映画史上、最長の人気シリーズ「007」だが、最新23作目も衰え知らずどころか、さらにフルスロットルの面白さで君臨!・・・川底へ転落し、死亡記事まで出たボンド、当然死んでいるわけないが、渾身の思いで現場復帰し、MI6にとって最大のピンチに立ち向かう。
ボンド役が3作目となるダニエル・クレイグの、磨きのかかったバトル&壮絶演技に痺れ、悪役のハビエル・バルデムも超不気味な金髪野郎なうえ、今回は上司Mの物語がドラマチックに展開する。実写重視のアクションや世界各地のロケなど、シリーズらしい見どころを押さえつつ、サム・メンデス監督は究極の映像美も用意したのだ。
「007」シリーズのボンド専用の銃といえばワルサーPPKで、今回は本人の指紋認証アイテム。そして愛車はアストン・マーチン。大好きなカクテルはマティーニ。何といってもアクションシーンですよね。
注意:ネタバレで書いてます!
世界各地で潜入捜査をするNATOの諜報部員。そのリストを持ち去った男を追うボンドだが、最初の地はイスタンブールの市街で車の間をすりぬけ、狭い路地を超スピードで駆け抜ける。さらには市場の屋根もバイクで突っ走るのは豪快そのものです。列車内の敵を追って線路をショベルカーで走り、走る列車上で大格闘。目の前にトンネルが迫ってくる・・・という前代未聞のバトルはCGなしのド迫力です!・・・しかし、列車の上で敵ともみ合うボンドを、Mが「ボンドを撃って」という言葉で、仲間のイヴがボンドを撃ち川底へ転落してしまう。
その後は、リストの行方を追うMI6だが、敵の逆探知に成功したと思った瞬間、MI6本部が爆発。Mの目の前でその光景が映し出される。一連の不祥事でMは議会で審問を受け、「現代の情報化時代で人間が命を懸けてまでスパイ活動を行う必要があるのか」と糾弾され、50年の歴史で、MI6の存在意義が問われたのは初めてだ。
やがて死んだと思われたボンドが、Mの前に姿を現す。やっぱ見どころは、連結部分が切り離され、ショベルカーからダイブして列車の中へと、すかさず袖口を直す紳士らしさ、とにかくいつものことながらダニエルのスーツ姿に惚れ惚れしますから。
その後はMI6の仕事に復帰して、上海へと飛び、マカオのカジノへ向かい、謎の美女セヴリンから誘われる。そこでもセヴリンの用心棒たちとのアクション。オオトカゲがカジノの敷地におり、そこへ転落して危うくボンドが撃たれるシーンで、敵の手に渡った自分の拳銃ワルサー。自分しか撃てないのに用心棒がオオトカゲに足を噛みつかれ引っ張られるのはお約束の場面。
セヴリンの手引きで、黒幕のシルヴァを見つけるのだが、そこは日本の軍艦島なんですね。以前、NHKで見た長崎の端島にある軍艦島。捕まってしまったボンドだが、全てはシルヴァの計算通りで、元MI6のスパイだったシルヴァが、過去にMから受けた裏切りを語り、ボンドのMへの忠誠心をぐらつかせる。
軍艦島でボンドがあわやという処刑の瞬間、Qの追跡装置でヘリの救援が到着、それにより形勢は逆転。捕まったシルヴァは逆にロンドンへ護送されてしまう。独房に監禁されMと再会。だがそれすらもシルヴァの想定内の出来事。独房を脱出したシルヴァは、ロンドンの地下鉄構内へと。
最強のキャラクター、シルヴァを演じるのは「ノーカントリー」のハビエル・バルデム。今回メガホンを取るのは「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞を受賞したサム・メンデスが手がけ、この二人のオスカー・ウィナーが、ボンド映画に新風を吹き込むことになる。また主題歌にはアデル書下ろしの新曲が、歌姫との最強のコラボも素晴らしい。
そしてシリーズ恒例のボンドガールは、今回二人登場して、一人はナオミ・ハリス演じる女性工作員イヴ。ボンドの片腕として活躍する敏腕エージェントだ。もう一人はフランスの新人ベレニス・マーロー演じるセヴリン。それに、MI6を管轄する国防情報委員会の新任委員長のマロリーにレイフ・ファインズが。MI6から重要機密が盗まれた事件の責任を追及し、Mを引退を促すのだが、ラストで分かることだが、次回からマロリーが新しくMとして君臨するのだ。
それと新旧交代でQも、「ダイ・アナザー・デイ」以来10年ぶりの登場となるMI6の秘密兵器担当に、ベン・ウィショーがメカ&コンピューター全般に精通したITの天才として出ている。ベン・ウィショーとくれば「パフューム〜ある人殺しの物語〜」で体臭のない孤児を演じた彼を思いだす。これからの「007」でのQの出番に期待したい。
間一髪で議会に駆け付けたボンドはMを救い出すが、シルヴァに逃げられてしまう。ターゲットはMだと気づき、それにボンドの生い立ちが分かるラストシーン。タイトルの「スカイフォール」の謎も、彼の生誕の地スコットランドでの悪役シルヴァとの怒涛の戦いも見どころですね。すでに第24作の制作も準備開始とのこと。24&25作は、二部構成になっているという噂もある。
2012年劇場鑑賞作品・・・133 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
ボンド役が3作目となるダニエル・クレイグの、磨きのかかったバトル&壮絶演技に痺れ、悪役のハビエル・バルデムも超不気味な金髪野郎なうえ、今回は上司Mの物語がドラマチックに展開する。実写重視のアクションや世界各地のロケなど、シリーズらしい見どころを押さえつつ、サム・メンデス監督は究極の映像美も用意したのだ。
「007」シリーズのボンド専用の銃といえばワルサーPPKで、今回は本人の指紋認証アイテム。そして愛車はアストン・マーチン。大好きなカクテルはマティーニ。何といってもアクションシーンですよね。
注意:ネタバレで書いてます!
