「レオン」「ニキータ」のリュック・ベッソン監督がスカーレット・ヨハンソンを主演に迎えて贈るヒロイン・アクション。新種ドラッグの影響で脳機能が驚異的に覚醒し、超人的な能力を発揮し始めたヒロインの暴走の行方を描く。共演はモーガン・フリーマン、チェ・ミンシク。
訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまったごく平凡な女性ルーシー。体内に
<感想>強くて賢くてカッコイイ女が大好きなリュック・ベッソン監督が新ヒロインに選んだのは、世界一セクシーな女、スカーレット・ヨハンソンであった。人間の脳はリミッターが掛けられていて、10%程度しか機能していないと言われているが、もし100%覚醒したらどうなるのか?・・・という壮大なサイエンス&アクション仕立てのエンターテインメント作がこれ。
ちょっと頭の弱そうな女の子ルーシーが、ある日突然謎の物質を摂取したことで、目つきから、話し方から容姿までどんどんと変わっていく様子に目が釘付け状態になる。次第に人間らしさも失い、最後は神のごとき存在に大変身してしまうのだから。
覚醒率10%=一般的な脳:ルーシーはカバンをホテルに届けるだけでいいという奇妙なバイトを頼まれる。案の定、鞄の中身は非合法のドラッグ。ルーシーは、マフィアによって腹の中に新種の麻薬が入った袋を埋め込まれ、運び屋として利用されてしまう。
ところが、仲間に腹を蹴られて袋が破れ、謎の物質が体内にあふれ出し、彼女の脳に異変が生じてしまう。通常の人間は脳の潜在能力の10%しか活用できないが、ルーシーの脳はそれを遥かに越えて覚醒を始めたのだ。
覚醒率20%=パソコンを使ってわずか1時間であらゆる外国語を習得し、さらには、脳科学者に関する知識を吸収する、超天才に大変身。
覚醒率30%=自分の脳のコントロールが可能になる。髪の色や長さを自在に変え、敵の目を欺く。マフィアの追手を易々とかわし、脳科学の権威ノーマン博士とコンタクトを取るべくパリへと向かう。その間にも、脳の覚醒は留まるところを知らず、いつしか自分でも制御できなくなっていくルーシーだったが…。ルーシーは、自分の体が1日しか持たないことも悟る。
覚醒率40%=空中を飛び交う電波などが見える。見えないものが見える様々な物が操れるのだ。一度も車を運転したことがないのに、天才的なドライブ技術を披露する。さらには、人間の目には見えない電波や電磁波まで肉眼でキャッチし、マフィアや警察の情報を楽々傍受するのだ。
覚醒率50%=感情が消えていくルーシーはどうなるのか?・・・個人としての感情や記憶はどんどんと失われていく。もはや人間を超越した存在に。脳が覚醒した状態がいかなるものかをノーマン博士に伝えようという使命感だけで生きている。
そして、覚醒率100%=自分を制御できずに完全に覚醒したルーシーは、あるモノ(コンピューター)と融合してしまう。これが人類の未来の姿なのか?
人間の脳は謎に包まれていると思う。脳の仕組みや人間の大脳はどのように発達したのかなど、脳科学は謎の多い分野であります。ルーシーは胎児が骨格を作る際に必要とするCPH4を大量に摂取し、脳が覚醒を始めるわけ。修行僧でも辿り着けない悟りの境地に一瞬で到達してしまう。しかし、マザー・コンピューターのような、身体は黒い液状となりPCの中に吸い込まれて、人間としては生きていけないのだ。
映像も地球の出来るまでとか、人類史、宇宙、神、未来へと飛躍して「2001年宇宙の旅」の領域に。ほんの一瞬ですが、溯る映像が美しかったです。
ちょっと前のジョニー・デップの映画「トランセンデンス」で、科学者の頭脳が、最新鋭のコンピュータにインストールされるという、斬新で奇抜なストーリーでしたが、本作でも同じような設定と展開で新鮮味に欠けてました。その時も、AI研究の先駆者であるジョセフには、モーガン・フリーマンが扮してましたね。
登場人物は、普通の女の子ルーシー(本当の名前は違う)台北滞在中に、荷物を運ぶバイトを頼まれる。マフィアの争いに巻き込まれ、誤ってルーシー自身がドラッグを摂取するハメになるとは。その後、脳が覚醒し、態度や顔つきまでが変わっていく。
そして、連絡したのが、脳科学者のノーマン博士。モーガン・フリーマンが演じている。突然見も知らぬルーシーから電話が掛かって来たことに戸惑うが、100%脳が覚醒したルーシーが、危険な存在になることを予測し、受け入れ態勢を整える。
パリの刑事のデル・リオには、アムール・ワケドが。この俳優さんは「砂漠でサーモン・フィッシング」で、シャイフというイエメンの大富豪の役をした人。ルーシーから警告を受けフランスに持ち込まれそうになる新型ドラッグを空港内で阻止する。神がかり的なルーシーに魅了され、行動を共にする。
そして、ルーシーを追うマフィアのボスに、「オールド・ボーイ」や「悪魔は見た」など、韓国の怪優チェ・ミンシクが扮している。人間の腹の中に新型ドラッグを隠し、ヨーロッパ各地で売りさばこうと企んでいる。金儲けのためなら、人間が何人死んでもかまわないという冷血漢である。
「アイアンマン2」からマーベル映画3作品連続でブラック・ウィドウを演じ、アクションはすっかりお手のものとなり、演技力との合わせ技で、韓国系マフィアたちとの格闘シーンを平然と演じている。
手近なものを武器として巧みに使い、マフィアの手下を次々と倒して行くルーシー。銃の構え方も様になっているし、見えそうで見えないTシャツアクションもお色気全開でよかった。それに、カーチェイスも凄かったね。本作品での主人公がスカーレット・ヨハンソンにピッタリな役で良かったです。今年の夏にはママになるそうでおめでとうございます。
