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メカニック:ワールドミッション ★★★★

ジェイソン・ステイサムが完璧な暗殺を行う凄腕の殺し屋を演じるサスペンス・アクション「メカニック」の続編。殺し屋家業から足を洗った主人公ビショップが、因縁の相手からの依頼を受けるハメになり、かつてない過酷なミッションに挑むさまを描く。共演はジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェル・ヨー。監督はドイツ出身で、これがハリウッド・デビューとなる「THE WAVE ウェイヴ」のデニス・ガンゼル。
あらすじ:精密で正確な仕事ぶりで“メカニック”と呼ばれた凄腕の元殺し屋ビショップ。今は裏社会から足を洗い、リオデジャネイロで平穏な日々を送っていた。そんなある日、幼少期から暗殺者として一緒に育てられた男クレインからの依頼が舞い込む。彼はある事件がもとでビショップへの憎しみを募らせる因縁の相手でもあった。依頼を拒絶して、タイに身を隠すビショップだったが、何の罪もない女を人質にとられてしまい、やむを得ず依頼を受けることに。しかしそれは、武器商人として世界を裏で操る3人の超大物フィクサーを暗殺するという、あまりにも危険で困難なミッションだった。
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<感想>前作は2011年でしたね。待ちにまった続編です。一匹狼の暗殺者が亡き恩人の息子に殺しのテクニックを教えるという物語のベースは共通なんだけど、ステイサムの演じた主人公ビショップのキャラクターが人気を集めたので、今回は全くのオリジナルでの続編とのこと。ビショップの過去がちょっと語られていて、何故にあんなに凄い殺しのテクニックを持っているのかが明かされることに。
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それにしても、ずいぶんとパワーアップしたというか、サービス満点なストーリーですから。冒頭の舞台はこの間終わったオリンピックのリオ。自らの死を偽装して静かに暮らしていたのに、山頂のカフェで謎の一団に囲まれるも、鮮やかにエスケープ。その後、証拠隠滅のために住まいだった船を惜しげもなく爆破するあたりがビショップ流ですね。
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そうなんです、徹底して用心深い彼は、常に逃げ場と武器や資金を用意していて不慮の事態にも決して焦りを見せないのが彼流なのです。これこそがメカニック(機械のように完璧な男)と呼ばれる所以。
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その後、タイに訪れたビショップだったが、知り合った何の罪もない女ジーナ(ジェシカ・アルバ)を人質にされ、やむなく3件の実現不可能と思われる、暗殺ミッションを引き受けることになる。
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そこには、海辺でバンガローを経営しているミシェル・ヨーがいて、かつてビショップに救われたことがあるらしいのだが、ほんの少しの出番でアクション・ナシですからね、もったいない使い方。アクション観たかったのに。
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3件の実現不可能と思われる、この暗殺の工程がちゃんと描かれているのがお見事で、最初のターゲットが脱走不可能と言われている孤島の刑務所に服役中の男。難攻不落の刑務所にどうやって潜入したのか、そして服役中の男を暗殺する、この殺し方も面白かった。
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次はシドニーの高層ビルの屋上に身を潜めている男。どちらも多数の護衛に囲まれている上、事故死に見せかけなければならないという厳しい条件が。さて、ビショップはどうやってそれを実行するのかが興味の的です。まるで「ゴルゴ13」みたいに遠くから狙撃するという訳にはいかないだろうに。
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ビショップもジェイソン・ボーンと同じように、必要最小限のことしか喋らない寡黙なタイプだからして、その行動を観て推理するしかない。細かな準備段階を経て決行に至るプロセスは、まるで「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントがチームを組んでやっていることを、単独で挑んでいるのだ。
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そう、屋上の分厚いガラスのプールめがけて、高層ビルを吸盤で這い上がっていくシーンはまるでタコ男だ。その分厚いガラスの底にヒビを入れて、そこからガラスが割れて泳いでいた人間は真っ逆さまに落ちてゆくという。
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それに、知的なゲームの雰囲気も盛り込みながら、途中の人質救出劇作戦や、ラストの激しい銃撃戦に格闘戦も問答無用で入れているあたりが大サービス満点なんですね。それに、やたらとステイサムの飛び込むシーンが多く、肉体美を見せつけるシーンが多かった。
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それよりも、ジャシカ・アルバの水着姿には、男性諸君の眼が釘付けになるのではないかしら。
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そして、第三の標的として武器商人の親玉のトミリー・ジョーンズが登場して以降は、トミリーの風貌が面白いのとユーモアを交えながら激しいクライマックスになっていた。ブルガリアの武器商人マックスは、要塞化した歴史的建造物に潜んでおり、ビショップに与えられた3番目の暗殺のターゲットなのだが、さすがに頭のキレルビショップは、さてどうでるのかがお楽しみというところ。まさかの死亡説も流れるビショップ、是非劇場で最後のシーンをご覧ください。
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しかし、冒頭のブラジルに始まり、タイ、オーストラリア、ブルガリアと世界を駆け巡りながら、文字どうりの「ワールド・ミッション」。1本の映画に幾つもの見せ場を並べたシリーズをパワーアップさせた、ステイサムの真骨頂とも言える。

2016年劇場鑑賞作品・・・200Image may be NSFW.
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