NBAの現役スター選手カイリー・アーヴィングがペプシのどっきりCMとして老けメイクで演じて話題を集めたお爺ちゃんキャラクター“アンクル・ドリュー”を主人公にした痛快スポーツ・コメディ。ストリート・バスケの弱小チームの助っ人を頼まれた元スター選手たちの活躍をコミカルに描く。共演はリルレル・ハウリー、ティファニー・ハディッシュ、ニック・クロール。またシャキール・オニール、レジー・ミラーはじめNBAのレジェンドたちがチームメイト役を熱演。監督は「ドラムライン」「Mr.3000」のチャールズ・ストーン三世。
あらすじ:マイケル・ジョーダンに憧れるも夢破れて、今はストリートバスケ・チームのしがないコーチをしている青年ダックス。大会を目前に主力選手をライバルチームに引き抜かれて途方に暮れていた。そんな時、かつては名選手だったご老人アンクル・ドリューと出会い、若者を手玉に取る華麗なプレーを目の当たりにして、彼に助っ人を頼むことに。こうして2人はアンクル・ドリューのかつての仲間たちに声を掛け、大会での優勝を目指し、伝説のドリーム・チームを復活させるのだったが…。
<感想>現役NBAスター選手のカイリー・アーヴィングが特殊メイクでバスケの達人お爺ちゃん“アンクル・ドリュー”に扮して、神様プレーを披露してくれて、動画サイトの総再生回数が1億回を突破するなど爆発的な 人気を獲得したペプシのプロモーション用ドッキリCMを、映画化したもの。
バスケレジェンドとハリウッドスターがドリームチーム結成!爺さん、半端ないってさ。夢をあきらめてしまったバスケ青年が、ドリュー率いる爺さんドリームチームとともに、大会優勝に挑む。
これまでにない斬新な切り口で話題をさらってきた人気ジャンル“変わり種コメディ”に、「アンクル・ドリュー」(11月9日公開)というSNSで話題の作品が登場! アンクル・ドリューをCMと同じく現役NBAスター選手のカイリー・アーヴィングが演じており、チームメイトとして、シャキール・オニール、クリス・ウェバー、レジー・ミラーはじめ、NBAのレジェンド選手たちがチームメイト役を熱演。
バスケの聖地、ハーレム。NBA選手を夢見ていた青年ダックスこと、リルレル・ハウリーは、大事な試合中のミスがトラウマとなり、夢を諦めてしまった。今は、スニーカー・ショップでバイトをしながら、自身の運営するストリートバスケチームに,大会優勝の夢を託していたのだが、ある日、トラウマの元凶となった宿敵にチームを横取りされてしまう。
失意のダックスが出会ったのは、一人のお爺さん。じつは彼はバスケの聖地ラッカー・パークを「俺の庭」と言ってのける伝説のバスケットボール選手、アンクル・ドリューだった。爺さんになろうとも、場所を制する者こそがゲームを制する軽快なストーリー展開に、アメリカンドリーム定番のベタな結末に、少し物足りなさを感じてしまった。
しかしだ、その神業プレーに魅了されたダックスは、彼とともに再び大会優勝の夢を追いかけることを決意し、彼やそのかつてのバスケ仲間たちと、“爺さんドリームチーム”を結成するわけ。
あの「アベンジャーズ」で特殊メイクを担当しているチームが、老けメイクを担当。現役のNBA選手に“老けメイク”を施し、老人役をやらせた超面白作品なのだ。
一発ネタと言っていいCMを、どうやってドラマにするのか?・・・ストーンらが選んだのは、ニューヨークのハーレムに実在する公園ラッカー・パークで毎年行われるストリート・バスケットの優勝賞金が10万ドルという設定が、さすがにアメリカらしい。そのトーナメント選手権に、往年の名プレイヤーたちが老骨に鞭を打って挑むスポ根コメディとして仕上がっていた。
完成度が高すぎて、正直本物のジイさんたちにしか見えないし、だが試合になるとひょう変するヨボヨボの爺さんたちに、このギャップが最高に気持ちがいいよね。
“NBA選手”と“老人”、誰も思いつかなかった設定が最高に笑えるのはもちろんだが、この映画の神髄はそこだけではないのだ。もっと多くの、実は深イイ要素が多数ちりばめられていたのだった。笑えるだけじゃない本作の、“本当の魅力”とは一体何なの?
アービングの演技は無茶苦茶に素晴らしくて、本当の爺さんそのものにしか見えないのだから。ドリューのチームメイトに扮している仲間も全員、元NBAプレイヤーであり、それぞれが得意とするプレイを楽しそうに再現してくれるのだから。
その中でもシャキール・オニールが最高だった。アービングに引っ張られたのか、意外なほど味わい深い演技を披露して泣かせてくれるのだ。
そんなアスリート老人軍団をコーチとして率いる羽目になるのが、物語の語りべでもある「ゲット・アウト」(17)で主人公の親友を演じていたコメディアンの、リルレル・ハウリーである。ボヤキとリアクション、そして「ゲット・アウト」に言及する楽屋オチなど、バリエーション豊かな芸でストーリーを盛り上げてくれるのだ。
それに、彼を冷淡に捨てる元カノに扮したティファニー・ハディッシュや、ライバルチームの白人コーチを怪演するニック・クロールなど、現アメリカンコメディの実力派の好サポートもあり、スリーポイント級の作品になっている。
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