ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンをはじめキャプテン・アメリカやハルクなど、マーベルコミックスのヒーローが一堂に会するアクション巨編の第2弾。アイアンマンことトニー・スタークが完成させた人工知能“ウルトロン”の暴走に端を発する、ヒーローたちによる愛する者たちを救うための戦いをダイナミックに描く。監督は、前作でもメガホンを取ったジョス・ウェドン。共演にはスカーレット・ヨハンソンら続投組のほか、ジェームズ・スペイダーらが新キャストとして参加。ヒーローたちのバトルやドラマに引き込まれる。
<感想>2012年に公開された「アベンジャーズ」、アメコミ・ヒーローたち夢の共演は、もはやこの続篇によって“夢”ではなくなる。そうは言っても、それぞれのヒーローの単独主演作品が毎年のようにあるから、久しぶりなんて気はしないのだが。今回も冒頭から、激しいアクションが炸裂しているのが嬉しいですよね。いきなり問答無用のバトルが度肝を抜く。3D観賞なので臨場感があり効果抜群でした。
よりダークでエモーショナルになった今作は、予告編では怪物ハルクとアイアンマンが戦っているのだ。前作での立役者ハルクに何が起こったのか。
他にも、ブラック・ウィドウの過去を暗示させるバレリーナや、ホークアイが彷徨う姿など、ですが、予想もしていなかったが、みんなの中心になって、確実にホークアイが家族愛の強いことをみんなに知らしめる場面がある。それに、意外にも泣けるハルクとブラック・ウィドウのラブストーリーもあったり、ブラック・ウィドウの驚きの秘密が明かされたりと、様々な映像が入り乱れているのだ。
実は、今回の映像の中には、「愛」というテーマも隠されている。それは、スタークがウルトロンの開発に向かって暴走したのも、「愛する仲間を戦いで失ってしまうこと」への恐怖心ゆえのこと。人は正しいことをしようとして過ちを犯すことがあるけれど、それを正すことができるのも、人の努力や団結なのだから。
しかも、手際よくそれぞれのキャラクターと武器や能力を紹介していくので、初めて観る人にも飽きさせない。ですが、正義の味方ばかりがこんなにいっぱいいて、パワーバランスは大丈夫なのかしら?・・・って心配はご無用。
まずは最大の布石となるのが、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(14)の最後に出てきた、ヒドラの研究施設の檻の中で、超能力を使う双子の子供、人の心を自在に操るスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)と、超高速で動く肉体を持つクイックシルバー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の超人姉弟が立ちはだかる。最初はアベンジャーズの敵として登場するが、切ない過去と反逆も描かれたり、そして後に味方となる。映画「GODZILAゴジラ」では初々しい夫婦を演じたアーロンとエリザベスが双子役というキャスティングも楽しみですね。
ま
た、前作ではアイアンマンに年寄扱いされイジられまくっていた、解凍から間もないキャプテンも、新キャストの「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(14)を経てかなり現代社会に馴染んでいるはず。一方のアイアンマンは、人工心臓アーク・リアクターを外して、「僕は生まれ変わった」と普通の人間として再出発したトニー・スターク。「テクノロジーを借りたヒーロー」というアメコミでは珍しい設定を持つアイアンマンが人工心臓を外したのは、ウルトロンと何か関係があるのだろうか?
スカーレット・ウィッチの精神攻撃により、アベンジャーズが宇宙からの強敵に全滅させられる幻覚を見るトニーは、仲間と人類を救いたい一心で人工知能搭載の戦闘ロボット集団をつくろうとするが、その過程でウルトロンが生まれてしまう。
今回彼らが結集した理由は、トニー・スタークによるウルトロン計画。ウルトロンは人工知能を持つ凶悪ロボット。人工知能だけに強靭な本体を破壊しても、世界中の電子網の中で生き続けられるという恐ろしさがある。
AIが制御するロボットに人類を守らせる計画に着手したトニーだったが、「ロキの杖」の力で自我を得たAI=ウルトロンが誕生してしまう。人類滅亡と地球の支配を目論み、アベンジャーズを襲う。
今回の敵ウルトロンは、世界最高の頭脳の持ち主で、トニー・スタークとブルース・バナーによって共同開発された人工知能のロボット。限りなく自分を進化させていくことの出来るそいつが敵に回り、どんどん増殖していくのだから、さすがのアベンジャーズでも簡単には倒せない。しかも、スカーレット・ウィッチによるテレパシーによる精神攻撃というおまけもあるのだから。
このスカーレットの精神攻撃で、怒りに我を忘れたハルクが暴走して、街を破壊しまくるシーンは凄い迫力でした。万が一の時にハルクを制圧するプログラムを開発していたトニー。それがヴェロニカ・システムであり、今回彼は、対ハルク戦用に開発したパワードスーツを着けて、暴れ回るハルクと戦うシーンがある。彼を制圧しようとアイアンマンが、超巨大な、対ハルク用バトルスーツを使用するところも、ワクワクする見せ場ですから。
この精神攻撃によって、アベンジャーズは絶対絶命のピンチに陥るのだが、それによって、それぞれの過去やトラウマが明らかにされていくというシーンもある。
そして、終盤の鍵を握る重要なキャラクター、ヴィジョン(ポール・ベタニー)の誕生には、ウルトロンの企みが深く関係している。ヴィジョンの額に光るものは“MCU”全体にも影響するはずです。
それに、「アイアンマン」シリーズでヒーロー活動に於いての相棒、パワードスーツを装着したローディ(ドン・チードル)が、ここでも見事なサポートぶりを発揮する。
