あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。製作総指揮をジョン・ラセターが務め、監督を『塔の上のラプンツェル』などのバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』などのリッチ・ムーアが共同で担当。製作陣がイマジネーションと新たな解釈で誕生させたという、動物が生活する世界のビジュアルに期待が高まる。
あらすじ:ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。
<感想>物語の舞台は、動物たちが人間のように暮らす楽園“ズートピア”。夢を信じるウサギの警官ジュディが、夢を忘れたキツネの詐欺師ニックとコンビを組み、ズートピアで起きた連続失踪事件の謎に迫っていく。
ズートピアのここがスゴイ!・・・とにかく色彩が美しく、動物たちも毛並はもちろん繊細に描かれていて、獰猛なライオン、カバ、チーターとか怖くはないです。それに、登場する動物キャラクターがとにかく可愛いのだ。それはもちろんのことで、最大のポイントは動物たちの生態や性格が各キャラに反映されていることなんですね。実際の動物と比較してみると面白いかも。じゃぁ、早速ゴールデンウィークには動物園に行かないとね。
そして、ズートピアはまるで人間社会。物語の前半のズートピアの描写も楽しいが、真の見どころはなんといっても後半の展開にあります。謎解きの要素や、人間社会の問題に通じるような奥深い内容も加わり、子供だけでなく大人にも楽しめるようになっている。
ズートピア初のウサギの警察官になる夢を叶えたジュディ。さっそく事件を捜査と思いきや、小さく非力な彼女に与えられた仕事は駐車違反の取り締まりという平凡なものだった。そんな時に、ひょんな出会いからジュディは街の表も裏も知り尽くすキツネの詐欺師ニックと共に、ズートピアで密かにうごめく陰謀を暴こうとするわけ。
小さいウサギでも夢を諦めないジュディと、キツネらしく生きるニック。2人を通して描かれるのは、「周りにどう決めつけられても、なりたい自分を目指そう」というテーマであり、勇気をくれるメッセージにもなっています。
登場する動物たちは全部で64種類。ウサギ、キツネ、ライオン、サイ、ナマケモノ、水牛、チーター、ヒツジ、カバ、などなど、本編に登場する動物たちは全部で64種類なんです。ただし、同じ種類でも男と女、大人と子供、太ったものと痩せているものなど、様々な個性が存在するので、映画全体の総キャラクターの数は、なんと80万体にもなったとか!
だから、動物の種類に合わせて自動車も様々なタイプが登場するが、それらの主要なもののデザインを担当したのが、自動車デザイナーとして世界的に有名なJ.メーズ。アウディやフォードの新マスタングなどをデザインした“レトロフューチャー”デザインで知られる人なんですからね。
ジュディが警官になって、ズートピアの警察署の受付担当、クロウハウザーには、地上最速のチーターなのに、丸々と太っていて、顔もふっくら。甘いお菓子に目がないのだ。
それに、警察署長ボゴの部屋を訪ねるシーンでは、部屋に飾られているカレンダーの絵柄は、『ベイマックス』のサンフランソウキョウだったり。
ジュディがズートピアに向かうシーンで登場するツンドラ・タウン。雪のエリアだけにあの映画が大人気って?・・・『アナと雪の女王』のエルサ&アナ姉妹の服を着たゾウがいたり……。過去作からの出演もいっぱいなんです!。
そして、免許センター職員には、ナマケモノのフラッシュが、それぞれ動物の特徴が細部まで描かれた愛らしいキャラクターたちが登場します。
詐欺師仲間のフィニックをベビーカーに入れて、悪事を働く様子のキツネのニック。その正面からはカバがやってくるが、そのベビーカーの駕籠にはあの世界的人気者のぬいぐるみが入っていたって、これは絶対に見逃さないで。
しかしである、ズートピアには種類への偏見というか差別があり、夢を諦めた動物たちもたくさんいるのだ。そんな街で起きたある事件がきっかけで、ジュディも夢を見失いそうになるのだが、・・・。かわうそが失踪したのだ。
市長も警察副所長のひつじも、動物を差別しており、幻覚作用の花、青いチューリップの花の球根を煎じて飲ませれば、夜には街の人たちに、おおかみの遠吠えのような恐怖感を襲わせるのだ。ジュディとニックが協力して、悪事を見つけて“ズートピア”を住みよい街にしようと奔走するのわけ。
でも、物語はまさに人間の世界と同じようで、誰しもが経験のある憧れていたものへのギャップや失望、挫折が動物たちを通して表現され、先入観で生きている私たちへのアンチテーゼにもなっているようだ。
最後の舞台でガゼル役の歌姫が歌うのは「トライ・エヴリシング」、そしてガゼルのダンスやポーズなどは、歌姫のシャキーラの髪形とかすべて本人を反映したものだそうです。その歌姫の脇で踊るダンサーには、トラがムキムキの筋肉を見せるように踊る姿に、まるでチャイニングみたいに見えましたよ。
