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ゾンビスクール!★★★

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田舎の小学校を舞台に、凶暴なゾンビと化した子どもたちと教師たちの情け容赦ない全面戦争を、過激なブラック・ユーモアとハードなバイオレンス描写で描いた異色のゾンビ・コメディ。主演は「ロード・オブ・ザ・リング」「マニアック」のイライジャ・ウッド、共演にレイン・ウィルソン、アリソン・ピル。「ソウ」シリーズのリー・ワネルと「Glee」シリーズのイアン・ブレナンが脚本を手がけ、これがデビューのコンビ、ジョナサン・マイロット&キャリー・マーニオンが監督した。
あらすじ:小説家の夢破れニューヨークから故郷に舞い戻ったクリント。母校の小学校で臨時教員となるが、給食のチキンナゲットを食べた女子生徒が、なんとゾンビになってしまった。そして彼女に襲われた生徒たちが次々とゾンビ化し、集団で大人たちも襲い始めたのだった。クリントはじめわずかに生き残った教師たちは、自らの生存を懸け、獰猛なキッズゾンビたちに戦いを挑むのだったが…。

<感想>「給食のナゲットを食べたら生徒たちがゾンビになっちゃた」という前代未聞の設定で、ひと癖のある教師軍団とゾンビキッズが、文字どうり血で血を洗う抗争を繰り広げるゾンビコメディ、というか大人たちが慌てふためくコメディのようですね。
キャストには「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッドに、共演には海外ドラマでお馴染みのレイン・ウィルソン、アリソン・ピル、副校長にイアン・ブレナンなど豪華な顔ぶれがいいですね。
冒頭での養鶏場からはじまり、チキンナゲット加工工場が映され、その鶏肉の取扱いが不衛生で、まるで中国のマ○ク・ナゲット工場みたいな、そこで汚染されて作られたナゲットが、給食で油で揚げられて配られて、食べた子供たちが突然ゾンビになってしまう。

噛まれた子供たちもゾンビに感染して、しかし、大人の先生たちは感染しないのだ。それに、生徒の中でも大人の仲間入りをした女の子なども、噛まれても感染しない。感染した子供たちは凶暴化して教師たちを襲い始め、食い散らすのです。とてもグロイですから。

中でも、重症を負った男の子を医務室に連れて来たのはいいけれど、その生徒が凶暴化して襲ってくる。その男の子を体育の先生が消火器で頭を殴り潰すのですから、残酷極まりない。いくら何でもね、子供相手にもっと頭使って、体育館に集めて鍵かけるとか。
そして、同僚の先生たちもクセモノ揃いで、ゾンビキッズに立ち向かうのは、イライジャのクリントと、事あるごとにぶつかる筋肉バカの体育教師、オネエ系の美術教師、ゾンビを素手で解剖してしまうコミュ障な科学の教師など、先生として問題のありすぎなメンバーの脇キャラたちも楽しいですね。

生き延びた先生たちは、校内に立て籠もり脱出作戦を会議するも、喧嘩ばかりして、そこへ排気口を通って車の鍵のあるところまで行くクリント。一番背が低く痩せているからなのだ。それに、同級生だった女先生ルーシーも後を追って来る。
職員休憩所に辿り着くも、まるで映画「ソウ」の一場面のような、三輪車に乗った女の子がオルゴールの音とともにやって来る。気付かれたら終わりで、ハラハラしながら観ていました。
無事に車の鍵を取って、保健室にいる糖尿病の生徒の甘いお菓子も自販機でゲットし、急いで戻るも、今度はゾンビキッズたちが校内まで入って来て先生たちも危ないのだ。

それで、まるで「コマンドー」のように備品で武装。音楽室のシンバルとか体育倉庫のピッチングマシーンで、野球のボールを生徒目がけて飛ばすのだ。でも、どんなに凶暴になっても無邪気な子供たち。先生や父兄を襲うのも元気いっぱいで、生首をボール代わりに決飛ばし、腕、足を切って校庭の遊具にぶら下げて遊んだり、リアルな特殊メイクと日常描写が相まって、シュールでブラックな笑いが展開するのです。

はい、もうB級感極まりなく展開の破綻も憎めませんから。もっと掘り下げていたら傑作だったのかも。ゾンビになってはしゃいでいる子供たちはノリノリで、楽しい現場だったのではないかしら。
さすがに先生たちは、拳銃や機関銃で子供たちを殺すところはないので、安心して観ていられます。しかし、最期が、アメリカ全土に子供のゾンビ化が感染して、逃げ回る大人のボンクラぶりには呆れてしまう。
2016年劇場鑑賞作品・・・39映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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