プレイヤーが最後の一人になるまで殺し合うサバイバルゲームの出場者となった少女の活躍を描き、全世界でメガヒットを記録した人気シリーズ最終章の前編。独裁国家パネムに対抗する組織に加わったカットニスを待ち受ける壮絶な運命を活写。主演のジェニファー・ローレンスをはじめ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランドらおなじみの顔ぶれに加え、実力派女優ジュリアン・ムーアが新たに参戦する。
<感想>最終章2部作の前編(後篇は11月公開)となる本作、冒頭にて前2作をプレイバックしてくれる親切さ。しかし、最終章が2部作とはこれいかに。だから、サバイバル・コンテストを描いた前2作とはうって変わっていて、前作のラストで闘技場から救出されたカットニスが、反乱軍の秘密基地に運び込まれ、第13地区の地下で目覚めるシーンから始まります。
そして、ジュリアン・ムーア演じる反乱軍のリーダーが新たに登場して、政府の攻撃によって壊滅したはずの第13地区の実態が明らかになるわけ。
独裁国家パネムの打倒を狙うレジスタンスに担ぎ上げられたジェニファー・ローレンスは、愛する人を救うために“革命のシンボル”という大任を引き受けることに。つまらないのは、アクション部分は少な目ですから。
という物語は佳境に入るわけですが、カットニスにはさらなる過酷な運命が待っているってことに。壮大で美しいビジュアルも、スピード感あふれるド派手なアクションもまったく無く、やはり最大の魅力は、現代版の“ジャンヌ・ダルク”とも言うべきカットニスの可憐で神々しいオーラだろう。
どんな逆境に置かれても、いやむしろ虐げられれば虐げられるほど凛とした美しさが輝くのは、もちろんジェニファー・ローレンスだかさこそ。ヒーローは常に男でなければいけないという、固定観念を本作が変えた功績は大きいと思う。見せ所のアクションは、政府軍の戦闘機目がけての撃つ矢くらいしかない。
ラストで闘技場から救出されたカットニスの故郷である、第12地区が政府によって爆撃され、様子を見にいったカットニスは、廃墟と化した街や無数の人骨(焼かれた遺骸)を目にして胸を痛める。それに、負傷者を収容する病院さえも容赦なく攻撃してくる残酷さに、彼女は怒りを爆発させる。
反乱軍は、カットニスが出演するプロモーション映像を各地で撮影し、人々に決起を促そうとするのだが、一方、政府はカットニスの“運命の恋人”ピータに、政府に抵抗することを止めるようにTV番組で語らせるのだ。
政府に対する抵抗が各地で勃発し、第5地区では、大勢のレジスタンスが捨て身の奇襲で管理当局の警備を突破して、水力発電所のダムを破壊するのに成功する。この時も、政府軍の射撃を避ける鋼鉄の盾とかヘルメットに防弾チョッキなどを装着して突っ込めばいいのに、無駄死にが多いのが目立ってイラダツよね。まぁそれでも、大統領官邸や、主要な行政機関が置かれた首都の電気を断つことに成功する。
独裁国家のパネム大統領のドナルド・サザーランドは、表では自制を唱えながらも、反対派に対して実際には、武力攻撃を行っている。何か秘策があるのか、ふてぶてしいスノー大統領役のドナルド・サザーランド。若返りの秘薬でも飲んでいるのだろうか、体力に問題ありのようにも思えた。
それでも、反乱軍が政府によって囚われているピータ他3名の救出作戦を実行するのだが、電力消失で生じた防御システムの不備をついて、上空から司令部へと突入して見事成功する。これが政府軍が何も抵抗しないという、不思議な現象に不安を覚えます。ピータが豹変してカットニスに襲い掛かってきて、首を絞めるのは、スノーの兵士として、何かチップでも埋め込まれて洗脳されているのでは。
それに、富裕層の住民で、カットニスとピータの世話係をしていたエフィーが、反乱軍に共鳴して第13区に亡命する。第12地区出身で、ゲームの優勝者でありカットニスとピータの教育係りの、ウディ・ハレルソン演じるヘイミッチも反乱軍に参加。
そして、首都の住民で仲間と共に自身の意志で反乱軍に合流した、クレシダを演じたナタリー・ドーマーの存在感が、特に目立っているのに注目したい。頭に刺青をした、ヘアースタイルにびっくり。「ラッシュ プライドと友情」(14)TVシリーズの「THE TUDORS/背徳の王冠」で、ヘンリー8世の2番目の妻・アン・ブーリン役を演じたのが印象に残っています。
もしかして、反乱軍のコイン首相であるジュリアン・ムーアが、スノーの手下で、潜入しているスパイではと、疑ってしまった。違うか?
