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ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!★★★・8

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リュック・ベッソンの製作・脚本で贈るアクション・エンタテインメント。ボスニア紛争を背景に、ネイビーシールズの精鋭でありながら、規則や命令は二の次のならず者チームが、戦争に苦しむ民間人のためにナチスの金塊強奪という過酷なミッションに挑む姿を描く。主演は「300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~」のサリヴァン・ステイプルトン。共演にJ・K・シモンズ。監督は「イントゥ・ザ・ストーム」のスティーヴン・クエイル。

あらすじ:1995年、紛争末期のサラエボ。マット率いるネイビーシールズの精鋭チームは、たびたび規則を逸脱しては独自に行動して上官のレヴィン少将を困らせるならず者集団。ある日、彼らは総額3億ドルのナチスの金塊が湖底に眠っているとの情報を入手する。そして、戦争に苦しむ避難民のためにその強奪に挑むことに。しかし湖があるのは敵陣の真っ只中で、しかもタイムリミットはわずか8時間というあまりにも過酷なミッションだったが…。

<感想>アメリカの「ネイビーシールズ」とは別物と考えてください。物語は、あのむごたらしいユーゴ紛争が本筋かと思えば、アメリカのネイビーシーリズが活躍する娯楽映画の背景になっていたとは。複雑な感慨はさておいて、良かったのがエリック・セラの勇壮な音楽であり、戦争冒険活劇の気分をがぜん盛り立てていた。

冒頭の戦車アクションからして、この先これを超える見せ場はないはずだと心配になるが、後半部分での金塊奪還作戦での、水中での右往左往がメインになってしまうので、ドンパチは殆どナシ状態。

その分、アバンタイトルでは戦争を使ったチェイスを繰り出してくれており、興奮と派手な見せ場(敵の戦車を奪って街中を走る)と言うか、橋にさしかかり正面には敵の戦車部隊がいてどうするのかと思ったら、彼らは戦車を橋の下の川に突っ込み沈むという珍事を広げて帳尻を合わせてくれる。

中でも彼らの上官J.K.シモンズを配役して渋い笑いと人情味満点なオチも最高であり、最後には涙を誘い映画全体をかっさらう面白さ。

さすがのネイビーシールズの活躍は、湖に潜水するだけでなく、金塊を湖底からどうやって水面に持ち上げるかのスリルが最高であった。敵が船で押し寄せてイカリに吊り下げた手榴弾の雨、その中をくぐりぬけて水中にただようパラシュートのオレンジ色、水に触れて散る絵画の画布など、審美的な画面の魅力が観る者を魅了させていた。

ヒロインとしては地元の女性ララに、『鑑定士と顔のない依頼人』などのシルヴィア・フークスが好演している。

それにも増して、畳かけるようなサスペンスの構成とネイビーソールズのチームワーク、その技術の見せ方も巧妙で良かった。

リュック・ベッソンが制作にかみ、脚本も担当しているというのだから、さすがに面白くなっていた。監督がジェームス・キャメロンと共に働いたスティーヴン・クォーレの職人的な腕は確かで、水没した都市の水中撮影などはさすがである。

そして、装備、技術、経験、度胸のすべてが半端じゃないネイビーシールズが、トレイジャー・ハンティングに向いているというアイデアは、バカバカしくも妙に納得してしまう。

 

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