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Channel: パピとママ映画のblog
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ブレイキング・ポイント★★★

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無差別乱射事件の現場に居合わせた5人の男女のその後の運命を、ケイト・ベッキンセール、フォレスト・ウィテカー、ガイ・ピアース、ダコタ・ファニングら豪華キャスト競演で描いた群像ドラマ。
あらすじ:とある小さな町の平和な昼下がり。レストランに銃を持った男が乱入し、客を殺害して自らも命を絶つ。犯人と入れ違いに店を出た研修医ララビーは、被害者の手術に失敗し自信を失う。一方、レストランで働くシングルマザーのカーラは、ララビーに恋心を抱き……。
平和な日常、突如起こった乱射事件を起点に、被害者たちの変わりゆく運命と事件の表層に隠された真実を巧みな構成で描く。劇場未公開作品。
ジェニファー・ハドソン監督: ローワン・ウッズ制作年度: 2010年

<感想>もし自分が悲惨な事件の目撃者になったら、・・・コロンバイン高校やマサチューセッツ工科大学での悲劇など、アメリカでの銃乱射事件は日本でも大きく取り上げられているので、ご存じの方も多いと思う。
報道では犯人の狂気の背景は語られるが、事件を目のあたりにした人の心情がクローズアップされることは少ない。本作はそこに踏み込んだ心理劇である。
アメリカ、カリフォルニア州にあるダイナーで起きた凄惨な銃乱射事件。複数の人命を奪い、犯人の自殺によって事件は収束するかのように見えたが、しかし、その場に居合わせてしまった人々にとって、事件は簡単には終わらなかった、・・・。

平穏な日常を過ごしてきた彼らは、この非日常的な出来事によって、緩やかに、確実に、“壊れて”ゆく。この目撃者たちに扮した豪華なキャストの、大熱演に目が奪われます。
ケイト・ベッキンセールが演じたシングルマザーのウェイトレスは、赤子を放って男を漁るようになり、フォレスト・ウィッテカー扮する中年男は、自動車教習所の経営者で、借金してまでギャンブルに入れ揚げる始末。
事件が直接的な原因となっているのは、テーブルの下に隠れて助かった少女と少年。天才子役からすっかり美少女に成長したダコタ・ファニングちゃんは、この事件で父親を亡くして以来、まるでイちゃった可笑しな目つきで神の教えを説く娘を熱演する。
ガイ・ピアースは、妻に毒を盛る医師を怪演、・・・と言った具合に、みんな凄まじい精神的な地滑りを体現して見せるのだ。
なんとまぁ、“突拍子のない壊れ方だ”と思っているだろう。しかし、そこに説得力を与えているのがこの映画のミソなのである。
その時、何が起きたのかを明かす、ミステリアスな作りに加えて、キャラクターの心理状態を見つめるドキュメンタリーふうの演出。
事件後のエピソードを綴った群像劇、というなかなか斬新なアイデアだとは思いましたが、一つ一つのエピソードが全て尻すぼみ状態でつまらなくなっている。
しかし刑事が登場して、犯人の持っていた拳銃にチャーリーの指紋が付いていたと、でもチャーリーは余命いくばくもない癌に冒されているのですから。
でもこの作品では、事件後に郡から派遣されたカウンセラーが来て、現場に居合わせた人々の相談にのる。しかし、この作品の登場人物たちは初めは心の悩みを打ち明けなくて、固く口を閉ざしている。これは時間が必要でしょうね、暫くするとカウンセラーに聞いてもらおうとする人達があらわれるから。
この作品の言わんとしている事は、何だったのでしょうかね、犯人はその場で自殺したんですから。その場に居合わせた複数の人達、銃の乱射事件の巻き添えになった人達の心の叫びでしょうかね。
これは、豪華な俳優さんたちで救われた映画でしょう。
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