冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のジョニー・トー、「ターンレフト ターンライト」のワイ・カーファイ共同監督によるクライム・サスペンス。公職を追われた異能のプロファイラーと、7つの人格を持つシリアル・キラーとの壮絶な闘いを描く。出演は「忘れえぬ想い」のラウ・チンワン、「三国志」のアンディ・オン、「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のラム・カートン、「フルタイム・キラー」のケリー・リンなど。
あらすじ:5年前。西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事(アンディ・オン)は、そこで奇妙な犯罪検証を行う先輩のバン刑事(ラウ・チンワン)に出会う。吊された豚の肉塊に凶器で斬りつけ、自ら旅行カバンに詰め込まれ階段を落下する。
我が身を殺人被害者と同じ状況に置くことで、バンは真犯人を突き止めていた。他に類を見ない直感と推理。だが、上司の定年退官に際し、彼は祝福の意味で自らの右耳を切り落とすという常軌を逸した行動に出る。
1年半前。夜間、張り込みを行っていた刑事、コウ(ラム・カートン)とウォンは容疑者を追いかけて森へ入る。コウは相手ともみ合った末に惜しくも取り逃がし、後に続いたはずのウォンはなぜかその場から失踪する……。
時は流れて現在。数々の奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションヘ、かつての後輩ホーが現れる。ウォン失踪後に発生した連続強盗事件には、彼の拳銃から発射されたと思われる弾丸が残されていた。
暗礁に乗り上げた事件解決の糸口をつかもうと、ホーはバンに意見を求めにやって来たのだ。後日、ウォンが失踪前まで行動を共にしていたコウの供述録画に目を通したバンはホーと共にコウの尾行を開始。
やがてバンは、コウに7人の異なる人格が宿っていると見抜くのだった。森の中でウォンが殺され、埋められている。バンの推理に基づく検証に従い、ホーは犠牲者の立場に我が身を重ね合わせようとする。拳銃をバンに預け、深く掘り下げた穴に埋まるホー。危うく窒息死しかけた彼は、重い砂を払いのけながら周囲を見渡すが誰もいない。
コウが同僚を殺害、遺体を土中に埋めたばかりか、強盗殺人の犯行にまで及んだと確信したバンは、ホーの拳銃を携帯、彼の車を運転し既にその場を後にしていた。ホーの身分証を使ってコウの部署を訪れたバンは、不在のコウの机から札束を発見。真相解明に近づく彼は、再び森に戻って土中に埋まり事件の全容を知ることとなる……。(作品資料より)
<感想>いまや世界的名匠と呼ぶべき存在となった香港のジョニー・トー監督が描く香港ノワール。『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を見てジョニー・トー監督のファンになりました。しかし、この作品は7人の多重人格者の犯人と、それを追う元刑事の直感と推理力というのか、人の内面が見えるという凄い能力を駆使して犯人を追跡する。それと、何故かしらないがあの天才画家「ゴッホ」をモデルにしているというのだ。だからなのか、耳を切るシーンがあるし、それに変人でもある。犯人のコウ刑事も異常なのだ。
森の中で穴を掘って泥まみれになるホー刑事。事件の概要を知り、自分も森の中へ引き返しその穴に埋まるバン刑事。その変人ぶりが余りにもハードで、見ているこちら側では混乱極まりないくらいすさまじく、翻弄されまくる。
犯人のコウは、ウォンを殺し拳銃を奪い、そしてインド人に罪をなすりつけたと、バンが推理するのだが、コウがインド人を殺したら、口封じにお前も殺すとメールがバンから。ところが、コウの後ろには7人の人間がゾロゾロと、鏡に写る7人の人間達。
だからなのか、犯人は果たして狂人か、天才なのか本当に容疑者なのだろうか、最後まで意味不明なシーンもあり、こうまでして事件を解明して手柄にしなくても、この若造はホー刑事だ。しかしぐいぐいと引きつけられいかにも香港映画らしく面白い作品でした。
2015年DVD鑑賞作品・・・4 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
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我が身を殺人被害者と同じ状況に置くことで、バンは真犯人を突き止めていた。他に類を見ない直感と推理。だが、上司の定年退官に際し、彼は祝福の意味で自らの右耳を切り落とすという常軌を逸した行動に出る。
1年半前。夜間、張り込みを行っていた刑事、コウ(ラム・カートン)とウォンは容疑者を追いかけて森へ入る。コウは相手ともみ合った末に惜しくも取り逃がし、後に続いたはずのウォンはなぜかその場から失踪する……。
時は流れて現在。数々の奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションヘ、かつての後輩ホーが現れる。ウォン失踪後に発生した連続強盗事件には、彼の拳銃から発射されたと思われる弾丸が残されていた。
暗礁に乗り上げた事件解決の糸口をつかもうと、ホーはバンに意見を求めにやって来たのだ。後日、ウォンが失踪前まで行動を共にしていたコウの供述録画に目を通したバンはホーと共にコウの尾行を開始。
やがてバンは、コウに7人の異なる人格が宿っていると見抜くのだった。森の中でウォンが殺され、埋められている。バンの推理に基づく検証に従い、ホーは犠牲者の立場に我が身を重ね合わせようとする。拳銃をバンに預け、深く掘り下げた穴に埋まるホー。危うく窒息死しかけた彼は、重い砂を払いのけながら周囲を見渡すが誰もいない。
コウが同僚を殺害、遺体を土中に埋めたばかりか、強盗殺人の犯行にまで及んだと確信したバンは、ホーの拳銃を携帯、彼の車を運転し既にその場を後にしていた。ホーの身分証を使ってコウの部署を訪れたバンは、不在のコウの机から札束を発見。真相解明に近づく彼は、再び森に戻って土中に埋まり事件の全容を知ることとなる……。(作品資料より)
<感想>いまや世界的名匠と呼ぶべき存在となった香港のジョニー・トー監督が描く香港ノワール。『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を見てジョニー・トー監督のファンになりました。しかし、この作品は7人の多重人格者の犯人と、それを追う元刑事の直感と推理力というのか、人の内面が見えるという凄い能力を駆使して犯人を追跡する。それと、何故かしらないがあの天才画家「ゴッホ」をモデルにしているというのだ。だからなのか、耳を切るシーンがあるし、それに変人でもある。犯人のコウ刑事も異常なのだ。
森の中で穴を掘って泥まみれになるホー刑事。事件の概要を知り、自分も森の中へ引き返しその穴に埋まるバン刑事。その変人ぶりが余りにもハードで、見ているこちら側では混乱極まりないくらいすさまじく、翻弄されまくる。
犯人のコウは、ウォンを殺し拳銃を奪い、そしてインド人に罪をなすりつけたと、バンが推理するのだが、コウがインド人を殺したら、口封じにお前も殺すとメールがバンから。ところが、コウの後ろには7人の人間がゾロゾロと、鏡に写る7人の人間達。
だからなのか、犯人は果たして狂人か、天才なのか本当に容疑者なのだろうか、最後まで意味不明なシーンもあり、こうまでして事件を解明して手柄にしなくても、この若造はホー刑事だ。しかしぐいぐいと引きつけられいかにも香港映画らしく面白い作品でした。
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