最後に、ゲームメーカーのプルターク・ヘヴンズビー役で2作目から登場したフィリップ・シーモア・ホフマン。彼が亡くなった時、最終章の後篇をあと1週間で撮り終える予定だったらしい。彼の作品の最後が観られるのは、この2作目でほぼ最後かと思うと残念でならない気がする。演技が上手いだけに、本当に惜しい俳優を亡くしたと思う。
2015年劇場鑑賞作品・・・115映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>最終章2部作の前編(後篇は11月公開)となる本作、冒頭にて前2作をプレイバックしてくれる親切さ。しかし、最終章が2部作とはこれいかに。だから、サバイバル・コンテストを描いた前2作とはうって変わっていて、前作のラストで闘技場から救出されたカットニスが、反乱軍の秘密基地に運び込まれ、第13地区の地下で目覚めるシーンから始まります。
そして、ジュリアン・ムーア演じる反乱軍のリーダーが新たに登場して、政府の攻撃によって壊滅したはずの第13地区の実態が明らかになるわけ。
独裁国家パネムの打倒を狙うレジスタンスに担ぎ上げられたジェニファー・ローレンスは、愛する人を救うために“革命のシンボル”という大任を引き受けることに。つまらないのは、アクション部分は少な目ですから。
という物語は佳境に入るわけですが、カットニスにはさらなる過酷な運命が待っているってことに。壮大で美しいビジュアルも、スピード感あふれるド派手なアクションもまったく無く、やはり最大の魅力は、現代版の“ジャンヌ・ダルク”とも言うべきカットニスの可憐で神々しいオーラだろう。
どんな逆境に置かれても、いやむしろ虐げられれば虐げられるほど凛とした美しさが輝くのは、もちろんジェニファー・ローレンスだかさこそ。ヒーローは常に男でなければいけないという、固定観念を本作が変えた功績は大きいと思う。見せ所のアクションは、政府軍の戦闘機目がけての撃つ矢くらいしかない。
ラストで闘技場から救出されたカットニスの故郷である、第12地区が政府によって爆撃され、様子を見にいったカットニスは、廃墟と化した街や無数の人骨(焼かれた遺骸)を目にして胸を痛める。それに、負傷者を収容する病院さえも容赦なく攻撃してくる残酷さに、彼女は怒りを爆発させる。
反乱軍は、カットニスが出演するプロモーション映像を各地で撮影し、人々に決起を促そうとするのだが、一方、政府はカットニスの“運命の恋人”ピータに、政府に抵抗することを止めるようにTV番組で語らせるのだ。
政府に対する抵抗が各地で勃発し、第5地区では、大勢のレジスタンスが捨て身の奇襲で管理当局の警備を突破して、水力発電所のダムを破壊するのに成功する。この時も、政府軍の射撃を避ける鋼鉄の盾とかヘルメットに防弾チョッキなどを装着して突っ込めばいいのに、無駄死にが多いのが目立ってイラダツよね。まぁそれでも、大統領官邸や、主要な行政機関が置かれた首都の電気を断つことに成功する。
独裁国家のパネム大統領のドナルド・サザーランドは、表では自制を唱えながらも、反対派に対して実際には、武力攻撃を行っている。何か秘策があるのか、ふてぶてしいスノー大統領役のドナルド・サザーランド。若返りの秘薬でも飲んでいるのだろうか、体力に問題ありのようにも思えた。
それでも、反乱軍が政府によって囚われているピータ他3名の救出作戦を実行するのだが、電力消失で生じた防御システムの不備をついて、上空から司令部へと突入して見事成功する。これが政府軍が何も抵抗しないという、不思議な現象に不安を覚えます。ピータが豹変してカットニスに襲い掛かってきて、首を絞めるのは、スノーの兵士として、何かチップでも埋め込まれて洗脳されているのでは。
それに、富裕層の住民で、カットニスとピータの世話係をしていたエフィーが、反乱軍に共鳴して第13区に亡命する。第12地区出身で、ゲームの優勝者でありカットニスとピータの教育係りの、ウディ・ハレルソン演じるヘイミッチも反乱軍に参加。
そして、首都の住民で仲間と共に自身の意志で反乱軍に合流した、クレシダを演じたナタリー・ドーマーの存在感が、特に目立っているのに注目したい。頭に刺青をした、ヘアースタイルにびっくり。「ラッシュ プライドと友情」(14)TVシリーズの「THE TUDORS/背徳の王冠」で、ヘンリー8世の2番目の妻・アン・ブーリン役を演じたのが印象に残っています。
もしかして、反乱軍のコイン首相であるジュリアン・ムーアが、スノーの手下で、潜入しているスパイではと、疑ってしまった。違うか?
最後に、ゲームメーカーのプルターク・ヘヴンズビー役で2作目から登場したフィリップ・シーモア・ホフマン。彼が亡くなった時、最終章の後篇をあと1週間で撮り終える予定だったらしい。彼の作品の最後が観られるのは、この2作目でほぼ最後かと思うと残念でならない気がする。演技が上手いだけに、本当に惜しい俳優を亡くしたと思う。
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