く見られていた。だが、彼の平凡な日常は、パトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワトソン)兄妹との出会いによってすっかり様変わりする。チャーリーは初めて知る友情の素晴らしさや、初恋の胸のときめきに有頂天になっていたが……。

<感想>原作は読んでません。もともとはティーンの聖典として親しまれていた作品だそうで、内容は何だか懐かしい作風なんですね。28日から地方でも上映された。いつの間にか23歳になっていたエマ・ワトソン。
舞台となる1991年のピッツバーグの郊外。ハイスクールに入学したばかりの成績優秀なチャーリーに、最近映画で見る顔になったローガン・ラーマンが扮している。ニューシネマ世代の私には、ついダスティン・ホフマンを想いだすような感じ。中二病真っ盛りの自閉症気味のオーラが災いしてか、いつも壁の花的存在のチャーリー。小説家希望なので、よく本を読んでいるので国語の先生に一目置かれる。

友達はもちゼロ。お先真っ暗の学園生活が始まったのだ。ところが、意外に早く希望の光が差してきて、自由奔放なイケメンのパトリック、すなわちあの話題作で一躍有名になったエズラ・ミラーが、義妹のサムという美女を紹介してくれる。その二人は上級生の兄妹で、彼らを中心とするサブカルクラスタの連中に迎え入れられたのだ。
当然のごとく、サム、つまりエマ・ワトソンに胸をときめかせるチャーリー。そうだよね、自閉症気味のネクラだったのが、急に目の前に年上の美人が現れるんだもの、有頂天になるのはわかる。

それが、彼らの会話が強力なフックとなるわけ。「好きなバンドはザ・スミス」なんだと言うし、「マジそれって、私もよ」これは、「(500)日のサマー」の出会いシーンの再演か?と思ってしまうかもしれない。
原作でも作品の世界観を支えるものとして音楽ネタが多数入れ込まれてはいるが、映画の中ではいろいろと選曲が変更されている。

そして、決定的なシーンにチャーリーたち3人がトラックの荷台に乗ってトンネルを抜けるところでしょう。ここで、カーラジオから流れる完璧な曲が、デイヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」なんだから。そして、トラックの上でサムが風に体をまかせるポーズ、レオ様がローズを抱いてやった「タイタニック」でのポーズ、チャーリーが「無限を感じる」とばかりに、ここが一番高揚感のあるシーンだと思う。最後にもう一度3人でトラックに乗ってトンネル越えする時は、チャーリーが上で風を体全体に感じていた。幼いころの、叔母さんとの幼児体験がトラウマとなり、その叔母さんも事故で死んでしまった。その死は自分のセイだと長いこと思っていたのだ。
「ロッキー・ホラー・ショー」のコスプレ上映会も見ものだし、国語教師がチャーリーに勧める「路上」や「華麗なるギャツビー」「アラバマ物語」など、ちょっと古いんじゃないかと思う。まさか、パトリックがゲイだったとは意外だった。確かにエズラ・ミラーの綺麗な顔立ちは、そうにも取れるから不思議だ。
だが、奥手のチャーリーの初恋は、だんだんと美女のサムから、メアリーというパンク女子に傾いて、あろうことか彼女相手に童貞喪失へとなるところには、何だかあせって「ヤリたいだけじゃん」と思ってしまった。しかし、メアリーって頭いいんだね、ハーバード大学受かってたって。若いっていいよね、落ち込んでなんかいられないよ。
エマ・ワトソンが「ブリングリング」で頭からっぽなヴァリーガールを演じていたが、こちらはずいぶんと古風な感じで大変よかった。
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