本作のメッセージは、どんな時にも「夢を見ること、そしてあきらめない心」というディズニー精神がきっちりと描かれているのがいいですね。だって、キツネのニックが警官になっているんですもの。信じられませんね。
2016年劇場鑑賞作品・・・82映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。
<感想>物語の舞台は、動物たちが人間のように暮らす楽園“ズートピア”。夢を信じるウサギの警官ジュディが、夢を忘れたキツネの詐欺師ニックとコンビを組み、ズートピアで起きた連続失踪事件の謎に迫っていく。
ズートピアのここがスゴイ!・・・とにかく色彩が美しく、動物たちも毛並はもちろん繊細に描かれていて、獰猛なライオン、カバ、チーターとか怖くはないです。それに、登場する動物キャラクターがとにかく可愛いのだ。それはもちろんのことで、最大のポイントは動物たちの生態や性格が各キャラに反映されていることなんですね。実際の動物と比較してみると面白いかも。じゃぁ、早速ゴールデンウィークには動物園に行かないとね。
そして、ズートピアはまるで人間社会。物語の前半のズートピアの描写も楽しいが、真の見どころはなんといっても後半の展開にあります。謎解きの要素や、人間社会の問題に通じるような奥深い内容も加わり、子供だけでなく大人にも楽しめるようになっている。
ズートピア初のウサギの警察官になる夢を叶えたジュディ。さっそく事件を捜査と思いきや、小さく非力な彼女に与えられた仕事は駐車違反の取り締まりという平凡なものだった。そんな時に、ひょんな出会いからジュディは街の表も裏も知り尽くすキツネの詐欺師ニックと共に、ズートピアで密かにうごめく陰謀を暴こうとするわけ。
小さいウサギでも夢を諦めないジュディと、キツネらしく生きるニック。2人を通して描かれるのは、「周りにどう決めつけられても、なりたい自分を目指そう」というテーマであり、勇気をくれるメッセージにもなっています。
登場する動物たちは全部で64種類。ウサギ、キツネ、ライオン、サイ、ナマケモノ、水牛、チーター、ヒツジ、カバ、などなど、本編に登場する動物たちは全部で64種類なんです。ただし、同じ種類でも男と女、大人と子供、太ったものと痩せているものなど、様々な個性が存在するので、映画全体の総キャラクターの数は、なんと80万体にもなったとか!
だから、動物の種類に合わせて自動車も様々なタイプが登場するが、それらの主要なもののデザインを担当したのが、自動車デザイナーとして世界的に有名なJ.メーズ。アウディやフォードの新マスタングなどをデザインした“レトロフューチャー”デザインで知られる人なんですからね。
ジュディが警官になって、ズートピアの警察署の受付担当、クロウハウザーには、地上最速のチーターなのに、丸々と太っていて、顔もふっくら。甘いお菓子に目がないのだ。
それに、警察署長ボゴの部屋を訪ねるシーンでは、部屋に飾られているカレンダーの絵柄は、『ベイマックス』のサンフランソウキョウだったり。
ジュディがズートピアに向かうシーンで登場するツンドラ・タウン。雪のエリアだけにあの映画が大人気って?・・・『アナと雪の女王』のエルサ&アナ姉妹の服を着たゾウがいたり……。過去作からの出演もいっぱいなんです!。
そして、免許センター職員には、ナマケモノのフラッシュが、それぞれ動物の特徴が細部まで描かれた愛らしいキャラクターたちが登場します。
詐欺師仲間のフィニックをベビーカーに入れて、悪事を働く様子のキツネのニック。その正面からはカバがやってくるが、そのベビーカーの駕籠にはあの世界的人気者のぬいぐるみが入っていたって、これは絶対に見逃さないで。
しかしである、ズートピアには種類への偏見というか差別があり、夢を諦めた動物たちもたくさんいるのだ。そんな街で起きたある事件がきっかけで、ジュディも夢を見失いそうになるのだが、・・・。かわうそが失踪したのだ。
市長も警察副所長のひつじも、動物を差別しており、幻覚作用の花、青いチューリップの花の球根を煎じて飲ませれば、夜には街の人たちに、おおかみの遠吠えのような恐怖感を襲わせるのだ。ジュディとニックが協力して、悪事を見つけて“ズートピア”を住みよい街にしようと奔走するのわけ。
でも、物語はまさに人間の世界と同じようで、誰しもが経験のある憧れていたものへのギャップや失望、挫折が動物たちを通して表現され、先入観で生きている私たちへのアンチテーゼにもなっているようだ。
最後の舞台でガゼル役の歌姫が歌うのは「トライ・エヴリシング」、そしてガゼルのダンスやポーズなどは、歌姫のシャキーラの髪形とかすべて本人を反映したものだそうです。その歌姫の脇で踊るダンサーには、トラがムキムキの筋肉を見せるように踊る姿に、まるでチャイニングみたいに見えましたよ。
本作のメッセージは、どんな時にも「夢を見ること、そしてあきらめない心」というディズニー精神がきっちりと描かれているのがいいですね。だって、キツネのニックが警官になっているんですもの。信じられませんね。
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