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HELL ★★.5

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『2012』『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ製作総指揮で贈る文明が崩壊した“終末後(ポスト・アポカリプス)の世界"を描いた傑作サバイバル・スリラー!
あらすじ:2016年、太陽嵐の発生により大気温度は10度上昇。地球は不毛の惑星と化し、人類文明は終焉をむかえた。
灼熱地獄《HELL》の中、残されたわずかな希望を求め、人々は絶望という名の旅に出る…。荒廃した都市を離れたマリーとレオニーの姉妹は、車に残り少ないガソリンを積み、荒廃した都市を放れ山岳地帯を目指す。
しかし山間部にさしかかった車は、バリケードに行く手を塞がれ、謎の男たちによりレオニーが連れ去られてしまった。
必死で妹を捜すマリーは、エリザベートという女と出逢い、荒れ果てた農場にたどり着く。
<感想>劇場未公開作品。ハリウッドを代表するローランド・エメリッヒが制作総指揮の、サバイバル・スリラーというので観賞した。生き残るために暴行殺人が行われ、家畜小屋の奥に捉われた人間たちを食糧として飼育し保存しているという恐ろしいお話。
“終末を迎えた世界"のサバイバルを描く作品としては、『ザ・ロード』、『ザ・ウォーカー』などがあるが、それほど映画としては、エンタメ性もなく安上がりな作品に仕上がっている。つまりはB級映画です。
何故か雰囲気がメル・ギブソンの「マッド・マックス」を思い出してしまった。だが、荒涼とした殺伐とした感はなく、映像をセピア色にして、そういう地球上の実態を現わしているだけ。生き残るために、一族を存続するために人間を狩り、女には子供を産ませ、そして食糧にしてという残酷さが売り。
確かに水は貴重なもので、それに逃亡する車にガソリンと、それを手に入れるために主人公の姉妹が経験する、サバイバルストリーになっている。灼熱地獄のような太陽光線というが、長袖シャツや薄い布で顔を覆うだけ。
妹が連れ去られ、親切そうなそのお婆さんに誘われて、ついていったのが一軒の農家。だが一見優しそうに近づくお婆さんが、一番のボス的存在で、農家の納屋に、拉致した女や男を家畜小屋に閉じ込め、お婆さんは息子たちに食糧として人間の肉を切り刻ませる。料理をするのは、息子たちにあてがった拉致してきた女たちなのだ。中には息子の子供を妊娠中の女もいる。
家の2階へ行くと妹がおり、何とかそこから脱出を試みるのだが、姉の方がお婆さんに気に入られ、息子の嫁にと奇麗なワンピースに着替えるように言われる。窓を見ると脇組が木で打ちつけられているだけ。その木を外して布をたらして2階から下へと脱走しようとするが、姉は妹だけを外へ逃がして、後で森で落ちあうようにする。

主演は『4分間のピアニスト』で絶賛を浴びたドイツを代表する女優、ハンナ・ヘルツシュプルングが、姉のレオニー役を演じて頑張っています。
家畜小屋へ行き、中にいる拉致されていた男たちを助け出し、外へ逃げ出すも見つかってしまう。中にはライフルで撃たれるものもおり、かろうじてレオニーが助かるのだが、森へ妹を探しに行くも、そこへお婆さんの息子たちが駆けつけて捕えられてしまう。
お婆さんも追いかけてきたのだが、レオニーが家畜小屋から牛を屠殺する鉄砲みたいなものを持ってきていたのだ。その鉄砲みたいなもので心臓めがけて撃ち、婆ぁは死んでしまう。息子も悪い人ではないが、母親の言いなりで自分一人で生き延びるという勇気のない軟弱さ。
最後は息子一人と姉妹の3人で山越えして、途中で岩から沁み出る水を飲み、洞窟で寝て、苦労の果てに辿り着いた山の頂上から見た風景は、あるはずの緑の木々や河が干からびていて、何も無いという絶望の極み。最後の虚しさは、結局地球には住めないと言う事なのか。
どうでもいいけど、“終末を迎えた世界"という感じがしない。ただの森の中で迷った揚げ句に、人喰いお婆さんに捕えられるというお話。この映画も「CO2」と同じように、がっかりさせられました。
2014年DVD観賞作品・・・55 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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