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スキャンダル★★★・5

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アメリカの保守系メディアを代表するニュース専門放送局“FOXニュース”で起きたセクシャルハラスメント事件の全貌をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化した実録ドラマ。全米に絶大な影響力を持つFOXニュースのCEOにしてアメリカTV界の帝王と恐れられるロジャー・エイルズの知られざる実像と、彼に対峙する女性たちの葛藤の行方をスリリングに描き出す。ロジャー・エイルズ役にジョン・リスゴー。監督は「ミート・ザ・ペアレンツ」「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ。また、アカデミー賞にも輝いたカズ・ヒロ(辻一弘)による驚異のメイクアップ技術も話題に。

あらすじ:2016年、FOXニュースのベテラン女性キャスター、グレッチェン・カールソンは、人気番組の担当を降ろされたのを機に、長年セクハラを繰り返してきたロジャー・エイルズCEOを訴える準備を進める。一方、看板キャスターのメーガン・ケリーは、女性蔑視が目に余るドナルド・トランプ大統領候補への対決姿勢を鮮明にしていく。そんな中、メインキャスターの座を狙う野心あふれる若手ケイラ・ポスピシルは、ついにロジャーとの面接のチャンスを得るが・・・。

<感想>女性主人公の実話映画。シャーリーズ・セロンにニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという美人女優のそろい踏みが目を引く映画です。最初に舞台となるのは、FOXニュースのTV局をもちあげたのは、メディア女王として名高いルパード・マードック。共和党支持者のロジャー・エイルズをCEOに据えて、徹底的な共和党偏向報道で有名になったのだけれど、なぜかトランプが大統領候補になった時には、彼を攻撃していたという。

だから、映画の冒頭では、メーガンVSトランプの対立が描かれている。TV局の内幕がここまでリアルに描かれていて、しかもほとんどの人が実名で登場しているのだ。こういう作品を作って、しかも娯楽作品として成立させてしまうのは、ハリウッドの底力を感じますね。

ちなみに、マーゴットが演じたケイラは、架空の人物で二人の女性の体験を組み合わせているんだとか。ところで、最初にシャーリーズが画面に登場したときには、「あれ、顔が違うような」と思ってしまった。それもそのはず、あれは特殊メイクだから。本物のメーガンに近づけるために細かく作りこんでいるというのだ。メイクを担当したのは、オスカー受賞したカズ・ヒロ(アメリカ国籍を取得したため、辻一弘から改名した)二度目の受賞です。

それに、でっぷりと太ったロジャーを演じたジョン・リスゴーも凄かったですね。まさに名人芸でした。

この映画の脚本は、例の#MeToo運動が起こる前に書かれたそうで、それを読んだシャーリーズ・セロンが制作と主演をかって出たもの。彼女は全米で初めて勝訴したセクハラ訴訟を扱った「スタンドアップ」(05)に出演したこともあるから、こうした問題に対する意識が高いのですね。

セクハラやパワハラがまかり通っている社内で、独裁者のような人物が中核にいたら、と考えるとゾッとしますよね。クビを覚悟に声を上げた女性たちの勇気に、本当に感動しました。

みなさんニュースキャスターなので、そても細身でボディラインの出るスーツやワンピースを着こなして、ファッションも素敵でした。脚本を書いたのは「マネー・ショート華麗なる大逆転」(15)などのチャールズ・ランドルフ。登場人物に心の声を語らせたり、新キャラが出てくるたびに、テロップが出るなどトリッキーな感じは相変わらずでした。

 

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