『アース』などを製作したBBC EARTHが、水をテーマに大自然を特殊なカメラで撮影したドキュメンタリー。573日の撮影期間を要し、謎めいた森、燃え盛る地下世界、異国の砂、灼熱の平原、魅惑の海中都市、凍てつく山脈、荒れ狂う激流の七つのカテゴリーの自然で構成。『ウォーキング with ダイナソー』のニール・ナイチンゲイルと共にパトリック・モスが共同でメガホンを取る。ジンバブエ共和国のビクトリアの滝の縁からの眼下に落ちていく水、数千羽のフラミンゴの色が変化する過程など、迫力あるビジュアルでいまだ見たことのない大自然が眼前に広がる。
あらすじ:多くの人々が雨に濡れないように身を潜める中、雨は自然の神秘と奇跡の象徴だと愉悦を覚える少女。そこへ地球の旅への案内人が出現。世界最大の落差と称されるジンバブエの滝、大群のフラミンゴの色が瞬く間に変化する様子など、七つの大自然の王国を最新鋭のカメラが捉える。
<感想>これまでのドキュメンタリー作品とは一線を画す、3Dのメリットを最大限に活かした驚きの映像は、“体感型ドキュメンタリー”と言うべき新しいジャンルを切り開いています。大自然の中をナビゲ−トしてくれのは、滝川クリステルさん。この地球上に残された7つの未知の世界へと、観客を誘ってくれます。
人類が数十年万年に渡って近づくことのなかった奥深いジャングル。降り注ぐ雨音、雨の語りかける言葉に耳をかたむける。雨が大自然に住んでいる動物たちの命を育むことの重要な役割を担っているとは。カメレオンや蛇、蜘蛛、カミキリムシ、カブトムシ、そこへ大量500万匹の軍隊蟻が地面一面に、真っ黒に絨毯のように広がって後進している。小さい体をしているのに、大きなカブトムシを軍隊蟻が群がってあっという間に獲物にする。かつてない臨場感で野生生物のエネルギーを体感できる。
神秘的な緑の熱帯雨林では、人間とDNAが98%一致するマウンテンゴリラの家族が、穏やかに暮らしていた。赤ちゃんゴリラの可愛いことといったら、危険なジャングルで暮らすには、この家族を守る背中が灰色の毛のシルバーバックの存在がある。
そして、真っ赤に溶岩が燃えるニーラゴン山。カメラは火山の表面と、有毒ガスが人間や生き物をはばむ火山湖へと接近する。マグマが溶岩がドロドロと川のように流れて、硫黄と塩でできた世界、生き物が棲めない世界。まるでバスクリーンをぶちまけたような感じがする。
溜まった酸やガスで人間は息をできなくなる。ケニヤ山のガスマスクを付けての撮影は、機材にとって過激な湿度変化でレンズに霧がかかったり、バッテリーが切れたりと過酷なロケを敢行した。別府温泉にある血の池地獄とか海地獄とか、そんな感じはあっという間に吹っ飛んでいく迫力、あれは観光ように人間が作ったのでは?・・・なんて思ってしまう。
火山の下には、ボホリア湖の地下から湧き出す塩分濃度、火山湖の特殊な炎の色の藻を求める、100万羽以上のフラミンゴの羽は、より艶やかなピンク色に染まりその美しさに感動します。この火山湖でパートナーを見つけて大賑わい。フラミンゴのつがいは、生涯同じパートナーと過ごすそうです。求愛ダンスをして、まるで宝塚のショーを見ているようでした。パートナーが見つかると巣作りをするために、湖を飛び立つ姿も優雅で美しい。
そしてアフリカ、永遠に不毛な地帯。ナミブ砂漠、500年前から砂は波のように風によって動きを止めるこのがない。風と砂が作りだす造形美に魅入られます。
そこに潜んでいる毒蛇、横ばいしながら移動する白い蛇。獲物を捕獲するシーンは、砂のなかに潜り獲物が向こうから近づくのを待っている。そこへ、目が360度動くナニクワカメレオンがやってきた。獲物はこおろぎだ。鎧のように固い皮で覆われているし、少し大きすぎたようで諦める。次は小さな黒いコオロギを、長い舌でペロって食べてしまった。殆どの生き物は、この熱さでは耐えられない。
だが、熱砂でヤケドしないように両脚を交互に挙げるシャベルカナヘビの、小さなカメレオンが、器用に手足を動かして、まるでダンスでも踊っているような、“アチチくん”が可愛らしい。そこへ砂の中から獲物を狙っている毒蛇が尻尾をチョロチョロと動かして誘い込む。アチチくんに危険が迫っている。しかし、アチチくんも頭がいいのか直ぐに危険を察知して砂の中へと逃げていく。
雨季を乾季で環境が一変するサバンナで、飢えと熱さに耐え、水場を求めて動物の群れが移動する。ほんの少しでも雨が降れば様相が変わる灼熱の砂漠。乾き切った大地をアフリカゾウの群れが、水を求めてひたすら後進している。夜中も歩いている、驚くべき記憶で水場の所へと。母親ゾウの足のところに、子供のゾウが一緒に歩いているが、夜は危険である。ハイエナや豹、ライオンたちが子ゾウたちを狙って襲ってくるのだ。
