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図書館戦争 ★★★.5

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ベストセラー作家・有川浩の代表作で、コミック化、アニメ化もされた人気シリーズ「図書館戦争」を、岡田准一と榮倉奈々の共演で実写映画化。国家によるメディアの検閲が正当化された日本を舞台に、良書を守るため戦う自衛組織「図書隊」の若者たちの成長や恋を描く。
あらすじ: あらゆるメディアを取り締まる「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた正化31年。高校時代に図書隊に救われ、強い憧れを抱いて自身も図書隊に入った笠原郁は、鬼教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性隊員として初めて図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。個性的な仲間に囲まれ業務に励む郁は、かつて自分を救ってくれた憧れの隊員とは正反対のはずの堂上にひかれていく。監督は「GANTZ」2部作の佐藤信介。

<感想>有川浩の人気シリーズの第1巻部分を映画化。人々が読書の自由を失い、メディアに対する体制側の検閲や武力行使も当たり前になった“正化”という時代の日本で、良本を守るために活動する図書隊の新米女性隊員、笠原郁の成長と恋愛を綴る。
本を読む自由と言われても、ピンとこないかもしれない。だからこそ本作が描くパラレルワールドの日本では、国家によるメディア検閲が正当化されてしまったのである。失われて初めて知る、読む自由の尊さ、だってそれは知る権利、思想や表現の自由と同義であり、つまり自由そのものなのだから。

そんな時代に自由を守ろうと図書館側から生まれたのが、自衛組織“図書隊”。高校時代に大好きな本と自分を助けてくれた図書隊員を“王子様”と憧れ、榮倉奈々扮する笠原郁が入隊してくる。それを待ち受けるのが、岡田准一扮する鬼教官の堂上。ことあるごとに衝突する、2人の掛け合いも見ものです。ぐうの音もでないほどズケズケと叱りながら、何か起きれば必ず助けに来てくれる堂上は、ちょっと怖いが間違いなく女子の憧れの上司像。笠原郁に対する厳しさも、ある理由があってのこと。そのあたりの胸キュンな展開も堪りませんね。

奈々ちゃんが柔道で堂上に負かされ、悔しくて背後からドロップキックをかますシーンには驚きですから。奈々ちゃんが普通より背が高いからかもしれませんが、岡田くんって背が低いんだよね。そんな自分ばかりをしごく堂上にも、心惹かれるようになるのだが、そんな中、いつも自分をコケにする手塚から「付き合って欲しい」と愛の告白を受ける郁は複雑な心境ですよね。

良化隊に対し、武力行使を認められている図書隊は、不測の事態に備えて、常に厳しい軍隊レベルの過酷なトレーニングを積んでいる。ランニングはもちろん射撃訓練、山中での野営訓練など過酷な訓練が行われ、それは自衛隊そのものに見えた。
図書隊は、図書館内に限定されるという条件つきで、重火器の使用が認められている。図書館に攻め入る良化隊との攻防は、時に死者を出すこともある。それでも本を守りたい彼らの情熱に胸を打たれます。

メディア良化法とは?・・・公序良俗を乱すメディアを取り締まるために国が制定した法律。違反図書には厳しい検閲が行われ、良化隊という組織が執行の権限を持つ。図書隊は、それに図書館法で対抗する。


小田原の情報歴史図書館の閉館が決まり、図書隊はそこに保管されていたメディア良化法成立の裏事情を記した報道資料を巡って、良化隊と戦うことに。
そしてついにメディア良化隊と図書隊との全面戦争の火蓋が落とされる。そんな中、司令長仁科の石坂さんと奈々ちゃんが良化隊に拉致され、人質に捕られるという騒ぎが。2人を助けるためには居場所が分からず、そこに指令長の義足に付けれていたGPSで居場所を突き止め救助に向かうのだが、相手はまるでヤクザのような強面の男たち、指令長の片足を拳銃で撃ちもう少しで奈々ちゃんにも被害が、・・・。

そこへ追跡装置で来た堂上と小牧が助けに来る。堂上とバディを組む小牧には「相棒」の田中圭が扮して、爽やかな雰囲気でいいですね。

銃撃戦や肉弾バトルなど、ド派手な激しいアクションの中ではじける図書隊員らの熱い想い。「SP」シリーズで高い格闘センスを見せた岡田くんが、さらにパワーアップしてスピーディで切れ味鋭い立ち回りを披露します。
自由に本を読み、自由にものを考え表現できる未来を、子供たちに残そうと。武器を手に命懸けで戦う彼らに全身が熱くなり感動します。
2013年劇場鑑賞作品・・・91  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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