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スプリング、ハズ、カム★★★

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落語家の柳家喬太郎が主演を飾り、シングルファーザーを演じた家族ドラマ。大学に入学するため、広島から上京して一人暮らしを始める娘と一緒に、東京で部屋探しに付き添う父親の一日を追う。『あかぼし』の吉野竜平が監督を務め、もう一人の主人公である娘を『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと』シリーズなどの石井杏奈が好演。まな娘と掛け替えのない時間を過ごす父親の思いに共鳴する。

あらすじ:大学入学の数日前、広島から東京の祖師ヶ谷大蔵のアパートに引っ越してきた璃子(石井杏奈)は、ひと月前のことを回想する。新生活を送る部屋探しのため、父の肇(柳家喬太郎)と上京したもののなかなかいい物件は見つからなかった。2日目は物件巡りの前に、東京で暮らす他界した母の妹の真希子と会うことになっており……。

<感想>一人娘が東京の大学受験で受かり、広島から父親と上京してアパート探しをする1日を描いたもの。父親も今まで可愛がっていた娘を手放す寂しさが顔ににじみ出ている。たまにため息をふと漏らすのも、これから広島で一人で暮らすことになることを考えると、どうしても部屋探しという口実で、二人でまるでランデブーのように、東京の街を彷徨い歩くのだ。

父親役が、喬太郎師匠というので、ミニシアターで上映していたのを鑑賞した。娘役の石井杏奈さんは、ふんわかとしたまだ少女のような、広島弁のセリフもスラスラと出てこないそんな女優さん。喬太郎師匠は、さすがに話上手で、この映画を盛り上げているのが分かる。
結局は、大学の近くの祖師ヶ谷大蔵のアパートに決まるのだが、そこへ行き着くまでの道のりは、初めは家賃が7万円もする高級マンション、身分相応に木造アパートの家賃5万円くらいに納まった。

上京すると、亡き母親の妹と待ち合わせて、喫茶店へ。彼女は自分が不倫をしているのだと18歳の娘に言う話か?・・・と思ってしまった。あけすけなのはいいことだが、まだこの田舎娘の耳にはキツイと思った。

別れてから、部屋探しに不動産やへと行くわけだが、そこに、ラサール石井が若い女と部屋探しをしているふうで、ベタベタとしてなんか風俗嬢と一緒みたいに見えた。

それに、井之頭公園だと思うのだが、映画の撮影をしていて、山村もみじさんが、はっぴ姿で祭りの出番待ちで、これまた東京らしさが出ている。エキストラで声をかけられて、テーブルに座っているだけの撮影。

それも大都会だからなのか、娘には厳しい試練が待っているのかもしれない。でも、いつまでも、父親が娘を手元に置いておくわけにはいかないと決めたのだろう。父親の侘しいい姿も、物件探しの疲労も含めて、途中で団子やとか、タコ焼き屋に立ち寄る二人も無言である。

探し歩くうちに、大家さんのおばさんが親切で、近所を案内してくれる。夕暮れ近くにやっと見つかった娘のアパートを後にして、今夜のバスで広島へ帰るという二人。帰る途中で、インド人のおじさんが道を聞くのだが、そのインド人が営業している店まで連れて行ってあげる2人。すると、娘の結婚式だという店の中は賑やかで、日本の結婚式とは違って華やかで踊り狂うという。父親も娘も一緒に踊る楽しさも味わう。

東京の夜の暗くなり、かなり父親の方が疲れたと思うのだが、娘を背中におんぶすると言ってきかないのだ。娘が幼い頃には、よく父親の背中で寝てしまったこともあるだろう。今では、体重も増えておんぶするには、ちと重いに違いない。それも、父親にしてみれば、娘の成長だと思うのだろう。
2017年劇場鑑賞作品・・・127映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

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