DCコミックスの異色スーパーヒーローを映画化した痛快アクション・コメディ。ひょんなことからスーパーパワーを手に入れ、ヒーローマニアの友人とその力で悪ふざけを繰り返していた少年が、真の敵を前にスーパーヒーローとして目覚めていく姿をコミカルなタッチで描き出す。主演はザカリー・リーヴァイ、共演にアッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、マーク・ストロング。監督は「ライト/オフ」「アナベル 死霊人形の誕生」のデヴィッド・F・サンドバーグ。
あらすじ:身寄りのない孤独な里子の少年ビリー・バットソン。ある日突然、謎の魔術師に“選ばれし者”と認められ、スーパーパワーを授けられる。魔術師に言われたとおり“シャザム”と唱えると、本当に筋肉ムキムキのスーパーヒーローに変身してしまうのだった。さっそく同じ里子でヒーローオタクのフレディといろいろな能力を試し始めるビリー。しかし見た目は大人のヒーローでも、中身は思春期真っ只中の少年のまま。フレディと一緒に悪ノリ全開で、せっかくのスーパーパワーを無意味なことにばかり使ってはしゃいでいた。ところがそこへ、彼のスーパーパワーを狙う謎の科学者Dr.シヴァナが現われ、フレディがさらわれてしまう。大切な仲間と街を守るため、ヒーローとしてDr.シヴァナに立ち向かっていくビリーだったが…。
<感想>見た目はオトナ、中身はコドモって日本の代表的なアニメ「名探偵コナン」と真逆な感じだが。ちょっとは期待はしていたが、“ダサかわ”ヒーロー、笑えるだけじゃなく最高にグッときます。 ギャグ、アクション、ノリ、予想外の「エモい」ドラマ……人々がエンターテインメントに求めるものが全て備わっており、見ている間中、とにかくずっと面白いのには間違いない。
ある日突然、運命の導きにより、魔導士シャザム(ジャイモン・フンスー)、なぞの魔術師から魔法の力を与えられた。「シャザム(SHAZAM)」とは、S=ソロモンの知恵、H=ヘラクラスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの神速、という6つの力をあわせもつ、地上最強の存在に変身するのだった。
扮しているのは、「マイティ・ソー」シリーズでファンドラル役を演じたザカリー・リーヴァイ。少年のビリーには、アッシャー・エンジェルが扮している。
誰だって、異世界に呼ばれて魔法の力を授けてもらうことを夢見ているのだ。しかしだ、ビリーは未成年なのに、コンビニでビールを買って飲むという無茶ぶりに驚く。そして、変身能力を授業をさぼるために使うし、中身は子供のままで成長しないのがダメなのだ。
一緒に住んでいる里子たちの家族の中にフレディという少年がいる。彼はスーパーヒーローのオタクであり、生まれつき足に障害のあるフレディは、自在に空を飛び回る力を夢見る少年なのだ。だから、ビリーが羨ましくて、パワーの無駄遣いをしているのを怒るのだ。
始めは自分の本当の母親を探しに翻弄するが、見つかってみると母親は自分を捨てたのが分かる。それからビリーは人助けに精を出すが、フレディにシャザムの力を試してみてはと言われる。
コンビニ強盗に遭遇する2人、ビリーがシャザムに変身をして強盗の銃弾を浴びるも、拳銃の銃弾を弾き飛ばす強靭なボディ、もちろん顔面もだ。
それにだ、電撃ビームを発する“稲妻ハンド”は、攻撃だけでなく携帯の充電も可能だった。ビリーがシャザムに変身して手に入れた力に、全力ではしゃぎまくる姿には爆笑の連続でした。バスケス家の家族との交流に自分の居場所を見出すビリー。
マーク・ストロングがDr.シヴァナを演じて、彼は本当はシャザムになりたかったのに、夢が叶わず自分で魔術を取得して、眼球の中に「七つの大罪」という魔物を閉じ込めて復讐を始めるのだ。絶対にシャザムを殺す気でいるのだ。
だが、ビリーも馬鹿ではない。兄弟たちにスーパーパワーを身に着けさせて、変身させる。つまりシャザムと同じパワーを持つスーパーマンが6人も登場するのだ。これは日本の“ウルトラマン兄弟”かよって思ってしまった。
そして、七つの大罪の悪魔の化身たちと戦うわけ。この魔物たちにはグロイ感じで恐ろしいが、それでもファンタジー要素があるので大丈夫。
それと忘れてはならないのが、イモムシの存在である。冒頭でもちょっと出てはいるが、ラストでもサデウス・サド・シヴァナ博士の所へ出て来るのだ。意味ありげに蠢く「イモムシ」は古参のヴィランのMr.マインドである。要注意なイモムシちゃんである。
本作では、何と言っても子供がスーパーヒーローになるってことが面白い。それに家族の問題では、家族は選べないのが世間の常識だが、この映画の中では自分で選べるというメッセージが込められている。
シャザムはこの先、他のDCヒーローとも絡んでいく可能性もあり、シリアスなバットマン、立派な大人のスーパーマン、豪快オレ様のアクアマンたちと、中身は少年のシャザムがどう絡んでいくか楽しみだし、ワンダーウーマンに興奮しちゃうシャザムなんて観てみたいですよね。
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