リチャード・ウーとすぎむらしんいちによるコミックを原作とする、『ライアーゲーム』シリーズなどの松田翔太が秘密組織の警官を演じたテレビドラマの劇場版。密入国外国人が作った秘密組織・裏都庁の警官が誘拐殺人事件をめぐり、アジア人犯罪組織や、ヤクザとのデッドヒートを展開する。監督は、本作のドラマ版や、『私の男』などで知られる熊切和嘉。浜野謙太や柳沢慎吾、康芳夫らドラマのキャストに加え、須賀健太や安藤サクラらが共演。怪しい世界観や登場人物、ハードなストーリーに期待。
あらすじ:密入国して東京に住んでいる外国人が自分たちを守るべく組織した裏都庁。その異邦警察「ディアスポリス」の警察官であり、国籍不詳の久保塚早紀(松田翔太)は、誘拐された裏都民マリアの監禁先を見付けたものの彼女は殺害されてしまう。殺害現場から逃げたアジア人犯罪組織「ダーティイエローボーイズ」の周(須賀健太)と林(NOZOMU)を追った久保塚は、地下教会が二人の手掛かりを握っていると知るが……。
<感想>都内におよそ15万人はいるという密入国異邦人。不法就労外国人たち、彼らの駆け込み寺が裏警察にある異邦警察「ディアスポリス」であります。
そこの署長の久保塚早紀を松田翔太が演じているわけで、TVドラマ版も観ていましたが、真っ赤なスニーカーが目につく彼。最終版では外国人排斤集団S・O・Pの犬崎からひどい拷問を受けており、映画版ではまだその傷が癒えておらず腕にギブスをはめたままという設定である。
たくさんの外国人俳優がエキストラとして参加していて、日本語を流暢に喋る人もいれば、英語など外国語を話す人もいて、エキゾチックな雰囲気が漂う。そんなアクの強い空間に、松田翔太は少しもひるむことなく、堂々と立っている。そして、何カ国語も喋るので、北京語を話す場面では、じつに流暢に話すのが印象的でした。
その雑多なエネルギーの空間のルツボで最も元気だったのが、裏都庁のメンバーの一人・アー坊役の柳沢慎吾。少ないシーンで常に笑いを振りまいて現場を盛り上げていた。
松田翔太の相棒には、浜野謙太が凸凹コンビで演じており、裏都民のマリアが殺され、犯人がアジア人犯罪組織「ダーティ・イエロー・ボーイズ」の二人、周(須賀健太)と林(NOZOMU)に殺害されたというのだ。
二人は中国から密入国してきた地下協会の一員であり、大阪まで追いかけるのに、相棒の浜野謙太が名古屋に行っていると頑張るので喧嘩になる。この凸凹コンビはどうしようもなく喧嘩ばかりしている。
犯人の中国人・周役の須賀健太は、体は小さいが目に義眼を入れてかなりヤバそうな雰囲気の強烈キャラを演じている。久保塚は、ヤクザの若頭伊佐久真人役の真木蔵人の命令で、子分が殺された腹いせに二人を捜せというのだ。久保塚にしてみれば、周(須賀健太)と林(NOZOMU)を生け捕りにして東京まで連れて帰りたいと思っているも、幼少期に宗教弾圧から人生が狂い、あんなに辛い想いをした2人に対して、愛情というか殺さないで罪に服して欲しいと思っている。
だが、ヤクザの若頭伊佐久はそうは思っていない。真木蔵人の出番も多いし、アクザとして見た目もかっこいいし、重要な役どころなのに、どうしてパンフに名前が無いのか不思議でした。演技もそれなりに巧いし、ヤクザとしての威厳もありますからね。クレジットを観ていたら最後に出ていましたよ。
大阪のヤクザの若頭伊佐久のビルには、闇金の銀行があり、地下室へ行くと大きな頑丈な大金庫がある。そこまで行き着くのが、ヤクザの用心棒たちが拳銃を構えて立ち塞がっている。ところが、大金庫の横に地下道の扉を発見した久保塚は、地下道の地図を頼りにその金庫の扉に辿りつくのだが。
周(須賀健太)と林(NOZOMU)の二人も厳重な用心棒たちと銃撃戦をしながら、大金庫に辿りつくも、用心棒の一斉射撃を林(NOZOMU)を盾にして自分だけ助かろうとする周(須賀健太)の図太さ。そこへ、地下道から金庫の横の扉を開けて助ける久保塚。
トラックで待っていた相棒の鈴木と共に、2人を乗せて闇医者のところへと急ぐも、ヤクザに追いつかれてトラックの横に体当たりを食わされ、横の田んぼへとトラックが転げ落ちて行く。ヤクザの若頭伊佐久のケジメで周は射殺されてしまう。
それにしても、凶行も手当たり次第の殺害になってしまい、裏警察どころか、本当の警察が出てくるものなのに、本物の警察は一切出てこないのだ。
