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万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−★★★.5

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綾瀬はるかと松坂桃李が共演を果たし、松岡圭祐原作のベストセラーミステリー「万能鑑定士Q」シリーズを映画化した本格ミステリー。「万能鑑定士Qの事件簿IX」を基に、天才的な鑑定眼を持つヒロインが世界的傑作絵画モナ・リザに隠された謎に迫る姿を描く。『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などの初音映莉子や、『くじけないで』などの橋本じゅんらが共演。邦画初となるルーヴル美術館での撮影映像はもとより、衝撃の展開に圧倒される。
あらすじ:名画モナ・リザの40年ぶりとなる再来日が決定し、万能鑑定士Qの店主莉子(綾瀬はるか)が臨時学芸員に抜てきされる。莉子は、彼女の密着取材を続行中の雑誌記者悠斗(松坂桃李)と共にパリへと赴き、ルーヴル美術館で実施された採用テストに無事パスする。莉子は同様にテストに受かった美沙(初音映莉子)と一緒に特別講義に出席するが……。

<感想>類まれなる鑑定眼と、ロジカル・シンキングで美術品に隠された秘密を探るヒロインに、綾瀬はるかが熱演しているが、彼女は不思議ちゃんで有名な女優さん。綾瀬さんの天真爛漫でピュアな心眼で、強い感受性を用いた暗記法など、独特な鑑定能力を発揮する役柄にピッタリでした。

原作は読んでいるので、物語が進行する中で、松坂桃李がイギリスから来た貴族の家族に、日本の名所を案内を頼まれ翻弄されて、箱根の湖で溺れかかる少年を助けるシーンとか全て省かれており、時間の都合なんですかね。それでも、雑誌記者としてはクビ寸前の彼が、自費でフランスまで莉子に付いて行くのは、原作ではルーブル美術館が旅費を支払ったようです。

ルーブルでの採用テストも原作と同じで、階段の横にパネルのモナリザを本物と鑑定する莉子と、同様にテストに受かった美沙の二人が臨時学芸員に選ばれるわけですね。
ところが、ルーブルからの学芸員とやらが、莉子と美沙にモナ・リザの真贋の特別講義を行うと軽井沢の別荘で特別講義を行うわけ。もうこの辺から何か変だと気づかなければいけない二人なのだが、実は美沙がモナリザを盗むフランスの窃盗団と恋仲になっていたので、莉子にしてみれば見抜けないわけ。

それにしても、約1カ月近く軽井沢の別荘に缶詰で講習を受けるのは、ちょっとどうかと思う。まんまと窃盗団のワナにハマってしまう莉子。

つまり、真贋を見抜く講習で毎日頭を使い、モナ・リザを守る眼を養う訓練には、目の疲労と脳を消耗させる秘密があったのですね。窃盗団にしてみれば、本物のモナ・リザを見極めた莉子が邪魔なわけで、自分から辞退するのを待っていた。

そして、そのことにやっと気が付いた雑誌記者の松坂桃李が、莉子が沖縄の実家へ帰った事を知り追い掛ける。そして、あの軽井沢の真贋テストのカラクリを教えるのだ。
ところが、一人モナ・リザの臨時学芸員となった美沙が、美術館に保管されているモナ・リザを盗み出して、フランス人の恋人、つまり偽の学芸員だった男に本物のモナ・リザを渡してしまう。

さて、どうやってそのモナ・リザを取り戻すことが出来たのか?・・・これが莉子を演じる綾瀬はるかが、大奮闘するわけ。松坂桃李くんは、窃盗団に捕まりマンションの部屋で、偽物のモナ・リザを燃やす部屋に縛られている。それが、ジタバタしてモナ・リザを倒して結局は火の中へと。私には、原作も読んでいるので、これが偽物だと思って居ました。
しかし、東京美術館の人たちは本物が燃やされたと嘆き悲しみます。燃えても裏を見れば贋作と判るはずなのに。それでも、ずらっと並んだモナ・リザの絵や、ポスターの圧巻さは素晴らしかったです。

ルーブル美術館には4回行きました。全部回るには1日かかると言うところ、自分で好きな絵だけを選んで見れば半日くらいで済みますから。以前は写真撮影が出来たのですが、現在はダメですから、これは15年前くらいに行った時のです。
それでも、ドタバタ喜劇のような展開で最後まで面白く観れました。
2014年劇場鑑賞作品・・・205  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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