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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド★★★

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諫山創のコミックを基に人間を食う大型巨人と人類のバトルを圧倒的迫力で描いたアクションの後編。対巨人のために結成された調査兵団の一員となった主人公エレンの絶体絶命の戦いや、突如現れた黒髪の巨人の謎などが活写される。『巨神兵東京に現わる』などの樋口真嗣がメガホンを取り、三浦春馬や長谷川博己、水原希子、本郷奏多らが出演。インパクト抜群の巨人のビジュアルやハードな戦闘シーンのほか、オリジナルのキャラクターと設定が後半の物語に及ぼす影響や物語の行方も見どころ。
あらすじ:100年以上ぶりに現れた超大型巨人に多くの人間が捕食され、生き残ったエレン(三浦春馬)は調査兵団の一員として外壁修復作戦を決行。しかし巨人に襲われてしまい、アルミン(本郷奏多)をかばったエレンは巨人に飲み込まれてしまう。
その直後、黒髪の巨人が出現し、ほかの巨人たちを攻撃するという謎の行動を見せる。人類の存続を懸けて彼らは巨人たちと戦い続けるが……。
注意:全部ネタバレで書いております。これから観賞の方にはご了承願います。

<感想>100年もの間、巨人から身を守るために壁の中での生活を余儀なくされている人間たち。そんな毎日に窮屈さえ覚えたエレンが、外の世界が見たいという思いから調査兵団に入り、巨人と対峙する姿を描いた前編。
前作での実写での巨人による大殺戮を、全面に押し出した特撮映像には本当に鳥肌もんで驚いた。ですが、今回は巨人映像を見慣れたせいか、あまりグロさは感じられなかった。
それに、無意味に人間が死に急ぎ、巨人化する人間の謎が解けてしまう下りにはがっかりでした。やはり、謎の提出で気をもたせる前編に比べると世界観自体が小さくなった印象です。

やっぱり、この2部作は一気に観たかったですよね。そもそも巨人はなぜ誕生したのか、人類最強の男であるシキシマの目的は何なのか?・・・。それに、前篇の最後で登場した黒髪の巨人の謎とは。その種明かしが猛スピードで展開していくのであります。

れでも、大きな違いはあれだけ臆病ものとして描かれていた主人公のエレンは、天国の奴隷よりも地獄の自由を選ぶといって、壁の外へ出ようと始まったわけだが、果たして地獄には自由などあるのか?・・・。自分の特殊な能力に気づいた途端、「心臓を捧げる」覚悟で巨人に挑む勇敢な姿だろう。
そして、立ち向かうことから目を背けなかったエレンに触発され、人間を囲っているのはただの壁なのか、恐れるべきは巨人なのか、怯えることしか出来なかった人間たちは、真実を突き止めるべく道を選ぶのだ。

今作では更にパワーアップした超巨人が、まさかの國村隼さん扮するクバルだったとは。その表情やアクションは感動級の迫力であり、この巨人の存在感だけであらゆる謎やカラクリなどどうでもいいと思った。
それに、シキシマがエレンの兄だとは思っても見なかったことで、エレンの父親が巨人の研究者であり、人間が巨人になる注射を発明して兄のシキシマに実験注射をする。その父親の博士がまさかのツヨポンとは、もったいない出番でした。でも、シキシマの巨人とエレン巨人の兄弟対決は見応えありましたね。

主人公のエレンは天国の奴隷よりも地獄の自由を選ぶといって、壁の外へ出ようと始まったわけだが、果たして地獄には自由などあるのか?・・・。
戦う前に、真っ白な異空間の部屋で「この世の果てまで」がジュークボックスから流れる場面で、兄弟がシャンペンを飲みながら話すという「この世の果て」とは外の壁という細部も効いているし、真の敵は壁の外じゃなくて壁そのもの、あるいは内部にいるということが分かる。

壁の修復に向けた不発弾移送と並走して複数の人間が亡くなり、一番にはピエール滝のソウダがエレンを庇おうと射殺されて死んでしまうとは。伏線回収もあまり意味がないし、緻密な演出が求められます。どこにカメラを向けて撮るかも難しいですよね。

銃器マニアの石原さとみは、今回もノリノリでパワーアップ。ハンジが手持ち対戦車ミサイル砲をぶっ放す。どうせなら他の連中も彼女を見習って欲しいですよね。そして、ミカサよりも腹ぺこ母親の桜庭ななみが弓矢で大活躍。

最後の終り方が高さ50メートルの外壁の上に立ったエレンとミカサが目にしたものは、東京湾と東京タワーの瓦礫と化した世界。巨人と化した人間は、まるで人間が体内に入って操作する「エヴァンゲリヲン」のような、この終わり方でいいのだろうか、実際には、現代人は奴隷的に生きるのがせいぜいだし。アニメではまだまだ続くのだが、この間観た「メイズ・ランナー」の方が面白かった。
下手くそな演出と、役者の力量に左右される芝居が中心にきては、終盤の特撮絡みの場面以外は、つまらなかった。まぁ、それでも圧倒的な人間と巨人との、超接近戦が臨場感があって良かったし、ラストの外の世界を見せた意欲は効果大ですね。フィクションというだけでは片づけられない、人間の生々しい心情が垣間見えた感じがしました。
2015年劇場鑑賞作品・・・186映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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