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ゴーストライダー2 ★★★.5

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あの燃焼系ダークヒーローがハイテンション加速度映画として戻ってきた。前作からのイメージを一新した内容は、驚愕の連続だ。ドクロ姿で炎に包まれたライダーという、強烈なビジュアルでカルト的人気を得た、2007年の「ゴーストライダー」。

その待望の続編は、あらゆる点で過激さがアップして、またしても見る者の度肝を抜く。主演ニコラス・ケイジのワイルド演技が加速するだけでなく、監督が「アドレナリン」のマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーというハリウッド屈指の豪快コンビ。撮影モットーは「体育会系」俳優やスタントマンもビビるような危険なシチュエーションも体を張ってカメラを回す。

あらすじ:意志とは関係なく出現するゴーストライダーの存在に悩む。冥界の魔王メフィストとの契約で、肉体に宿してしまったゴーストライダーが、意志と関係なく姿を現すのに、苦悩を深めるジョニーは、何とかゴーストライダーと共存しつつ、他の人間に関わらないよう、孤独な生活を続けていた。
そこへ僧侶モローがジョニーの前に現れ、かつて契約を結んだメフィストが、ダニーという少年に憑りつこうとしていると知らせる。モローは、ダニーを守れば、ジョニーをゴーストライダーから解放できるかもと提言。
肉体が崩れ始めたメフィストが、新たに憑りつく体を求め、かつて契約を交わしたナディアの息子、ダニーに目を付ける。
メフィストが雇ったブラックアウトがナディアとダニーを追うが、ゴーストライダーが阻止する。
自分の意志で制御できないゴーストライダーに変身しながらも、必至にナディア親子を守ろうとするジョニー。親子が隠れ逃げた地で、ブラックアウトとゴーストライダー、さらにメフィストによる最終決戦は衝撃の結末へ、・・・。

<感想>前作でのニコちゃんは、サーカスでオートバイのスタント芸人をしていたんですね。末期がんとなった父親の命を救うために、魔界のメフィストに自分の魂を捧げると契約。その契約に従って13年後に、メフィストの息子に対抗するためゴーストライダーに姿を変え、父親の形見のバイク(ハーレー・ダビッドソン)に乗って魔界から来た敵と戦うという。
前回ではニコちゃんのヘアーが、角刈りのイケメンでした。今回は普通のズラで、今回のバイクはヤマハVMAXとなって、小回りも利いて加速力もアップ。迫力を増したバイクアクションの連発。炎に包まれながら大ジャンプし、急カーブでも観客体感のスピードで失踪するなど、バイクがらみのアクションは前作以上にダイナミックになっている。

ゴーストライダーの原作は、ヒーローたちが「アベンジャーズ」で集結したマーベルコミック。コミックでは超人ハルクさえも歯が立たない強さでゴーストライダーが暴れ回る。あまりにも過激すぎて「アベンジャーズ」には参加不能なのかもしれません。前作では、ゴーストライダーの基本設定を押さえるのがドラマのポイントだったので、ぶっ飛び感も普通レベルでしたが、ノリは1作目とは大違いで豪快なアクションや変身シーン、要所のユーモアまで呆気にとられるテンションの高さで面白い。
ニコちゃん以外にも、ナディア役のヴィオランテ・プラシドが銃撃戦に参加するほか、冥界、魔王のメフィストにキアラン・ハインズが、メフィストの陰謀を明らかにした僧侶モローも、悪の一味の標的になり、負けじと応戦し激しい戦いへとなだれ込んでいく。パワフルな僧侶役のイドリス・エルバがバイクチェイスや、ワイヤーアクションで大活躍する。

撮影場所もルーマニアの要塞都市で、ジョニーとナディア親子が出会う修道院は、ゴシック建築の城が使われたそうです。そしてトルコでは、洞窟の村や、遺跡でロケ。最終決戦の舞台となるカッパドギアは観光地としても有名で、まさに地獄のような不思議な風景。
ナディアと腐れ縁の男キャリガンが、超ブキミな外見の、超強欲な腐食魔ブラックアウトとして降臨。触れた物をすべて朽ち果てらせる恐ろしいパワーを持つ。さらにクリストファー“ハイランダー”ランバートが、耳なし芳一のような顔に字が描かれている僧侶の役で出ているのも見逃せない。
世界の命運を握った少年を悪魔たちから守り、自らの呪いに立ち向かうため、MAXハイテンションにブチ上げながら右往左往するストーリー。今回は宗教的要素も加味し、ダークさもアップ。まずは武闘派暴走坊主(イドリス・エルバ)が、主役のニコちゃんを上回るくらいのナイスファイトを展開します。
細かいルールの説明とかおさらい的なことは、タイトルバックのアニメで効果的にさらっと見せてくれる。

だから、前作を遥に上回る数々のアクションパートに尺を取ってくれているのが嬉しいですね。バイクからのチェーンアクションに敵の銃弾を受け付けない無敵のボディと無慈悲な攻撃。今回も残酷にして史上最も地味な必殺技も健在。そして世界一の重機、大型掘削機マシンが、ゴーストライダーのパワーによって大炎上、崩壊シーンの迫力はただ事じゃない。
決戦を前に、ジョニーがゴーストライダーの呪いを解く儀式も行われる。ここに登場する謎の神徒の長も、そのルックスが怪しすぎ。
クライマックで繰り広げられるカーチェイス&バトルは「マッドマックス2」を彷彿とさせ大興奮。今回は悪の本能で大暴走が止まらないニコちゃん、さらには敵キャラの濃さも倍増と、あれこれ説明するよりも、この豪快さはスクリーンで体感して欲しいですね。
2013年劇場鑑賞作品・・・24 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ

 

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