Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

嘘八百 京町ロワイヤル★★★

$
0
0

幻のお宝をめぐり、中井貴一と佐々木蔵之介扮する古物商と陶芸家がだまし合いの大騒動を繰り広げるコメディのシリーズ第2作。古物商の則夫役を中井、陶芸家の佐輔役を佐々木がそれぞれ演じ、志野役で新たに広末涼子が参加。友近、森川葵ら前作からのキャスト陣に加え、加藤雅也、竜雷太、山田裕貴らも新キャストとして顔をそろえる。監督の武正晴、脚本の足立紳と「百円の恋」コンビが前作から続投。

あらすじ:大阪・堺で幻の利休の茶器をめぐって大勝負を仕掛けた古物商の則夫と陶芸家の佐輔が、ひょんなことから京都で再会を果たす。そこで出会った着物美人の志野にほだされた2人は、利休の茶の湯を継承し、天下一と称された武将茶人・古田織部の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出すが……。

<感想>「あるかもしれない」と思わせる古田織部の幻の茶碗”はたかけ”を主役にしたことで、破綻しがちなコンゲームが自由かつ無理なく展開していく物語。その”はたかけ”に振り回される人々の人間模様も、鮮やかに浮き上がっていく。特筆すべきは、あの相変わらず冴えない人生を送っている、古物商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔。古物商の則夫役を中井貴一、陶芸家の佐輔役を佐々木蔵之介がそれぞれ演じ、志野役で新たに広末涼子が参加している。

本作では、幻の茶器「はたかけ」を騙し取られたという女性・橘志野が則夫の店を訪ねてくる。 彼女のけなげな想いにほだされ、2人は助けに乗り出すことに…。 則夫は陶芸家の佐輔にその贋作を作らせるのだが、それがネットオークションに出品されていることを知り、橘志野を調査することになる。するとこれには、有名古美術店の主人加藤雅也による贋作ビジネスが絡んでいた。お宝コメディ第2弾。

主人公の骨董コンビ。中井貴一と佐々木蔵之介の垢抜けない、やぼったい感じが邦画の喜劇に似合い、親近感がわく。1作目の成功を受けてか、広末涼子を筆頭に新顔の俳優陣も多彩に。主役2人と広末の恋のさや当てで娯楽色が増していた。居酒屋「土竜」に集う贋作師3人組(坂田利夫、木下ほうか、宇野祥平)が今回もいい味を添えて熟練の芸を見せている。

今作では最初から贋作感がいっぱい。広末涼子の和服が似合う美人に騙される男二人。一転して、広末涼子がクラブのホステスを演じているところでは、真っ赤なドレス姿が凄く似合ってました。まぁ、男を騙すのには美人の和服姿も詐欺師っぽい演技の一つだと言われれば、その通りに決まっている。

普通なら手間暇がかかるだけで儲からない依頼は受けないが、はんなりとした京美人となれば話は別。そろいもそろって、美女に弱い骨董コンビが、またまた一発逆転を賭けて悪徳古美術商に挑みます。成功しないのは、人を騙すのが上手いとは思えない国民性によるものか。コンゲームものの要諦は、客を騙すことにあるが、この映画では騙し切れていない。何よりもアイテムが、庶民には馴染みの薄い幻の茶器では、興味がもてないのだ。

危なげない娯楽作品ではあるが、ただし見終わってみると、謎の女にするあまり広末の橘志野なる正体が最後には不明になっていた。国家ぐるみの悪だくみがあれでは、暴かれないままなのではないかと。腑に落ちない点も多々あるが、少なくともTVの生中継だけは本物だったとすべきで、今作では、TV局や国の機関まで巻き込む、大掛かりな勝負にでるのもよかったです。そんな中で、出番は少なかったものの古物商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔をだますのには 野田佐輔の息子がメイクアップ・アーティストになっていたところに、映画愛を感じることができます。


2020年劇場公開、鑑賞作品・・・20アクション・アドベンチャーランキング

 

 

 

映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/31085110


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles