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PARKER/パーカー ★★★.5

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アクション俳優ジェイソン・ステイサムの新たな当たり役が誕生した。作家ドナルド・E・ウエストレイクが生んだ“悪党パーカー”である。

この職人気質の強盗は、完璧な計画を立て、彼なりのモラルに裏打ちされたルールにのっとって、一切の無駄を省き手際よくターゲットを奪い去る。そのストイックさは、完璧で美しい仕事ぶりだけでなく、セクシーなジェニファー・ロペス演じるレスリーの誘いをかわし、恋人クレア一筋な姿にも見て取れる。悪党なのに誠実なところが心憎い。人気犯罪小説シリーズの一作「地獄の分け前」を原作に、メガホンをとったのは『愛と青春の旅立ち』『Ray〈レイ〉』の名匠テイラー・ハックフォード。
あらすじ:天才的な頭脳と強靭な肉体を併せ持つプロフェッショナルな強盗のパーカー(ジェイソン・ステイサム)は、生い立ちも過去も謎のベールに包まれた冷酷非情な一匹狼で、自らに課した3つのルールに従って行動する。メランダー(マイケル・チクリス)率いる犯罪グループと大金が集まるオハイオ・ステートフェアを襲撃し、150万ドルを強奪するヤマも、パーカーの完璧な計画で成功するが、メランダー一味の不用意な行動から一般人を巻き込んでしまう。

このパーカーのルールに反した行動によって、メランダーから次のヤマの話を持ち掛けられたパーカーは拒否する。怒ったメンバーたちに何発もの銃弾を浴びせられたパーカーは、瀕死の状態で道端に置き去りにされる。何とか一命を取り留めたパーカーは、一味がセレブの集まるパームビーチに身を置いていることを嗅ぎ付け、テキサスの大富豪ダニエル・パーミットという偽IDを作り、報復のための追跡を始める。
島の豊富な知識を持つ不動産業者のレスリー(ジェニファー・ロペス)と出会ったパーカーは、彼女の助けを得て、一味が5千ドル相当の宝石を盗もうとしていることを知る。パーカーは、一味に宝石を奪わせて、それを横取りする計画を立てる。しかし一味はパーカーが生きていることを知り、シカゴを牛耳る殺し屋集団に彼の殺害を依頼する。最凶の刺客が送り込まれる中、パーカーは復讐を果たすことができるのか……。 (作品資料より)

<感想>犯罪小説「悪党パーカー」シリーズを、ジェイソン・ステイサム主演で映像化したクライムアクション。あれ、冒頭からステイサムが頭の毛がフサフサして増毛しているという、ショックな映像に始まり、要は強盗用に変装したズラなわけなんですけどね。やっぱり、今一番かっこいい髪形はハゲですよ。何だか最初っからかまされる本作では、強盗の天才かつ仁義を買う男「俺をなめんじゃねえ」という精神を原動力に、困難をものともしないタフな姿で今回も痺れに痺れさせるんですよ。

それに、とにかく痛そうで、銃に撃たれて走行中から転げ落ちて、その後でまた銃で撃たれ、瀕死の重傷を負って病院に担ぎ込まれる。治療を終えてICUで気が付いて、看護師の服を奪って病院から救急車に勝手に乗って逃亡。農道に止めて救急車の中にある点滴やモルヒネなど痛み止めでどうにか回復するんですがね。普通なら起き上がれる状態じゃない。
しかし、パーカーは痛みや怪我などものともせず、復讐の炎がメラメラと湧いてきて、「なめられて黙っていられるか。絶対に自分の取り分をきっちりいただく」という執念があるんです。そのためにはメランダーらが5000万ドル相当の宝石を盗む計画を企てている事を知り、その強奪品を横取りしたり、ところが一味が属する巨大組織が放った刺客に狙われ、次々と車を奪って乗り捨ててまた勝手に乗ったりする。

そしてさらに襲われて肩や手の平をナイフグサグサ刺されて、手の平なんて手の甲から指まで切られてるし本当に痛そうでした。ビルから落ちそうになってますます大怪我するけれど、不屈の執念でじわじわと敵に迫っていく。なんという並外れたタフガイ(死語です)不死身の男なんだろう。
そして、執念!大怪我してもステイサムなんだから、やるでしょうよ!だって「アドレナリン」のあの男なんですもの、ステイサムを裏切った男たちも言ってましたね「なんであいつ死なねえんだ」ってね(苦笑)逆の目線に立ってみると、殺したつもりなのに死なないなんて不気味極まりない。
でも本人は真面目に欲がない。前に見たメル・ギブソンの「ペイバック」も一本気な男でした。何故か自分の取り分7万ドルにこだわる律儀な男でした。

さて、この映画の中ではジェニファー・ロペスが借金まみれの不動産屋で登場します。彼女もパーカーの魅力にすっかりメロメロで、盛んに誘惑するのですがね、ジェニロペはアラフォーといっても相当な美熟女で、そもそも映画ですから、この二人の関係はどうなることやら。やっぱ40にもなると男より金ですかね。
パーカーには恋人がいるんですよ、ニック・ノルティがその恋人の親父役で出ています。その恋人はパーカーが電話すると飛んできて、怪我の手当てをしてくれるんですね。これはいくらジェニロペが色気振り撒いても、裏切るわけにはいきませんよね。
裏切り者に銃口を向ける悪党パーカー、ステイサム映画ではよくある緻密な構成に、リアルかつハードなアクション、すこぶる痛そうでストイックなアクションでハラハラしつつ、壮絶なバイオレンスにユーモアを交えながら描く伝説のダーティ・ヒーロー。
つまり本作も、なんだかんだ言っても安定の面白さを誇るステイサム映画に仕上がっています。この映画もステイサムでシリーズ化して欲しいですよね。
2013年劇場鑑賞作品・・・26   映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ



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