子供を守り死と隣り合わせの環境を生き抜くアフリカゾウの家族にカメラは密着する。群れからはぐれた小象がライオンの餌食になるシーンは、壮絶極まりない。可哀相なシーンだが、母親ゾウが小象を守ることを怠ったためにこういうことが起きる。やっと水場に着くのだが、そこは泥水のようだが、長い鼻で井戸を掘るように地下水を汲み上げ飲む。ほんの2,3口飲むだけで力が付く。泥の中へ体をこすり付ける。まるで泥浴みたい。しかし、このドロや日焼け止めにもなる。そこへ、オスの像たちが乱入してくる。譲り合い精神がここにもあるようだ。そしてまた水場を求めて歩く。
海です、3Dで打ち寄せる波を捉えて映し出します。ビッグウェーブのアーチをすり抜けるサーファー体験から、そのまま海中へと潜っていきます。イワシの群れかと思ったら、大カマスの魚群が渦を巻いて、まるでタワーのように見えた。
サンゴ礁がカラフルな森を形成する世界には、海のお掃除屋さん、小さな真っ赤な魚が群れをなし本当に綺麗。
海カメも優雅に泳いでいます。陽の光が届かない深海には背びれに猛毒を持つライオンフィッシュが潜んでいる。泳いでいる姿は羽を広げたようで美しいのに、猛毒を持っているとはね。
ケニヤ山では、高山植物が魔法のようなサイクルで息づいている。満天の星空、山の頂上では星に手が届きそうだ。そこは赤道直下にありながら、雪を冠するケニヤ山。夜はすべてが凍りつき零下にまで下がる。日の出をともに草木が息づき、日中は夏日を思わせる気候になるというのだ。一夜にして真冬が夏に変わるという、凍てつく山の神秘に触れて、幻想的な季節の逆転に息をのみます。
標高4500m級の山地に棲息するゲラダヒヒは、聖なる動物として崇められている。家族で群れ夜の寒さには、体毛が長いので絶えられるのだ。
山岳地帯の水滴が集まり、激流となる。辿り着く先は、世界遺産でもあるビクトリアの滝だ。ごうごうと爆音を立てながら落ちていく水の壮大なこと。
毎秒100万ℓもの水の流れる滝の、縁のギリギリまで近づき撮影するカメラは、真っ逆さまに滝壺へと。この映像は3Dならではの迫力でした。水しぶきが目の前まで迫って来て、体をそっくり返るようになる感じ。
そのまま、川の中からカメラが捉えたのは、クロコダイルか、いや水を飲むオグロヌーの群れに近寄る。のんびりと水を飲んでいるヌーたち、そこへ川に潜んでいたワニが瞬時に襲い掛かる狂暴さは圧巻です。ワニたちは1年もの間獲物に有り着かないものもいる。川を渡るヌーの群れを襲うワニの俊敏さに驚く。
そして黒雲にカミナリと、恵の雨が降る。雨の中をライオンの親子が歩いている。
スクリーンの上で、息づかいや表情も伝わるほどの接近感で撮影に成功した本作は、群れに混ざった感覚で動物たちの“命の育み”を学べるはず。過酷な自然の中、躍動的に生きる動物の生態に見入ること間違いありません。かつてない臨場感で野生生物のエネルギーを体感できる作品ですね。
以前観賞した「ライフ いのちをつなぐ物語」
それに、邦画の「日本列島 いきものたちの物語」この映画だって、中々外国ドキュメンタリー作品に負けてないですから。
2014年劇場鑑賞作品・・・102 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:多くの人々が雨に濡れないように身を潜める中、雨は自然の神秘と奇跡の象徴だと愉悦を覚える少女。そこへ地球の旅への案内人が出現。世界最大の落差と称されるジンバブエの滝、大群のフラミンゴの色が瞬く間に変化する様子など、七つの大自然の王国を最新鋭のカメラが捉える。
<感想>これまでのドキュメンタリー作品とは一線を画す、3Dのメリットを最大限に活かした驚きの映像は、“体感型ドキュメンタリー”と言うべき新しいジャンルを切り開いています。大自然の中をナビゲ−トしてくれのは、滝川クリステルさん。この地球上に残された7つの未知の世界へと、観客を誘ってくれます。
人類が数十年万年に渡って近づくことのなかった奥深いジャングル。降り注ぐ雨音、雨の語りかける言葉に耳をかたむける。雨が大自然に住んでいる動物たちの命を育むことの重要な役割を担っているとは。カメレオンや蛇、蜘蛛、カミキリムシ、カブトムシ、そこへ大量500万匹の軍隊蟻が地面一面に、真っ黒に絨毯のように広がって後進している。小さい体をしているのに、大きなカブトムシを軍隊蟻が群がってあっという間に獲物にする。かつてない臨場感で野生生物のエネルギーを体感できる。