ほんのちょっとだが、安藤サクラが顔を見せているし、映画だからスケールアップになっているのに、B級アクション映画になっているのが惜しい。
2016年劇場鑑賞作品・・・184映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:密入国して東京に住んでいる外国人が自分たちを守るべく組織した裏都庁。その異邦警察「ディアスポリス」の警察官であり、国籍不詳の久保塚早紀(松田翔太)は、誘拐された裏都民マリアの監禁先を見付けたものの彼女は殺害されてしまう。殺害現場から逃げたアジア人犯罪組織「ダーティイエローボーイズ」の周(須賀健太)と林(NOZOMU)を追った久保塚は、地下教会が二人の手掛かりを握っていると知るが……。
<感想>都内におよそ15万人はいるという密入国異邦人。不法就労外国人たち、彼らの駆け込み寺が裏警察にある異邦警察「ディアスポリス」であります。
そこの署長の久保塚早紀を松田翔太が演じているわけで、TVドラマ版も観ていましたが、真っ赤なスニーカーが目につく彼。最終版では外国人排斤集団S・O・Pの犬崎からひどい拷問を受けており、映画版ではまだその傷が癒えておらず腕にギブスをはめたままという設定である。
たくさんの外国人俳優がエキストラとして参加していて、日本語を流暢に喋る人もいれば、英語など外国語を話す人もいて、エキゾチックな雰囲気が漂う。そんなアクの強い空間に、松田翔太は少しもひるむことなく、堂々と立っている。そして、何カ国語も喋るので、北京語を話す場面では、じつに流暢に話すのが印象的でした。
その雑多なエネルギーの空間のルツボで最も元気だったのが、裏都庁のメンバーの一人・アー坊役の柳沢慎吾。少ないシーンで常に笑いを振りまいて現場を盛り上げていた。
松田翔太の相棒には、浜野謙太が凸凹コンビで演じており、裏都民のマリアが殺され、犯人がアジア人犯罪組織「ダーティ・イエロー・ボーイズ」の二人、周(須賀健太)と林(NOZOMU)に殺害されたというのだ。
二人は中国から密入国してきた地下協会の一員であり、大阪まで追いかけるのに、相棒の浜野謙太が名古屋に行っていると頑張るので喧嘩になる。この凸凹コンビはどうしようもなく喧嘩ばかりしている。
犯人の中国人・周役の須賀健太は、体は小さいが目に義眼を入れてかなりヤバそうな雰囲気の強烈キャラを演じている。久保塚は、ヤクザの若頭伊佐久真人役の真木蔵人の命令で、子分が殺された腹いせに二人を捜せというのだ。久保塚にしてみれば、周(須賀健太)と林(NOZOMU)を生け捕りにして東京まで連れて帰りたいと思っているも、幼少期に宗教弾圧から人生が狂い、あんなに辛い想いをした2人に対して、愛情というか殺さないで罪に服して欲しいと思っている。
だが、ヤクザの若頭伊佐久はそうは思っていない。真木蔵人の出番も多いし、アクザとして見た目もかっこいいし、重要な役どころなのに、どうしてパンフに名前が無いのか不思議でした。演技もそれなりに巧いし、ヤクザとしての威厳もありますからね。クレジットを観ていたら最後に出ていましたよ。
大阪のヤクザの若頭伊佐久のビルには、闇金の銀行があり、地下室へ行くと大きな頑丈な大金庫がある。そこまで行き着くのが、ヤクザの用心棒たちが拳銃を構えて立ち塞がっている。ところが、大金庫の横に地下道の扉を発見した久保塚は、地下道の地図を頼りにその金庫の扉に辿りつくのだが。
周(須賀健太)と林(NOZOMU)の二人も厳重な用心棒たちと銃撃戦をしながら、大金庫に辿りつくも、用心棒の一斉射撃を林(NOZOMU)を盾にして自分だけ助かろうとする周(須賀健太)の図太さ。そこへ、地下道から金庫の横の扉を開けて助ける久保塚。
トラックで待っていた相棒の鈴木と共に、2人を乗せて闇医者のところへと急ぐも、ヤクザに追いつかれてトラックの横に体当たりを食わされ、横の田んぼへとトラックが転げ落ちて行く。ヤクザの若頭伊佐久のケジメで周は射殺されてしまう。
それにしても、凶行も手当たり次第の殺害になってしまい、裏警察どころか、本当の警察が出てくるものなのに、本物の警察は一切出てこないのだ。
ほんのちょっとだが、安藤サクラが顔を見せているし、映画だからスケールアップになっているのに、B級アクション映画になっているのが惜しい。
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