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ボンジュール、アン★★★

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巨匠フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが自らの体験を基に、自身初の長編劇映画として撮り上げた大人のロード・ムービー。主演はダイアン・レイン、共演にアルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン。

あらすじ:著名な映画プロデューサー、マイケル・ロックウッドを夫に持つアン。仕事と子育てに追われ、忙しい日々を送ってきたが、その子育ても一段落したいま、人生の転機を迎えようとしていた。そんな中、夫とともにカンヌ国際映画祭にやって来た彼女は、その後のバカンスを楽しみにしていたが、マイケルは急な仕事でブダペストへ飛ぶことに。耳の具合がよくないアンは飛行機を諦め、車でパリに戻るマイケルの仕事仲間ジャック・クレマンに同乗させてもらうことに。7時間もあれば到着するはずの道のりが、人生を楽しむ術を知り尽くしたフランス男が真っ直ぐ帰るわけもなく、アンはジャックの気ままな寄り道旅に付き合わされるハメになってしまうが…。

<感想>フランシス・フォード・コッポラの妻エレノアが80歳にしての長編監督デビュー作品。あくまでも人生を楽しもうというヒロインを描く、若々しさや瑞々しさは素晴らしいですね。主人公が、幾つになってもどこか少女の面影を残すダイアン・レイン扮する映画プロデューサーの妻を演じていて、ひょんなことから夫のビジネスパートナーのフランス男ジャックの車で、カンヌからパリまで二人旅をすることになる。

幾つになっても迷いながら生きる女性の前に、今の彼女をそこから連れ出してくれる男性が現れる。車の後部座席一杯にバラの花を買ってきて、アンの心を虜にする。自分にとっては理想的な王子様の出現を必然とし手描き、その恩恵を甘んじて受けるヒロイン像は、コッポラ監督夫人の産物ゆえの説得力であります。


行く先々での素敵(水道橋)な景色、それに美味しそうな料理の数々と、インスタ映えしそうな景色や食卓には事欠かず、フランスにはしゃぐアメリカ人を、無邪気に演じて見せるダイアン・レインのキュートさに免じて、映画を楽しみました。

それにしても、どうみても下心丸出しのスランス男ジャック(アルノー・ヴィアール)が、ホテル代や食事代をアンのカードで支払いと言う。

金のないジャックに呆れたり警戒しつつも、次第にほだされて行くアンに、熟女の危険が迫りつつも「騙されちゃダメよ」と思ってしまう。でも、ジャックはそれほど悪い奴でないことは、初めっから見え見えでしたがね。それに、夫も電話やメールで「気をつけろ」と助言してくるので。

美しい人妻が、夫公認で独身でセクシーで、グルメ好きな中年男とカンヌからパリまでドライブ旅行をする。途中でジャックの元カノらしき女性にも出会うし、夫公認とは言えそこはフランス男。友人である夫の浮気ネタまで暴露して、アンを口説かないなどという失礼はしないのだから。
女性なら夢見るアヴァンチュール、女性ならではの企画と言えようか、脚本・構成とさすがに上手い。ですが、やっぱりヒロインのダイアン・レインの美しさに圧倒されます。

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