戦いのシーンは「1」を上回るほど見応え十分だし、もちろんシールドの巨大空母、ヘリキャリアが戦場に出現する。感情も、物語も、アクションも、100%出し切りつつ次作への期待も残しているようだ。
2015年劇場鑑賞作品・・・136映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>2012年に公開された「アベンジャーズ」、アメコミ・ヒーローたち夢の共演は、もはやこの続篇によって“夢”ではなくなる。そうは言っても、それぞれのヒーローの単独主演作品が毎年のようにあるから、久しぶりなんて気はしないのだが。今回も冒頭から、激しいアクションが炸裂しているのが嬉しいですよね。いきなり問答無用のバトルが度肝を抜く。3D観賞なので臨場感があり効果抜群でした。
よりダークでエモーショナルになった今作は、予告編では怪物ハルクとアイアンマンが戦っているのだ。前作での立役者ハルクに何が起こったのか。
他にも、ブラック・ウィドウの過去を暗示させるバレリーナや、ホークアイが彷徨う姿など、ですが、予想もしていなかったが、みんなの中心になって、確実にホークアイが家族愛の強いことをみんなに知らしめる場面がある。それに、意外にも泣けるハルクとブラック・ウィドウのラブストーリーもあったり、ブラック・ウィドウの驚きの秘密が明かされたりと、様々な映像が入り乱れているのだ。
実は、今回の映像の中には、「愛」というテーマも隠されている。それは、スタークがウルトロンの開発に向かって暴走したのも、「愛する仲間を戦いで失ってしまうこと」への恐怖心ゆえのこと。人は正しいことをしようとして過ちを犯すことがあるけれど、それを正すことができるのも、人の努力や団結なのだから。
しかも、手際よくそれぞれのキャラクターと武器や能力を紹介していくので、初めて観る人にも飽きさせない。ですが、正義の味方ばかりがこんなにいっぱいいて、パワーバランスは大丈夫なのかしら?・・・って心配はご無用。
まずは最大の布石となるのが、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(14)の最後に出てきた、ヒドラの研究施設の檻の中で、超能力を使う双子の子供、人の心を自在に操るスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)と、超高速で動く肉体を持つクイックシルバー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の超人姉弟が立ちはだかる。最初はアベンジャーズの敵として登場するが、切ない過去と反逆も描かれたり、そして後に味方となる。映画「GODZILAゴジラ」では初々しい夫婦を演じたアーロンとエリザベスが双子役というキャスティングも楽しみですね。
ま
た、前作ではアイアンマンに年寄扱いされイジられまくっていた、解凍から間もないキャプテンも、新キャストの「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(14)を経てかなり現代社会に馴染んでいるはず。一方のアイアンマンは、人工心臓アーク・リアクターを外して、「僕は生まれ変わった」と普通の人間として再出発したトニー・スターク。「テクノロジーを借りたヒーロー」というアメコミでは珍しい設定を持つアイアンマンが人工心臓を外したのは、ウルトロンと何か関係があるのだろうか?
スカーレット・ウィッチの精神攻撃により、アベンジャーズが宇宙からの強敵に全滅させられる幻覚を見るトニーは、仲間と人類を救いたい一心で人工知能搭載の戦闘ロボット集団をつくろうとするが、その過程でウルトロンが生まれてしまう。
今回彼らが結集した理由は、トニー・スタークによるウルトロン計画。ウルトロンは人工知能を持つ凶悪ロボット。人工知能だけに強靭な本体を破壊しても、世界中の電子網の中で生き続けられるという恐ろしさがある。
AIが制御するロボットに人類を守らせる計画に着手したトニーだったが、「ロキの杖」の力で自我を得たAI=ウルトロンが誕生してしまう。人類滅亡と地球の支配を目論み、アベンジャーズを襲う。
今回の敵ウルトロンは、世界最高の頭脳の持ち主で、トニー・スタークとブルース・バナーによって共同開発された人工知能のロボット。限りなく自分を進化させていくことの出来るそいつが敵に回り、どんどん増殖していくのだから、さすがのアベンジャーズでも簡単には倒せない。しかも、スカーレット・ウィッチによるテレパシーによる精神攻撃というおまけもあるのだから。
このスカーレットの精神攻撃で、怒りに我を忘れたハルクが暴走して、街を破壊しまくるシーンは凄い迫力でした。万が一の時にハルクを制圧するプログラムを開発していたトニー。それがヴェロニカ・システムであり、今回彼は、対ハルク戦用に開発したパワードスーツを着けて、暴れ回るハルクと戦うシーンがある。彼を制圧しようとアイアンマンが、超巨大な、対ハルク用バトルスーツを使用するところも、ワクワクする見せ場ですから。
この精神攻撃によって、アベンジャーズは絶対絶命のピンチに陥るのだが、それによって、それぞれの過去やトラウマが明らかにされていくというシーンもある。
そして、終盤の鍵を握る重要なキャラクター、ヴィジョン(ポール・ベタニー)の誕生には、ウルトロンの企みが深く関係している。ヴィジョンの額に光るものは“MCU”全体にも影響するはずです。
それに、「アイアンマン」シリーズでヒーロー活動に於いての相棒、パワードスーツを装着したローディ(ドン・チードル)が、ここでも見事なサポートぶりを発揮する。
戦いのシーンは「1」を上回るほど見応え十分だし、もちろんシールドの巨大空母、ヘリキャリアが戦場に出現する。感情も、物語も、アクションも、100%出し切りつつ次作への期待も残しているようだ。
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