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アリータ:バトル・エンジェル★★★★

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木城ゆきとの伝説的コミック『銃夢』をハリウッドで実写映画化したSFスペクタクル・アクション大作。長年『銃夢』の映画化を熱望してきた「タイタニック」「アバター」のジェームズ・キャメロンが自ら脚本と製作を務め、監督には「シン・シティ」「プラネット・テラー」のロバート・ロドリゲスが当たる。クズ鉄の中から拾われた記憶をなくしたサイボーグの少女が、人としての感情に目覚めていくさまと、“最強兵器”という自らの宿命に立ち向かっていく中で繰り広げる壮絶なバトルの行方を、最新の映像技術を駆使した迫力のアクション満載に描き出す。主演は「メイズ・ランナー:最期の迷宮」のローサ・サラザール、共演にキーアン・ジョンソン、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ。

あらすじ:世界が富裕層が暮らす天空都市“ザレム”と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃したクズ鉄町“アイアンシティ”に二分された未来都市。アイアンシティに暮らすサイバー医師のイドは、クズ鉄の山の中からサイボーグの少女を発見し、拾い上げる。頭部だけになっていた彼女は300年前のサイボーグで、長い休眠状態のために一切の記憶を失っていた。イドはそんな彼女に新たな機械の身体を与えると、“アリータ”と名付けて娘のように大切に育てていく。やがて町へ飛び出したアリータは、ザレムに行くことを夢みる青年ヒューゴと出会い、少しずつ心を通わせていくのだったが…。

<感想>ジェームズ・キャメロンが日本のコミック「銃夢」に惚れ込んで、ロバート・ロドリゲスに監督を託して悲願の映画化である。映画化権を取得したのはなんと25年前だと言う。当時脚本まで書いていたと言うのだから凄いにつきる。でも、そんな作品が、満を持して2019年に公開されることは、きっと必然的だったのでしょうね。

最先端のCGと壮大なセットで細部まで緻密に作り上げられた圧倒的な世界観。空中都市と下界に分断された未来で、記憶喪失のサイボーグの少女が、自らの運命に立ち向かう。

人間以上に人間らしい、“作り物”を超えたハイパーリアルなヒロインは、髪の毛や皮膚の質感にまで徹底的に研さんを重ねられて作り上げられた。キャメロンが特にこだわったアリータの目や少女の無邪気さと戦士の力強さを宿す表情は、見る者を釘付けにする。

主演は「メイズ・ランナー」シリーズのローサ・サラザール。マッドなサイボーグ戦士たちとの壮絶バトル。パフォーマンス・キャプチャーを駆使した新感覚のアクションシーン、さらには細かい武器のギミックやアリータが参戦する競技「モーターボール」など、本作の見せ場の1つが、巨大なスタジアムで行われるバトルロイヤルゲーム「モーターボール」。

サイボーグ少女のアリータと、彼女の命を狙う敵の息もつかせぬ大乱闘が繰り広げられる。目視できないほどのスピーディかつド派手なアクションと、360度カメラが回転する驚異の映像は異次元レベルですからね。

随所に登場する原作完全再現シーン、全てに驚かされ続け、テンションをぶち上げられ、もうお腹いっぱいの大満足なのです。だが、それだけでは終わらなかった。原作から引き継いだメッセージは、古くなるどころか、科学もロボット技術も大いなる進化を遂げていた。「未来」にいる我々にこそ刺さるリアリティーを持って「人間とは何か?」「生きるとは何か?」の問いを突き付ける。

「自分」を探し求める物語にも要注目。過去の記憶がないアリータは、自分のアイデンティティを求めてさまよっていた。やがて明かされる衝撃的な事実……なんと彼女は、300年前の没落戦争“ザ・フォール”でザレムに戦いを挑んだ最先端の最強兵器だったのだ。自分が分からず苦悩するアリータの姿に共感し、宿命を受け入れて立ち上がる姿に奮い立たされること必至ですぞ。

そして、芯にあるのが普遍的な「愛」であることが見えた時に、本当の心を掴まれるのだ。娘を失ったサイバー医師イドのクリストフ・ワルツと、アリータのローサ・サラザールとの親子愛、亡き娘のために作った“ドール・ボディ”をアリータに与え、彼女を本当の娘のように見守る。

彼との疑似親子的な関係も見どころの一つと言える。それに、別れた妻のジェニファー・コネリーも医師なので、アリータに愛情を見出すのも良かった。

アイアンシティで暮らす友人のヒューゴの、キーアン・ジョンソンへ抱いた初めての恋ごころ。彼は憧れの空中都市のザレム行きを夢見ている若者。

それに、アリータの命を狙う強敵のベクター。下界=アイアンシティを統治し、殺し合いの競技モーターボールを支配する卑劣なベクターには、マハーシャラ・アリが。アリータを破壊して心臓を奪おうと、グリュッシュカら刺客を次々と送り込むのだ。兵士や巨大ロボットなど。

そして、愛からの嫉妬とエゴ、アリータとともにこの世界を体験するうちに、鮮やかに感情を映し出す彼女の大きな瞳に、すっかりと魅了されてしまった。シリーズ化の計画もあるので、続編に超ご期待のほど。

2019年劇場鑑賞作品・・・28  アクション・アドベンチャーランキング

 

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