Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

ダイナソー・プロジェクト ★★.5

$
0
0
伝説の未確認生物を調査するためアフリカ・コンゴに渡ったイギリスの探検隊が、6500万年前に絶滅したはずの恐竜に遭遇するアドベンチャー。

監督・脚本は、本作が初の劇場用長編となるシド・ベネット。出演は「アルゴ」のリチャード・ディレーン、TVを中心に活躍するナターシャ・ローリング。
あらすじ:世界的な動物学者で冒険家でもあるジョナサン・マーチャント(リチャード・ディレーン)率いる探検隊を乗せたヘリコプターが、アフリカ・コンゴのジャングル奥地に生息する未確認生物“ムケーレ・ムべンべ”の調査に向かう途中、謎の飛行物体に衝突し墜落した。ヘリに密かに乗り込んでいたジョナサンの15歳の息子ルーク(マット・ケイン)と、探検の撮影クルーを含めた一行は、救助を求めてジャングルの村を訪れるが、見たこともない生物に突然襲撃され、探検隊のメンバーが命を落としてしまう。

外部との通信手段を失い、ボートへ逃げ込み、川を下る途中にも数々の未確認生物に遭遇、襲撃された一行は6500万年前に絶滅したとされる恐竜がこのジャングルの奥地で独自の進化を遂げて生存していると確信する。ジャングルからの脱出を第一に考えるジョナサンだったが“クリプト”と名付けた子ども恐竜に懐かれたルークは調査の続行を主張。父と反抗期の息子は対立しながらも、探検のなかでお互いを認め合っていく。一方、未確認生物の第一発見者として名を馳せたいと野心を燃やす探検隊のひとりチャーリーは、そんなルークの好奇心を利用しようとしていた……。 (作品資料より)

<感想>冒頭に、アフリカのコンゴでイギリスの探検隊が撮影した膨大なフィルムから編集した記録映画である、というコメントが出る。しかし、これが恐竜の登場するフェイクの記録映画であることは、誰の目にも分かる。だが、腹は立たない。そういうぬけぬけとした作り方で、ケロリとしている確信犯ぶりに怒っても仕方がないからである。そしてクレジットに南アフリカの協力と出るので、コンゴは関係ないのだ。
アフリカの奥地で発見された遭難者の荷物から、発見されたハードディスクから編集されたという前提で、流されるニュース番組がシネマスコープサイズなのであるからして。ようこそ恐竜パラダイスへと、・・・カメラマンを伴った探検隊の主観映像で、臨場感たっぷりに恐竜たちが暮らす秘境を楽しんじゃおうという、アトラクション型ムービーだと思えば楽しめる。

コンゴまで伝説の未確認生物モケーレ・ムベンベを探しに向かった探検隊は、乗っていたヘリが巨大コウモリに襲われ、前人未到のジャングルの中へと。そこは絶滅したはずの恐竜たちが生息するロストワールド。首長竜や翼竜などが続々と登場するが、中でも注目なのが草食竜のレソトサウルスが進化した知的な恐竜クリプト。ジョナサンの息子のルークが、好奇心旺盛なクリプトに取り付けた小型カメラで、眺める恐竜目線の映像が実に新鮮でいい。未知の生物を探しに行くと言う、少年的ワクワク感を盛り立てるという意味では、POVカメラは巧く機能していたと思う。

主眼は恐竜発見の手柄のための仲間割れに展開していくが、一人減りまた一人とルークの父親も落石で崖から落ちて死亡。手柄を横取りしようとするチャーリーはルークを穴に落として、その後恐竜に襲われて死ぬ。それとジャングルには吸血コウモリがわんさかといるし、恐竜のレソトサルスはえりまきトカゲのように、首の後ろから出てくるえりまきで威嚇する。探検隊のメンバーが撮りあっていたはずの映像がどうにも都合良すぎる。
でも上手く騙してくれれば、映画として許せるのだが、残念なことに如何わしさに対して真剣にむきあってはいない。
しかしながら、2か月間撮影したという南アフリカのロケーションも、素晴らしく秘境感はばっちりなのだが、どの視点にもきちんとそこにカメラが設置されてますよ、という切り替えに暗転という手間はやっぱりうるさく感じた。突っ込みどころはいっぱいだが、怒る気にもなれない不思議なフェイク映画なので割り切って観る事ですね。
2013年劇場鑑賞作品・・・62 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles