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マガディーラ 勇者転生★★★

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インド映画史上歴代最高興収を達成し、日本でもロングランヒットを記録した「バーフバリ」2部作のS・S・ラージャマウリ監督と、「バーフバリ」のスタッフが集結し、2009年に製作されたスペクタクルアドベンチャー。

あらすじ:1609年、ウダイガル王国・国王の娘ミトラ姫と愛し合っていた近衛軍の伝説的戦士バイラヴァは、王国とミトラ姫を手中に収めようとする軍司令官ラナデーヴの陰謀によって、無念の死を遂げる。それから400年後のインド・ハイデラバード。バイクレーサーのハルシャは町で偶然にある女性の手に触れた瞬間、かつての記憶が脳裏に現れ、自身の前世が戦士バイラヴァであることを自覚する。やがてハルシャは、ミトラ姫の生まれ変わりであるインドゥと400年の時を経た再会を果たすが、2人の仲を引き裂いたラナデーヴもまた、インドゥの従兄弟ラグヴィールとして転生していた。

<感想>バーフバリを観たあとだから面白く感じたのかもしれない。もし「マガディーラ」(2009)を先に観てたら、バーフバリを観ようとは思ってなかったと思う。バーフバリあってこそですね。

この映画の軸は、時空を超えた無敵の戦士バイラヴァと、美しき国王の娘ミトラ姫の輪廻転生・ラブストーリーである。これに横恋慕した軍司令官のラナデーヴの策略が、のちに悲劇的な結末を導き出し、舞台は現代へと移ります。バイラヴァはバイクレーサーの若者・ハルシャに変わり、ミトラ姫は女子大生・インドゥに転生する。

顔も合わせたことのなかった2人がハイデラバードの街中で偶然指と指が触れ合うという演出が心をくすぐり、ラブコメディのような展開を見せるのも胸を躍らせてくれる。2人の指が触れ合った瞬間、電気のようなものがビリリと走るというのも、ちょいと古い感じがするでもないが、そこはラージャマウリ監督マジック。

主人公のハルシャがその電流によって前世の記憶が断片的に浮かび上がり、彼が自分の内に秘められた“何か大切なもの”に気づくと同時にインドゥと恋に落ちるという、見せ方はもはや演出の古臭さがと文句を言う気にもならない。

見どころはやはり歌と肉体を駆使した強烈なダンスシーンに尽きます。ミュージカルシーンの始まりがわかるようになっているので、でも、あのブレイクダンスには、ちょっと古いのじゃないかしら。それでも、キレのあるダンスに、ケバイ衣装、ストーカーぎりぎりの純愛ラブストーリーや、チャウ・シンチーも卒倒しそうなギャグとか、目まぐるしく移り変わる展開を見ているうちに、最初は思わず笑ってしまっていたそれが、癖になっていたりして。

それでも後半部分に、古代篇で盛り上げており、ヒロインの姫が可愛いし、北村一輝にちょい似ている軍曹が強いのなんの。意外とイケメンだったりして好みです。常識外れの鬼畜ぶりが衝撃的な悪役のラグヴィール。

ラージャマウリ監督ならではの超現実的離れした演出で、増幅されたテルグ映画の特徴をガッチリと踏まえており、歌と踊り、笑いに暴力満載のマサラ・ムービーとして楽しむのがいいと思いますね。

インド映画の原点みたいな、しつこく踊って歌って、テンポに乗り元気になれるから、そして登場人物たち全員で揃って踊るところも圧巻なり。バーフバリよりも踊りがメインとなっているシーンが多いですし、「このシーンは一体何なの」となる瞬間もあるかもしれません。

『バーフバリ1 伝説誕生』と、少し物語が似ているような印象を受けました。いきなりクライマックスな怒涛の断崖絶壁オープニンから、キャスト&スタッフ総出演による映画史上最も楽しい、カーテンコール風なダンシング、エンドクレジットまで全篇ハイテンションで突っ走るノンストップ・エンタテインメントであります。

2018年劇場鑑賞作品・・・189  アクション・アドベンチャーランキング

 

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