デンゼル・ワシントンが弱き者のためには容赦なく悪を退治する凄腕の元CIAエージェントを演じて大ヒットしたクライム・アクションの続編。静かに暮らしていた主人公が、何者かに殺された親友の死の真相を追い、壮絶な復讐に乗り出すさまを描く。共演はメリッサ・レオ、ペドロ・パスカル、ビル・プルマン。監督は引き続きアントワーン・フークア。
あらすじ:今はタクシードライバーとして穏やかな日常を送る元CIAエージェントのロバート・マッコール。しかしひとたび困っている人を見れば、圧倒的戦闘スキルで悪人たちを一瞬で始末する最強の殺人マシンへと変貌する。そんなある日、CIA時代の元上官で、唯一の理解者でもあるスーザンが何者かに惨殺される事件が起きる。怒りに震えるマッコールは自ら真相を突き止めるべく、極秘に捜査を開始。次第に事件の核心へと近づいていくマッコールは、やがて身内であるCIA、しかも自分と同じ特殊訓練を受けたスペシャリストが関与していることを突き止めるのだったが…。
<感想>2014年に世に現れ、瞬く間に人々を魅了した“仕事人”イコライザーこと、ロバートマッコール。昼間は勤勉に紳士的な働く男。だがよるの顔は「19秒で世の不正を完全抹消する[仕事]請負人」元CIAの工作員。現在63歳の名優、デンゼル・ワシントン最大級の当たり役が、大幅に進化を遂げて我々の前に再び姿を見せる。
鑑賞した後、正直恍惚状態になり痺れましたね。意外にもワシントンがシリーズ映画への出演は1本もない。そんな彼が掟を破り、初めて続編の出演を決めたのがこの「イコライザー2」であります。
前作での仕事は、温厚で真面目にホームセンターで働く職員。夜は悪をも震え上がらせる仕事人であり、映画ファンのツボを直撃した“ギャップ”が今回はタクシーの運転手という立場で描かれる。案の定、彼の乗客の殆どが、あまりにヘビーすぎるトラブルに悩まされている人ばかり。そんな人たちが次々と彼のタクシーに乗車します。
そして、困っている人を絶対に放っておけない性分の彼は、乗客に気づかれないように、さりげなくトラブルの元凶を次々と処理するのですからね。当然ながら、時間は正確であり悪い乗客には、ひそかにお仕置きをするということ。
それに今回の主人公マッコールは、何故かヒゲもじゃのメガネ姿で登場し、それはあくまでも変装であるが、トルコを走る列車の中でターゲットに遭遇すると、メガネと付け髭を外して腕時計をセットする。国外逃亡をした悪人を処理するために、はるばるトルコまでやってきた出張イコライザーの仕事を披露するのだ。武器を持った屈強な男たちをたたきのめすのである。冒頭からド肝を抜く食堂車での格闘技に満足でした。
何だか前よりも強くなっていないか?・・・アクションがより鋭く、ダイナミックに、よりシャープに洗練されていた。スピーディな肉弾戦はもちろんのこと、車を運転しながら戦うという、これまでに無いアクロバティックなシーンに痺れてしまうのだ。
愛妻の喪失に苦しむマッコールにとって、心の拠り所となっているのがCIA時代の上官スーザン(メリッサ・レオ)。唯一彼の過去や別の顔を知る理解者である。だが彼女がベルギーのホテルで、捜査中に何者か襲われ命を落としてしまう。犯行は強盗犯によるものとしてかたづけられるが、不審を抱いたマッコールは、独自の調査を開始する。
浮上してきた黒幕は、マッコールと同じイコライザーという衝撃的なものだった。スーザンを殺したのが、CIA時代相棒だった男だということも分かり、怒りに震えるマッコール。もちろん全員が凄い戦闘スキルのイコライザー同士の、究極の戦いの幕がきって落とされる。
そしてクライマックスのシーンでのハリケーンの中での超絶バトルも、身体が吹き飛ばされそうな風や波、その場にある日用品(頭脳プレイ)を駆使して昔の仲間、暗殺のプロ同士を相手に、一人で戦うのだから、もうお見事としか言えない。追い詰められるマッコールの運命は、超ドキドキであり、緊迫感が半端じゃなかった。
謎に包まれたマッコールの過去がついに明かされ、かつて、この男に何があったのか、何故に人知れず人々を助ける道を選んだのか、全てを理解した時に、「マッコールよ、あんたはカッコよすぎるぜ」と叫んでしまう。今回は現在住んでいる住居にある隠し部屋とか、海岸にある昔、妻と暮らしていた自宅も描かれ、仕組まれたサプライズに驚愕すると共に、ライオンの如く悪党を殺す“仕事人”のプライドを見せつけてくれる。
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