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リベンジgirl ★★★

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「ヒロイン失格」の桐谷美玲が性格以外は完璧な超ハイスペックなヒロインを演じるラブ・コメディ。共演は鈴木伸之、清原翔、馬場ふみか、佐津川愛美、竹内愛紗。監督は「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」「覆面系ノイズ」の三木康一郎。

あらすじ:東大首席卒業、ミスキャンパス・グランプリ。性格以外は超完璧な宝石美輝(桐谷美玲)が、政治家一家の御曹司・裕雅(清原翔)にまさかの失恋。彼女が決めた恋の“リベンジ”は、「総理大臣になる」こと。しかしひょんなことから秘書を務めることになった俊也(鈴木伸之)の厳しいレッスンを受けるうち、彼女のなかに別の気持ちが生まれていく。政治なんて興味なかったはずなのに。わたしは完璧だったはずなのに。ーー大キライだったはずなのに。美輝の選挙の行方は?そしてリベンジから始まった新しい恋の行方は?

<感想>「ヒロイン失格」で可愛くも笑えるコメディエンヌを振りかざした桐谷美玲が、またもや「リベンジgirl」で演じるのが、東大主席でミスキャンパスのグランプリなのだが、・・・しかし、その実態は自信過剰の性格ブス女でありました。元彼へのリベンジで総理大臣を目指す破天荒なストーリーながらも、胸キュンな恋愛要素もある作品になっている。

そういえば、「キューティ・ブロンド」に似ているかもね。桐谷美玲って可愛いし、美人だし、でもか細いので、演技もそれほど上手いという訳でもないしね、ある種のラブ・ファンタジーなので、「絶対にあり得ない!」と思える展開もそれほど気になりません。美輝は付き合っている裕雅からプロポーズされるものと思って、ルンルン気分でミスキャンパスの会場に向かうと、実は他にもお腹を大きくした妊娠女の百瀬凛子がいるんですよ。ですが、彼女は、裕雅の取り巻きの斎藤軍団に、金であしらわれてました。

政治家一家の御曹司・裕雅にフラれて怨み事を言っていると、「政治家一家の御曹司、斎藤裕雅にリベンジするには総理大臣になるくらいしかない」と秘書の門脇俊也に言われ、売り言葉に買い言葉として美輝が「総理大臣になってやる!」これがタイトルなんですね。

若い方に共感を呼びそうですが、失恋をバネにするという設定は、年代を問わずに共感できると思うのでこの部分では良かったと思っています。最近の女性政治家の在り方は、ということに関して気になる方にも是非お勧めですね。

「あすなろ政治塾」には、斉藤由貴さん演じる如月凪子という人物が代表なんですけれど、役柄としてはお似合いの無難にこなしていましたね。性格に難は有るが思ったことを正直に言い嘘をつかない美輝と、前は有能な政治秘書でしたが、嘘つきばかりの政治家たちに嫌気がさしていた俊也に、仕事を与えて復活させるという彼女。

政治家としての心構えとは、「選挙に勝つには地盤・看板・鞄の三バンが必要」と、「美輝には三バンとも無い」と言い、「三バンとも無いお前がどうすればいいかと言うと、党の公認候補になることだ」と、力説する。

そして、東大主席の彼女には、こんなこと簡単にできると思っていたのだが、なぜかインスタグラムのフォロワーを30万人獲得を目指すことになります。公認受けられればどこでもいいということで、各党に関連するコスプレして飛び込み訪問をするという馬鹿丸出しですからね。「スポーツ青空党代表:ガッツ石松」

「帝国政党代表:木下ほうか」

「動物革命党代表:山村紅葉」

「生きるパワーの会代表:バービー」それでもとにかく、元彼を見返してやりたいばかりに、政治家になる勇気は褒めてあげます。それにしても、秘書の鈴木伸之くんの凛々しいことといったら、こういう参謀と斎藤由貴の後ろ盾があったなら、もしかして選挙で当選するかもです。

強烈なキャラクターを売り者にする美輝を演じている桐谷美玲の、暴走ぶりが可愛いと思っている人なら楽しめるはず。才色兼備でありながら性格に難ありの宝石美輝は、とても型破りなヒロインですからね。

ミスキャンパス・グランプリのステージで自信満々に受賞スピーチをするシーン。ステージから落ちるアクションもあり、悔しさを顔前面に広げての演技には、さすがの女優魂を感じました。

リベンジするにはエネルギーが必要です。美輝のようにリベンジから始まって自分を成長させていくサクセスストーリー。彼女の良さは、良くも悪くも何事にも真っ直ぐで、自分に正直なところ。政治も人生も美輝らしく一生懸命に、選挙に立候補する大人の役を年相応に見せている桐谷美玲の挑戦にも納得です。

そして、彼女をサポートする鈴木伸之くんは、元政治秘書役ということなので、スーツ姿がトレードマーク。美輝とは対照的な人間であり、普通だったら絶対に交わらないはずの二人が、掛け合いをしていくところが、この映画の面白いところでもあります。映画の中では美輝にとって一番のサポーターになることがゴールかなと思うので、その役目に全うしている彼が素敵でした。

美輝が選挙に出馬するための政党を俊也が見つけて来る。しかし、ある出来事で一度俊也を裏切ってしまった美輝が、素直に喜べない。二人の間に気まずい間が流れる時、ふと鈴木がネクタイの結び目に手をやり、緩める仕草をする。沈んだ空気を変えるようにわざと憎まれ口をたたく俊也。その爽やかなスマイルに、俊也の笑顔がアップで映され、美輝もいつもの調子を取り戻す。二人の楽し気なムードにこれからの恋の予感を感じさせるシーンでもあります。

尚、劇中で桐谷美玲が身にまとうファッションは、衣装が可愛いと毎回話題に上る、ドラマを数多く手掛けてきた外山由香里が担当している。不器用だけど真っ直ぐなヒロインの恋と仕事を彩るスタイルもお楽しみに。

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