アイ・フランケンシュタイン　★★★

『サンキュー・スモーキング』などのアーロン・エッカートを主演に迎え、『アンダーワールド』のスタッフが手掛けたSFアクション。現代まで生き残った人造人間フランケンシュタインが、悪魔と天使の全面戦争に関わるさまを活写する。再生細胞の研究者であるヒロインを、テレビドラマ「CHUCK/チャック」シリーズなどのイヴォンヌ・ストラホフスキーが好演。これまでのフランケンシュタインのイメージを覆すスマートでクールなダークヒーローぶりや壮大な展開に熱狂する。
あらすじ：200年前、ヴィクター・フランケンシュタイン博士は、アダム（アーロン・エッカート）という人造人間の製造に成功する。そしてアダムは、現代まで孤独に生き長らえてきた。世界は、世界制服を目的とした悪魔とそのたくらみを打ち砕こうとする天使が戦いを繰り広げており、アダム自身もその戦いに深く関わることになっていくのだが……。

＜感想＞ホラー映画の定番であるフランケンシュタインの怪物のストーリー。もしも、現代に生き返ったらという設定で、世界滅亡を孤高のヒーローとして闘うアクション映画です。

ミカエル天使軍の女王リオノアは、悪魔から人類を守るため普段は聖堂に住み、優秀な戦士を率いて悪魔と闘い続けている。しかし、『アンダーワールド』のスタッフが手掛けたSFアクションということもあり、ビル・ナイが敵の親分であることもあり、まるで「アンダーワールド」の姉妹編のようにも見える。

ガーゴイルの印の入った武器でなら悪魔を倒せるのだ。ガーゴイルの女王リオノアの真の姿は、特殊メイクがお似合いで、まるでモンスターのようであります。天使の僕なので石で出来た体に巨大な翼があり、見るからにどうみても天使には見えない。

ガーゴイルの女王は部下が救ったフランケンシュタインの怪物に“アダム”と命名し、仲間にしようとするのだが、反面、戦士であるギデオンは始終怪物アダムを警戒する。天使軍への参加を拒んだアダムが悪魔軍の手に落ちそうになったことを知るや、彼の抹殺を図るのだ。

悪魔のプリンス、ナベリアス（ビル・ナイ）天国から堕ち、人間界に悪魔を放った魔王の血を引くナベリアス。大富豪の姿を借り人間界を支配すべく暗躍しているのである。

しかしながら、悪魔の目的は天使軍に敗れて地獄に堕ち、封印された悪魔を復活させることで、そのために悪魔のプリンス、ナベリアス王子たちは、２００年以上にわたり、アダムの肉体そのものやフランケンシュタイン博士の日記を追い続けていたのです。
どう見ても悪魔の王子という年齢でもなし、だが、バルクール風に飛び跳ねる悪魔と、巨大な翼で空を飛ぶガーゴイルという闘いは、「レギオン」に近い印象を受けた。
一方、人間の科学者を使って晴明の再生研究も推進しているわけ。デ・ニーロ版の顔中傷だらけで縫い目が入った男だが、こちらはスリムで長身で、筋肉美もあり、アダムの服装がジーンズにパーカーといった出で立ちで、動きは驚くほどキレキレで頭の回転が速く、さすがに悪魔にも天使にも頼らず、自らの力で運命を切り開いていく様子が現代のフランケンシュタインらしくカッコイイですね。
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