世界各地で潜入捜査をするNATOの諜報部員。そのリストを持ち去った男を追うボンドだが、最初の地はイスタンブールの市街で車の間をすりぬけ、狭い路地を超スピードで駆け抜ける。さらには市場の屋根もバイクで突っ走るのは豪快そのものです。列車内の敵を追って線路をショベルカーで走り、走る列車上で大格闘。目の前にトンネルが迫ってくる・・・という前代未聞のバトルはCGなしのド迫力です!・・・しかし、列車の上で敵ともみ合うボンドを、Mが「ボンドを撃って」という言葉で、仲間のイヴがボンドを撃ち川底へ転落してしまう。
その後は、リストの行方を追うMI6だが、敵の逆探知に成功したと思った瞬間、MI6本部が爆発。Mの目の前でその光景が映し出される。一連の不祥事でMは議会で審問を受け、「現代の情報化時代で人間が命を懸けてまでスパイ活動を行う必要があるのか」と糾弾され、50年の歴史で、MI6の存在意義が問われたのは初めてだ。
やがて死んだと思われたボンドが、Mの前に姿を現す。やっぱ見どころは、連結部分が切り離され、ショベルカーからダイブして列車の中へと、すかさず袖口を直す紳士らしさ、とにかくいつものことながらダニエルのスーツ姿に惚れ惚れしますから。
その後はMI6の仕事に復帰して、上海へと飛び、マカオのカジノへ向かい、謎の美女セヴリンから誘われる。そこでもセヴリンの用心棒たちとのアクション。オオトカゲがカジノの敷地におり、そこへ転落して危うくボンドが撃たれるシーンで、敵の手に渡った自分の拳銃ワルサー。自分しか撃てないのに用心棒がオオトカゲに足を噛みつかれ引っ張られるのはお約束の場面。
セヴリンの手引きで、黒幕のシルヴァを見つけるのだが、そこは日本の軍艦島なんですね。以前、NHKで見た長崎の端島にある軍艦島。捕まってしまったボンドだが、全てはシルヴァの計算通りで、元MI6のスパイだったシルヴァが、過去にMから受けた裏切りを語り、ボンドのMへの忠誠心をぐらつかせる。
軍艦島でボンドがあわやという処刑の瞬間、Qの追跡装置でヘリの救援が到着、それにより形勢は逆転。捕まったシルヴァは逆にロンドンへ護送されてしまう。独房に監禁されMと再会。だがそれすらもシルヴァの想定内の出来事。独房を脱出したシルヴァは、ロンドンの地下鉄構内へと。
最強のキャラクター、シルヴァを演じるのは「ノーカントリー」のハビエル・バルデム。今回メガホンを取るのは「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞を受賞したサム・メンデスが手がけ、この二人のオスカー・ウィナーが、ボンド映画に新風を吹き込むことになる。また主題歌にはアデル書下ろしの新曲が、歌姫との最強のコラボも素晴らしい。
そしてシリーズ恒例のボンドガールは、今回二人登場して、一人はナオミ・ハリス演じる女性工作員イヴ。ボンドの片腕として活躍する敏腕エージェントだ。もう一人はフランスの新人ベレニス・マーロー演じるセヴリン。それに、MI6を管轄する国防情報委員会の新任委員長のマロリーにレイフ・ファインズが。MI6から重要機密が盗まれた事件の責任を追及し、Mを引退を促すのだが、ラストで分かることだが、次回からマロリーが新しくMとして君臨するのだ。
それと新旧交代でQも、「ダイ・アナザー・デイ」以来10年ぶりの登場となるMI6の秘密兵器担当に、ベン・ウィショーがメカ&コンピューター全般に精通したITの天才として出ている。ベン・ウィショーとくれば「パフューム〜ある人殺しの物語〜」で体臭のない孤児を演じた彼を思いだす。これからの「007」でのQの出番に期待したい。
間一髪で議会に駆け付けたボンドはMを救い出すが、シルヴァに逃げられてしまう。ターゲットはMだと気づき、それにボンドの生い立ちが分かるラストシーン。タイトルの「スカイフォール」の謎も、彼の生誕の地スコットランドでの悪役シルヴァとの怒涛の戦いも見どころですね。すでに第24作の制作も準備開始とのこと。24&25作は、二部構成になっているという噂もある。
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