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クリード 炎の宿敵★★★★

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シルヴェスター・スタローン主演の大ヒット・ボクシング映画「ロッキー」シリーズでロッキーの最大のライバルにして大親友となったボクサー、アポロ・クリードの忘れ形見アドニス・クリードを主人公にした「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。「ロッキー4/炎の友情」でのアポロとイワン・ドラゴの死闘を下敷きに、チャンピオンとなり全てを手に入れたアドニスと、どん底から這い上がってきたドラゴの息子ヴィクターによる因縁の対決をエモーショナルに描き出す。主演は引き続きマイケル・B・ジョーダンとシルヴェスター・スタローン、共演にテッサ・トンプソン、ウッド・ハリス、ドルフ・ラングレン。監督は長編デビューとなる前作「The Land」が高い評価を受けた新鋭スティーヴン・ケイプル・Jr。

あらすじ:ロッキーの指導の下、ついに世界チャンピオンのベルトを勝ち取ったアドニス。恋人ビアンカとの結婚も決まり、まさに幸せの絶頂。そんなアドニスに、過酷な環境から勝ち上がってきた男ヴィクターが挑戦状を叩きつけてきた。彼の父は、アドニスの父アポロの命を奪った、あのイワン・ドラゴだった。父の復讐に燃えるアドニスだったが、ロッキーは対戦に否定的で、相手の挑発は無視しろと忠告する。それでも自らの衝動を抑えきれないアドニスは、ついにこの挑戦を受けて立つのだったが…。

<感想>「クリード チャンプを継ぐ男」前作を観た後に必ず続編があると思たのが的中でした。東西冷戦末期の1985年、ソ連最強のボクサーとして君臨しながら、ロッキーとの世紀の一戦に敗れし者、ドラゴのその後を傷だらけの男、ドルフ・ラングレンがついに帰って来た。自らのすべてを叩き込んだ恐るべき息子とともに。かつてドラゴに父親アポロを殺され、ロッキーの魂を継ぐアドニスは、それを迎え撃てるのか?・・・父と息子、それぞれの因縁をかけた熱い戦いのゴングが待ちきれません。

本作を観る前に、押さえておきたいのが「ロッキー4/炎の友情」。前シリーズの4作目に当たる本作では、アポロの死とそれにまつわるロッキーの苦悩。彼とドラゴの因縁の対決など、新作に直結するエピソードがたっぷりと盛り込まれている。

ちなみに、シルヴェスター・スタローンと本作後に結婚したブリジット・ニールセンが、劇中ではドラゴの妻役だったのだが、その後ドラゴと別れラストのロシア戦での対決では、リングの外で観戦しているという設定で、再出演を果たしているのもお見逃しなく。

歳月は流れて物語は息子たちの世代に闘いの場を移す。シルヴェスター・スタローンの渋いたたずまいで登場して来た途端に、やはりジーンときてしまう。脚本にも参加しているだけあってか、新たなヒーロー、クリード(マイケル・B・ジョーダン)の脇にまわっても要所をしめて、見せ場はたっぷりあるのだ。

因縁の対決に気がはやるアドニス、ロッキーはヴィクターとの対決には懐疑的であった。セコンドを断るロッキーの心の中には、アポロの死の影がかすめたのではないか。それでも因縁の対決のために、絶対に勝てると思っているクリード、しかし試合は無残な結果に終わってしまう。ヴィクターの反則により負けてはいないが、リングの床に叩きのめされてしまい、鋤骨2本と内臓も負傷してしまう。

しかし、ロッキーはTVで試合を観ていたが、悔しい想いが経ちきれずにいて、クリードがもう一度戦いたいと願い、今度こそ自分がセコンドに立つことを約束する。その代わり、砂漠での地獄の特訓が待っていた。

クリードが地獄の特訓を受けて屈強な肉体になっていくのが対象的であり、みごとな肉体改造と心的にも強くなっているのが分かる。宿敵、イワンの側も凶悪に描かれているので、ドラゴのドルフ・ラングレンがすべてをかっさらう圧倒的な存在感を見せつけているのが印象的でした。

クライマックスの決戦はモスクワであり、ヴィクターにとってはアウェーで有利だ。観客の応援もみなヴィクターについている。それでも、雪辱戦として勝ちに行かなければならないのがクリードなのだ。リングに立つのはアポロとドラゴ双方の息子たち、セコンドを務めるのはロッキーとドラゴ。

こんな戦いを見られる日が来るとは、誰が予想しただろうか? 己のすべてをこぶしに込め、殴り合う次世代のボクサーとリングの脇で火花を散らす師匠たち――この興奮度満点のビッグマッチ。しかし、クリードにとっては、絶対に負けられない対決。

本作の大きなテーマとなっているのが、親と子の関係であります。アポロとアドニス、ドラゴとヴィクターの世代を超えた因縁の対決は、まさにその象徴で、父の存在に背中を押されるように、リングに上がる若きボクサーの奮闘の展開に迫力があり、手に汗を握りしめること請け合いです。

アドニスも本作では父親となり、その責任を実感することに。またロッキーと息子の葛藤や、ロッキーとアドニスの疑似親子的な関係もドラマの見どころと言っていいでしょう。ラストでロッキーが、息子の家を訪問するところで終わります。

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