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Channel: パピとママ映画のblog
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ランナーランナー ★★

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オンラインカジノで大損したのをきっかけにカジノ王に操られ、FBIからも追われてしまう青年の逆転劇を描くクライムサスペンス。『リンカーン弁護士』などのブラッド・ファーマン監督が緊迫感あふれるドラマに仕上げた。主演は『ソーシャル・ネットワーク』などのジャスティン・ティンバーレイク、彼を翻弄(ほんろう)するカジノ王にはすご腕ポーカープレイヤーでもあるベン・アフレックがふんし、堂々とした悪役ぶりを披露する。
あらすじ:プリンストン大学の学生リッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、大事な学費をオンラインカジノのポーカーに使い込んでしまう。カジノのいかさまを疑い胴元のサイトオーナー(ベン・アフレック)に直接話をしに向かったリッチーだったが、自らの命が懸かった賭けに挑む羽目に。カジノ王にFBIも絡み合う裏社会で絶体絶命の窮地に陥ったリッチーは、わが身を守り勝ち抜くことができるのか……?

<感想>レオナルド・ディカプリオが製作に名を連ね、実際の詐欺事件に構想を得たギャンブル劇。登場人物の駆け引きが描かれることでスリルが生まれるタイプの作品だと思います。ですが、途中で眠くなるくらいつまらなく、何だか不安になるくらいその手の描写が何もなく、まるで盛り上がってこないのが不満ですね。
主人公はナイーヴすぎて翻弄されるばかりで、これでは仮に失職せずにウォール街で活躍していたとしても、早々にハメられてカモられるて破産するか、刑務所行きになっていたのではないかと思えました。
最も痛いのは、強烈なFBIエージェントが裏で何をやっているのかが、まったく解らない点です。

キャストとして並ぶのは実力派たち、監督は職人肌の俊英ときてる。舞台は風光明媚なコスタリカ。軍隊も持たず自然保護でしられるコスタリカは、まだ行ったことのない憧れの国です。
ネット時代の新しいギャンブル犯罪の被害を受けたアメリカの学生が、犯人をたどってコスタリカまで飛行機で飛ぶという設定は新鮮だと思います。

ですが、よくよく考えてみると、悪党を懲らしめたと思ったら取り込まれていて、挙句の果てには利用されて捨てられる、と言うパターンですからね。まぁ、本当に捨てられて殺されてしまったら話にならないので、危機一髪の所で逆転するというどんでん返しの面白さが、この物語の見せ場といっていいでしょう。

どの程度この国の現実を繁栄しているのか判らないにせよ、やはりどこにもダークサイドはあるのだなと思わせる。ベン・アフレックの悪役の演技もさまになっていい。それに、オーナーの女のジェマ・アータートンの美貌に惚れてしまうのは仕方がないか。
プエルト・リコでも撮影しており、アメリカと中米のかかわりを示す娯楽映画にもなっているようです。これだけ揃えば面白くなりそうなものだが、何だか話のスケールが小さいのだ。まるでマルチ商法グループの内輪もめというのか、学生サークル内での痴話げんかでも覗いているような感じがした。
ですが、話の内容的にはもう自業自得というか、ギャンブルに溺れた自分が一番悪いといったふうな見方も出来るので、こうなって来ると、天才大学生という設定のジャスティン・ティンバーレイクも、そうは見えてこないし、ラストに繰り出される一世一代の勝負も、盛り上がってこないのが残念ですよね。
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