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無伴奏 ★.5

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直木賞作家・小池真理子の半自伝的同名小説を「武士道シックスティーン」「武士の献立」の成海璃子主演で映画化した青春ドラマ。学生運動が隆盛を極めた激動の1970年前後を舞台に、バロック喫茶で3人の男女と出会ったヒロインが、彼らと織りなすビターで官能的な青春模様を綴る。共演は池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜。監督は「ストロベリーショートケイクス」「太陽の坐る場所」の矢崎仁司。
あらすじ:若者たちが学園紛争に明け暮れていた1969年。仙台の高校3年生・野間響子は本当はノンポリでありながら、時代の波に乗って、親友と制服廃止闘争委員会を結成し、革命を訴えていた。そんなある日、親友に連れられ初めて入ったバロック喫茶“無伴奏”で、大学生の渉と、その親友の祐之介、祐之介の恋人エマと出会う。やがて意気投合し彼らとつるむようになる響子。いつしか渉に強く惹かれ、初めての恋に身を焦がしていくのだったが…。

<感想>1970年代で仙台の高校で制服廃止闘争なんてあったのか?・・・全然知らなかった。というか、私はミッション系の女子校だったので、すでに制服を着ることを義務づけられており、この映画のような学生たちが制服を着ないで、自由に好きな洋服を着るなんてことにことは考えても見なかった。

というのも、その学校に入りたい一心で勉強をして受験をしたからで、受かったら学校の制服を着るのは当たり前のことですから。

そういったら身も蓋もないですけど、この映画の中の野間恭子(成海璃子)と堂本渉(池松壮亮)、関祐之介(斎藤工)と高宮エマ(遠藤新菜)という、ふた組のカップルの出会いと別れを描いた恋愛作品なのでしょう。

丁度青春真っ盛りの男女の高校生たち、性に興味があるのは当たり前で、だからいろんな意味でショッキングな性愛描写がたっぷり描かれていました。まさかの成海璃子までもが全裸になるのだから、男子には嬉しいですよ。
これはゴダール風味のエロなのか、ただし乳首の露出は有りませんからね。もう片方の女の子は見せているけれど、要するに着たり脱いだりする映画であり、フリーセックスの真似事だろう。

まぁ、こういう時代の造反有理の人たちには憧れたりしなかったけれど。それと、学校の茶室で逢い引きなんて、川島雄三みたいでいいかもね。タイトルの名曲喫茶「無伴奏」と竹藪を抜けた茶室の見せ方が良かったということですが、ミステリーっぽい細部がぼやけてしまい納得はしていません。

やっぱ、成海璃子が演じる名門女子校生徒を演じているが、相手役が池松壮亮で、70年代前後という時代の高揚感が、女子高生をちょっとニヒルな感じの池松壮亮に向かわせるのだが、どれも同じ芝居なので男側が弱くなる。

して、露骨な胸隠しは、本作に限ったことではないが、本人と事務所側の意向と、演出が互いにそっぷをむてしまい、そのまま撮ってしまったようだ。見せないならそれでも構わないが、それに沿った演出があるはず。なんかしら違和感が残った。それでも、遠藤新菜だけは全裸で頑張っていた。だが、全般的に画面が暗すぎるのだ。
学園紛争や路上詩人、クラシック喫茶もただの光景にすぎず、性愛に溺れた女子がいるだけ。本当に最近の斎藤工も変な役まわりばかりで気の毒に思う。

2016年劇場鑑賞作品・・・87映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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