働くシングルマザー、ロレイン。彼女の前夫は軍人で暴力的な男で、離婚しても尚、ロレインと8歳の息子チャドを苦しめる。さらにまともな職もなく、その日の食事代すら事欠く始末。
ある晩のこと、 ロレインはいつものようにガソリンスタンドでなけなしの金で夕食を買って車に戻ると、チャドの他に何者かが後部座席に座っていた!乗っていたのは銀行を襲って逃走中の凶悪犯ロイ。
ロレインとチャドを利用して家族を装い、検問を突破してメキシコ国境の仲間との合流地点を目指していたのだ。
一見、犯罪者ではない普通の男のように見えるロイだが、苛酷な逃避行の間に、前触れもなく突然とその本性を露わにする。この緊迫した逃亡劇が、ロレインを強くし、自分と息子のために、より良い人生を掴み取るべく戦うことを余儀なくさせる。
原題:carjacked/デジタル2011年アメリカ、監督:ジョン・ボニート
<感想>劇場未公開の、『SOMEWHERE』のスティーヴン・ドーフが凶悪犯に扮したサスペンス劇。
シングルマザーのロレイン役は、マリア・ベロ、年齢以上に老けこんだ顔で、カウンセリングの場でも周囲に流されて自分の主張すらできないダメ女を演じる。しかしそんな前半と、様々な試練を乗り越えて息子を守るために、逆襲に転じる猛女となる後半の演技のギャップが凄すぎる。やはり母は強しか!
そして粗野に見えながら巧みなマインドコントロールで、親子を手玉に取ろうとするロイは、言われないと面影すらないスティーヴン・ドーフ。これまたいい感じにやさぐれた風貌が、知性と暴力が同居するロイ役に素晴らしくマッチしていていい。
前半はもっさりした登場人物による、もっさりとしたサスペンスなのに、後半はカタルシスが大爆発する猛烈アクションに変化するという展開は、まことにもって痛快である。
ラストは、息子をガソリンスタンドでスクルールバスを発見、トイレに行くふりして逃がしてやる母親、それに気付いて相棒のいる目的地まで行き、相棒を殺してトランクの中にロレインと一緒に閉じ込め、車の上から油をかけて火をつける。大慌ての女は、殺された男の拳銃を見つけて撃ち、無事燃え盛る車から這い出る。
そこからが、このロレインの母親魂に火が付くのだ。警察へ電話すればいいのに、スクールバスの学校へ電話して、自分の息子の無事を確認するも、警察はのんびり応対。そこへ犯人のスティーヴンがやってきて、またもや親子の車をカージャックして逃走。それを見つけたロレインがすかさず、他人のトラックに乗り追いかける凄まじさ。後ろから追突し、前から来たトラックを避けるも2台の車は横転する。
まだまだイケテルと思うスティーヴン・ドーフ!
親子も怪我もなく逃げるし、ロレインはショットガンをぶっ放してスティーヴンを撃つし、ロレインも脚を撃たれるしで、決めては彼女が後ろに隠していた拳銃で撃ち殺すシーンには、この女やるじゃないのと、でももう少し若い奇麗な女が良かったのに。
ラストは多少強引ではあるが、文句なく面白く仕上がっているのでそれなりに傑作の部類に入ると思う。
2015年DVD鑑賞作品・・・33映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
ある晩のこと、 ロレインはいつものようにガソリンスタンドでなけなしの金で夕食を買って車に戻ると、チャドの他に何者かが後部座席に座っていた!乗っていたのは銀行を襲って逃走中の凶悪犯ロイ。
ロレインとチャドを利用して家族を装い、検問を突破してメキシコ国境の仲間との合流地点を目指していたのだ。
一見、犯罪者ではない普通の男のように見えるロイだが、苛酷な逃避行の間に、前触れもなく突然とその本性を露わにする。この緊迫した逃亡劇が、ロレインを強くし、自分と息子のために、より良い人生を掴み取るべく戦うことを余儀なくさせる。
原題:carjacked/デジタル2011年アメリカ、監督:ジョン・ボニート
<感想>劇場未公開の、『SOMEWHERE』のスティーヴン・ドーフが凶悪犯に扮したサスペンス劇。
シングルマザーのロレイン役は、マリア・ベロ、年齢以上に老けこんだ顔で、カウンセリングの場でも周囲に流されて自分の主張すらできないダメ女を演じる。しかしそんな前半と、様々な試練を乗り越えて息子を守るために、逆襲に転じる猛女となる後半の演技のギャップが凄すぎる。やはり母は強しか!
そして粗野に見えながら巧みなマインドコントロールで、親子を手玉に取ろうとするロイは、言われないと面影すらないスティーヴン・ドーフ。これまたいい感じにやさぐれた風貌が、知性と暴力が同居するロイ役に素晴らしくマッチしていていい。
前半はもっさりした登場人物による、もっさりとしたサスペンスなのに、後半はカタルシスが大爆発する猛烈アクションに変化するという展開は、まことにもって痛快である。
ラストは、息子をガソリンスタンドでスクルールバスを発見、トイレに行くふりして逃がしてやる母親、それに気付いて相棒のいる目的地まで行き、相棒を殺してトランクの中にロレインと一緒に閉じ込め、車の上から油をかけて火をつける。大慌ての女は、殺された男の拳銃を見つけて撃ち、無事燃え盛る車から這い出る。
そこからが、このロレインの母親魂に火が付くのだ。警察へ電話すればいいのに、スクールバスの学校へ電話して、自分の息子の無事を確認するも、警察はのんびり応対。そこへ犯人のスティーヴンがやってきて、またもや親子の車をカージャックして逃走。それを見つけたロレインがすかさず、他人のトラックに乗り追いかける凄まじさ。後ろから追突し、前から来たトラックを避けるも2台の車は横転する。
まだまだイケテルと思うスティーヴン・ドーフ!
親子も怪我もなく逃げるし、ロレインはショットガンをぶっ放してスティーヴンを撃つし、ロレインも脚を撃たれるしで、決めては彼女が後ろに隠していた拳銃で撃ち殺すシーンには、この女やるじゃないのと、でももう少し若い奇麗な女が良かったのに。
ラストは多少強引ではあるが、文句なく面白く仕上がっているのでそれなりに傑作の部類に入ると思う。
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