2014年劇場鑑賞作品・・・277 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまったごく平凡な女性ルーシー。体内に
<感想>強くて賢くてカッコイイ女が大好きなリュック・ベッソン監督が新ヒロインに選んだのは、世界一セクシーな女、スカーレット・ヨハンソンであった。人間の脳はリミッターが掛けられていて、10%程度しか機能していないと言われているが、もし100%覚醒したらどうなるのか?・・・という壮大なサイエンス&アクション仕立てのエンターテインメント作がこれ。
ちょっと頭の弱そうな女の子ルーシーが、ある日突然謎の物質を摂取したことで、目つきから、話し方から容姿までどんどんと変わっていく様子に目が釘付け状態になる。次第に人間らしさも失い、最後は神のごとき存在に大変身してしまうのだから。
覚醒率10%=一般的な脳:ルーシーはカバンをホテルに届けるだけでいいという奇妙なバイトを頼まれる。案の定、鞄の中身は非合法のドラッグ。ルーシーは、マフィアによって腹の中に新種の麻薬が入った袋を埋め込まれ、運び屋として利用されてしまう。
ところが、仲間に腹を蹴られて袋が破れ、謎の物質が体内にあふれ出し、彼女の脳に異変が生じてしまう。通常の人間は脳の潜在能力の10%しか活用できないが、ルーシーの脳はそれを遥かに越えて覚醒を始めたのだ。
覚醒率20%=パソコンを使ってわずか1時間であらゆる外国語を習得し、さらには、脳科学者に関する知識を吸収する、超天才に大変身。
覚醒率30%=自分の脳のコントロールが可能になる。髪の色や長さを自在に変え、敵の目を欺く。マフィアの追手を易々とかわし、脳科学の権威ノーマン博士とコンタクトを取るべくパリへと向かう。その間にも、脳の覚醒は留まるところを知らず、いつしか自分でも制御できなくなっていくルーシーだったが…。ルーシーは、自分の体が1日しか持たないことも悟る。
覚醒率40%=空中を飛び交う電波などが見える。見えないものが見える様々な物が操れるのだ。一度も車を運転したことがないのに、天才的なドライブ技術を披露する。さらには、人間の目には見えない電波や電磁波まで肉眼でキャッチし、マフィアや警察の情報を楽々傍受するのだ。
覚醒率50%=感情が消えていくルーシーはどうなるのか?・・・個人としての感情や記憶はどんどんと失われていく。もはや人間を超越した存在に。脳が覚醒した状態がいかなるものかをノーマン博士に伝えようという使命感だけで生きている。
そして、覚醒率100%=自分を制御できずに完全に覚醒したルーシーは、あるモノ(コンピューター)と融合してしまう。これが人類の未来の姿なのか?
人間の脳は謎に包まれていると思う。脳の仕組みや人間の大脳はどのように発達したのかなど、脳科学は謎の多い分野であります。ルーシーは胎児が骨格を作る際に必要とするCPH4を大量に摂取し、脳が覚醒を始めるわけ。修行僧でも辿り着けない悟りの境地に一瞬で到達してしまう。しかし、マザー・コンピューターのような、身体は黒い液状となりPCの中に吸い込まれて、人間としては生きていけないのだ。
映像も地球の出来るまでとか、人類史、宇宙、神、未来へと飛躍して「2001年宇宙の旅」の領域に。ほんの一瞬ですが、溯る映像が美しかったです。
ちょっと前のジョニー・デップの映画「トランセンデンス」で、科学者の頭脳が、最新鋭のコンピュータにインストールされるという、斬新で奇抜なストーリーでしたが、本作でも同じような設定と展開で新鮮味に欠けてました。その時も、AI研究の先駆者であるジョセフには、モーガン・フリーマンが扮してましたね。
登場人物は、普通の女の子ルーシー(本当の名前は違う)台北滞在中に、荷物を運ぶバイトを頼まれる。マフィアの争いに巻き込まれ、誤ってルーシー自身がドラッグを摂取するハメになるとは。その後、脳が覚醒し、態度や顔つきまでが変わっていく。
そして、連絡したのが、脳科学者のノーマン博士。モーガン・フリーマンが演じている。突然見も知らぬルーシーから電話が掛かって来たことに戸惑うが、100%脳が覚醒したルーシーが、危険な存在になることを予測し、受け入れ態勢を整える。
パリの刑事のデル・リオには、アムール・ワケドが。この俳優さんは「砂漠でサーモン・フィッシング」で、シャイフというイエメンの大富豪の役をした人。ルーシーから警告を受けフランスに持ち込まれそうになる新型ドラッグを空港内で阻止する。神がかり的なルーシーに魅了され、行動を共にする。
そして、ルーシーを追うマフィアのボスに、「オールド・ボーイ」や「悪魔は見た」など、韓国の怪優チェ・ミンシクが扮している。人間の腹の中に新型ドラッグを隠し、ヨーロッパ各地で売りさばこうと企んでいる。金儲けのためなら、人間が何人死んでもかまわないという冷血漢である。
「アイアンマン2」からマーベル映画3作品連続でブラック・ウィドウを演じ、アクションはすっかりお手のものとなり、演技力との合わせ技で、韓国系マフィアたちとの格闘シーンを平然と演じている。
手近なものを武器として巧みに使い、マフィアの手下を次々と倒して行くルーシー。銃の構え方も様になっているし、見えそうで見えないTシャツアクションもお色気全開でよかった。それに、カーチェイスも凄かったね。本作品での主人公がスカーレット・ヨハンソンにピッタリな役で良かったです。今年の夏にはママになるそうでおめでとうございます。
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