アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめとするマーベル・コミックが誇るスーパー・ヒーローたちによって結成された“アベンジャーズ”の活躍を描く空前のメガヒット・アクション超大作の第4弾にして完結編。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ジョシュ・ブローリンらの続投組に加え、新たにキャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンが初参戦。監督は引き続きアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ。
あらすじ:6つのインフィニティ・ストーン全てを手に入れた最強最悪の敵サノスによってアベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が消し去られてしまう中、生き残ったヒーローたちによる命を懸けた史上最大の逆転への戦いを壮大なスケールで描き出す。
<感想>前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」ここでは、サノスが思いを遂げ、銀河の生命が一瞬にして半分になってしまった世界。MCU初のヴィランが勝つ映画でした。あれから1年、ついに「アベンジャーズ/エンドゲーム」の衝撃の幕が開く。もちろんヒーローたちも例外ではなく、アベンジャーズやガーディアンズ、オブ・ギャラクシーのメンバーも多くの仲間が消えてしまった。生き残ったヒーローたちはこの危機的状況にどう立ち向かうのか?・・・。
そして今回はヒーローたちがアベンジ(逆襲)するわけですが、サノスを倒すことが目的ではなく世界を元に戻すことが重要な戦いになるでしょうね。そうなると、過去に戻って歴史を変えるか、サノスからインフィニティ・ガントレットを奪ってもう一度、指パッチンかなんかして、世界を改変させるしか方法がないわけです。
しかし監督のルッソ兄弟はこっちの読みをはるかに超えてくるでしょうから、どう予想を裏切ってくれるかも楽しみです。
ここで気になるのがアベンジャ-ズの初期のメンバー6人が生き残っていること。これは偶然なのか?・・・6人のオリジナル・アベンジャーズに6つのインフィニティ・ストーン。各ストーンが一人一人を導く、という驚愕の展開もあるかもです。
前作の序盤ではサノスに殺されるという、まさかの展開でファンの涙を誘ったロキですが、彼は人をも欺く神、もしかすると死すら偽造かも。また敵に渡したストーンも本物とは限らないのでは。原作ではインフィニティ・ガントレットを巡る戦いで、ネビュラが重要な役割を果たすのです。
本作ではネビゥラがどうなるのかに注目したい。それでも「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で大ファンになった女戦士ヴァルキリーと、「ドクター・ストレンジ」の兄弟子ウォンが、サノスによる死滅を逃れて生存していたことが判明。地味だが戦闘力は高い2人が、意外な活躍を見せるかもです。
そして、「キャプテン・マーベル」の役割とは、絶大な宇宙のパワーをその身に宿し、フューリーが最後の切り札としてとっていたキャプテン・マーベル。彼女なら単身でサノスを倒せる可能性は大だ。しかし戦いの目的がサノスを殺すことではなく、世界を取り戻すものだとしたら、彼女の最強のパワーはどう生かされるのか?
映画ではスーパーマンもびっくりの圧倒的な強さだったので、「彼女さえいてくれれば、サノスなんてへっちゃら」だと言いたくもなるが、それだと3時間もの上映は必要ないだろうに。
だが、「インフィニティ・ウォー」には登場せず、「アントマン&ワスプ」で超ミクロ世界=量子世界にいたため、消滅を免れたアントマン。ミシェール・ファイファーが演じるジャネットが、“量子世界の中にはタイム・ボルテックス(時間の渦)がある”と警告しており、その名前からしてここを使えばタイム・トラベルが出来るのでは?このタイム・ボルテックスを通って時間を遡り、サノスがインフィニティ・ストーンを手に入れる前の時代に行けば、彼の野望を阻止できるのではないかと。
そして、生き残ったヒーローたちが、揃いの白いスーツを着て、何処かへ向かおうとしているシーンでは、トニー・スタークの姿があることから、彼が宇宙漂流から生還しことが分かるのだが、なんとキャプテン・マーベルが宇宙の果てまで行き連れて帰ったというのだ。
彼らが来ている白いスーツが「アントマン&ワスプ」のゴーストのスーツに似ていることから、ヒーローたちは元気を取り戻したトニー・スタークが、制作したタイム・ボルテックスの渦巻く量子世界に向かい、タイムタラベルを決行することになる。ここで、アントマンが試しに何度もタイムタラベルを繰り返すのが面白かった。
これは日本に向けてのサービスと思われるシーンが、ホークアイことバートンが黒いフードを被り、刀を使って真田広之のヤクザと戦っているのが見れる。でも、家族を殺されるという設定もあったので、ブラック・ウィドウが犠牲になることで、ホークアイが家族と再会できることになる。
そして、キャプテン・アメリカが「アベンジャーズ」1作目のコスチュームで、NYの戦いで街を襲ったエイリアン部族チタウリとのアクションが再現される。時空を超えて「エンドゲーム」とリンクをするNYの戦い。そもそも生き残ったアベンジャーズの主な顔ぶれが、“NYの戦い”のメンバーだったことを考えるとNYの戦いが大きな意味を持つのだろう。
かつてのヒーロー映画では、世界の危機を救うのはいつだってイケメンの白人ヒーローだった。でもMCUに登場するヒーローたちは、いろんな意味においてもずっと個性的なのだ。
様々な境遇を持つキャラクターたちが、時にはお互いの意見をぶつけ合いながら、相手を尊ぶことを学んで成長していく。白人も黒人も、大きな人も、小さな人も、アライグマも、木の枝も、見た目の違いは一切関係ないのだ。そんな「多様性」の精神こそは、MCUの物語世界のもっとも核となるメッセージであります。これからのMCUの作品に期待したい。
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