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Channel: パピとママ映画のblog
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猫なんかよんでもこない。★★★

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ひょんなことから2匹の子ネコを世話するハメになったネコ嫌いのボクサーと子ネコたちとの不器用ながらも心温まる日々を描き、各方面で評判を呼んだ感動エッセイ漫画をTV「純と愛」の風間俊介主演で実写映画化。共演はつるの剛士、松岡茉優。監督は「グッモーエビアン!」「探検隊の栄光」の山本透。
あらすじ:漫画家の兄の部屋に居候し、本気で世界を目指して練習に励む三十路手前のプロボクサー、ミツオ。ある日、兄がいきなり捨てられていた2匹の子ネコを拾ってきてしまう。犬派のミツオは反対するが、所詮居候の身。結局、“チン”と“クロ”と名付け、2匹を飼うことに。ところが兄は締切りに追われ、2匹の面倒はほとんどミツオがするハメに。以来、気まぐれで何を考えているかまるで分からない2匹の暴れん坊に振り回されっぱなしとなってしまうミツオだったが…。

<感想>猫さえ映しておけばお客は満足だと思っているような映画と違って、猫寄りながらも主人公ミツオの挫折と再起を語るすがたに好感がもてます。プロボクサーを目指して頑張っていたのだが、試合で目を負傷してしまい、ボクサーを続けると目が見えなくなると医者に言われる。

同居している兄貴のつるの剛士は、マンガ家で弟を養いながらも結婚をしようと思っているのだ。そんなことも知らないちょっと世間知らずの弟が、捨て猫を見てちょっとは同情もするが、兄貴のほうがその猫2匹を拾ってきてしまう。

子猫の“チン”と“クロ”がとにかく可愛いったらないのだ。子猫から成猫になっていく過程で、猫の餌やメス猫の避妊や雄猫の虚勢手術といったお金がかかる。それに、病気や怪我といったことでも、金がかかるのだ。アパート住まいだが、大家さんが猫好きで飼ってもいいので良かった。こういったただ可愛いからという理由で動物を飼うのはダメですから。動物を飼ったら、家族の一員となり、もちろん食事も排泄も病気も、人間と同じく誰かが世話をしなければなりません。結局は、家では母親が一番に面倒を見ることになってしまう。子供が捨て猫や犬を拾ってきても、親が育てられないのなら絶対にOKを出してはダメですから。

それに、兄貴が結婚することになり、田舎に帰るという。一人ぼっちになるも猫2匹が癒しになるのであまり寂しくはないミツオ。ですが、今まで兄貴に食わせてもらっていたぐうたら弟は、直ぐにバイトでも何でも働いてお金を稼がなくてはという危機感が、あまり感じられなかった。だって、猫缶に舌平目やマグロとか高級猫缶を買ってくるあたりから、家賃や光熱費など経済的にどうなってるんだと思ってしまう。

一応、保育園の給食を作るバイトを見つけるも、その間は、チビ猫たちは部屋の中でメチャクチャにして、トイレも躾けないからウンチとオシッコだらけ。グチグチいいながら掃除をするミツオ。大家さんが、猫のトイレを作ってくれた。

それに、近所の公園で猫好きの女性と出会うも、バイト先の保育園の栄養士だったのだ。ミツオが痩せ細って栄養不良の身体を見て弁当を作って来てくれた。その女性とは、もしかしてミツオもと人関係になるのかもね。

オス猫のクロが外へ出かけては、喧嘩をして帰って来る。その内近所のノラ猫のボスとなり、しかし、エイズの病気も貰ってきて余命が短くなるのだった。そのことも、ミツオが自分がボクサーとしてチャンピオンになれなかったことを、そのクロに託して近所のノラ猫たちのボスになるんだとたき付けたのだった。後で悔やんでクロに謝るミツオ。

主人公ミツオの風間俊介の年齢不詳みたいな存在感も良かった。それに、生活苦もあまり酷く描いてないので、観ていて猫ちゃんに目がいってしまいそれで満足しまった感もある。
家では犬を飼っているのだが、ご主人様というか順位は私が一番で娘が友達感覚、夫はたまに遊ぶ友達という感じだが、猫も順位を付けているというのだ。この主人公のミツオくんは、どちらかというと、兄貴は母親的存在だといっていたが、餌をあげたり病院へ連れて行ったりして猫のことを大切に思っているので、やっぱりご主人様という1番ではないかと。だから、クロも外へ出かけては狩をして小さいトカゲと獲ってきては、ご主人さまに差し上げるのだ。

最後は、クロがエイズにかかって亡くなり、悲しい涙のシーンもありますが、残されたチンがそれを察してか、ミツオの傍を離れず和ませてくれる。そして、ミツオも漫画を描くようになり、応募するのだが中々認めて貰えない。それが、クロとチンの猫マンガを描いて当選して、やっと生活も成り立つという、主人公が猫なのか、飼い主のミツオなのか、どっちも主人公なのだろう。タイトルが、ミツオが描いた漫画のタイトルになっていた。
2016年劇場鑑賞作品・・・31映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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