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Channel: パピとママ映画のblog
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みんなで一緒に暮らしたら★★★★

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人生の黄昏の時を迎えた親友同士の5人の老人たちの、笑いありトラブルありの共同生活を描くハートウォーミング作品。世界的な高齢化社会という世相を背景に、晩年を迎えた老人たちが共同生活を始める姿を、ユーモアとともに描いている。

出演は「帰郷」のジェーン・フォンダ、「ドクトル・ジバゴ」のジェラルディン・チャップリン、「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリュール。ステファン・ロブラン監督が、5年の歳月を費やして完成させた。
あらすじ:アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)の夫婦、ジャン(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)の夫婦、一人暮らしのクロード(クロード・リッシュ)の5人は、パリの郊外に住む40年来の友人同士。クロードの75歳の誕生日、いつものようにアニー夫婦の一軒家に集まってワインで乾杯するが、それぞれ家庭の事情を抱えており、パーティーは早めに切り上げなければならない。“みんなで一緒に住めば問題はなくなる”と切り出すジャンに、耳を貸す者はいない。だが、記憶を失いつつある夫のアルベールを案じたジャンヌは、自分の病気の進行を知りつつも、夫には完治したと嘘をついていた。

一方、ジャンは高齢を理由にNPO活動への参加を断られた上に、妻にも相手にされないことを憤り、孫が遊びに来ないことを嘆く妻のアニーは、庭にプールを作ると言ってきかない。独身生活を謳歌するクロードは、若い女性に夢中で、趣味の写真撮影も女性のヌードばかり。そんなある日、愛犬オスカルの散歩中に転倒したアルベールが病院に担ぎ込まれると、娘が保健所に預けてしまう。その時、オスカルを密かに連れ戻したのがジャンとクロードだった。いざという時に頼りになる友だちの有難みを知ったジャンヌは、夫に共同生活を提案。 (作品資料より)

<感想>2011年フランスとドイツの映画で、原題「もしも私たちが一緒に暮らしたら?」この映画もだいぶ前にミニシアターで鑑賞したものです。
高齢社会となった日本でも、どのように老後を送るかは切実な題材。老いは悲しいとか、老人は哀れだとか、一体誰が決めたんだろう。友と語らい自由に生きる主人公たちを見ていると、日々の仕事に追われている自分たちの方がよっぽど哀れに思えてくる。

それにしても、死を前にしてもなお、愛だとか恋だ、男だ女だと“色”を追い求めるフランス人の気質には、呆れるやら羨ましいやら。かつてロジェ・ヴァディムのもとでセックスシンボルとなったジェーン・ホンダ。74歳にして「バーバレラ」さえ演じられそうな色気を放っているのには、ただただ感服する。
彼女が、ジェラルディン・チャップリンと共に、本作で人生の終わりをどう過ごすかを考える役柄を演じたことに驚くのだが、年齢にふさわしと言えばそれまでだが、ボケ、病、セックスなど、根源的なテーマを、ユーモアとともにあからさまに描き出しているのもフランス映画ならでは。

日本では、このように気の合った友人同士が年老いて一緒に暮らすには、まだまだ問題がありそうです。私も高齢者の仲間入りをするようになった時のため、友達と食事をしながらこういった話をするのですが、何しろ経済的な面と伴侶のことを考えると、日本人の気質や家屋といった事情に惑わされ、それに子供たちのことも。今から何か準備をしておかなければと考えさせられました。
2013年劇場鑑賞作品・・・36   映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ

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