神秘的な緑の熱帯雨林では、人間とDNAが98%一致するマウンテンゴリラの家族が、穏やかに暮らしていた。赤ちゃんゴリラの可愛いことといったら、危険なジャングルで暮らすには、この家族を守る背中が灰色の毛のシルバーバックの存在がある。
そして、真っ赤に溶岩が燃えるニーラゴン山。カメラは火山の表面と、有毒ガスが人間や生き物をはばむ火山湖へと接近する。マグマが溶岩がドロドロと川のように流れて、硫黄と塩でできた世界、生き物が棲めない世界。まるでバスクリーンをぶちまけたような感じがする。
溜まった酸やガスで人間は息をできなくなる。ケニヤ山のガスマスクを付けての撮影は、機材にとって過激な湿度変化でレンズに霧がかかったり、バッテリーが切れたりと過酷なロケを敢行した。別府温泉にある血の池地獄とか海地獄とか、そんな感じはあっという間に吹っ飛んでいく迫力、あれは観光ように人間が作ったのでは?・・・なんて思ってしまう。
火山の下には、ボホリア湖の地下から湧き出す塩分濃度、火山湖の特殊な炎の色の藻を求める、100万羽以上のフラミンゴの羽は、より艶やかなピンク色に染まりその美しさに感動します。この火山湖でパートナーを見つけて大賑わい。フラミンゴのつがいは、生涯同じパートナーと過ごすそうです。求愛ダンスをして、まるで宝塚のショーを見ているようでした。パートナーが見つかると巣作りをするために、湖を飛び立つ姿も優雅で美しい。
そしてアフリカ、永遠に不毛な地帯。ナミブ砂漠、500年前から砂は波のように風によって動きを止めるこのがない。風と砂が作りだす造形美に魅入られます。
そこに潜んでいる毒蛇、横ばいしながら移動する白い蛇。獲物を捕獲するシーンは、砂のなかに潜り獲物が向こうから近づくのを待っている。そこへ、目が360度動くナニクワカメレオンがやってきた。獲物はこおろぎだ。鎧のように固い皮で覆われているし、少し大きすぎたようで諦める。次は小さな黒いコオロギを、長い舌でペロって食べてしまった。殆どの生き物は、この熱さでは耐えられない。
だが、熱砂でヤケドしないように両脚を交互に挙げるシャベルカナヘビの、小さなカメレオンが、器用に手足を動かして、まるでダンスでも踊っているような、“アチチくん”が可愛らしい。そこへ砂の中から獲物を狙っている毒蛇が尻尾をチョロチョロと動かして誘い込む。アチチくんに危険が迫っている。しかし、アチチくんも頭がいいのか直ぐに危険を察知して砂の中へと逃げていく。
雨季を乾季で環境が一変するサバンナで、飢えと熱さに耐え、水場を求めて動物の群れが移動する。ほんの少しでも雨が降れば様相が変わる灼熱の砂漠。乾き切った大地をアフリカゾウの群れが、水を求めてひたすら後進している。夜中も歩いている、驚くべき記憶で水場の所へと。母親ゾウの足のところに、子供のゾウが一緒に歩いているが、夜は危険である。ハイエナや豹、ライオンたちが子ゾウたちを狙って襲ってくるのだ。
子供を守り死と隣り合わせの環境を生き抜くアフリカゾウの家族にカメラは密着する。群れからはぐれた小象がライオンの餌食になるシーンは、壮絶極まりない。可哀相なシーンだが、母親ゾウが小象を守ることを怠ったためにこういうことが起きる。やっと水場に着くのだが、そこは泥水のようだが、長い鼻で井戸を掘るように地下水を汲み上げ飲む。ほんの2,3口飲むだけで力が付く。泥の中へ体をこすり付ける。まるで泥浴みたい。しかし、このドロや日焼け止めにもなる。そこへ、オスの像たちが乱入してくる。譲り合い精神がここにもあるようだ。そしてまた水場を求めて歩く。
海です、3Dで打ち寄せる波を捉えて映し出します。ビッグウェーブのアーチをすり抜けるサーファー体験から、そのまま海中へと潜っていきます。イワシの群れかと思ったら、大カマスの魚群が渦を巻いて、まるでタワーのように見えた。
サンゴ礁がカラフルな森を形成する世界には、海のお掃除屋さん、小さな真っ赤な魚が群れをなし本当に綺麗。
海カメも優雅に泳いでいます。陽の光が届かない深海には背びれに猛毒を持つライオンフィッシュが潜んでいる。泳いでいる姿は羽を広げたようで美しいのに、猛毒を持っているとはね。
ケニヤ山では、高山植物が魔法のようなサイクルで息づいている。満天の星空、山の頂上では星に手が届きそうだ。そこは赤道直下にありながら、雪を冠するケニヤ山。夜はすべてが凍りつき零下にまで下がる。日の出をともに草木が息づき、日中は夏日を思わせる気候になるというのだ。一夜にして真冬が夏に変わるという、凍てつく山の神秘に触れて、幻想的な季節の逆転に息をのみます。
標高4500m級の山地に棲息するゲラダヒヒは、聖なる動物として崇められている。家族で群れ夜の寒さには、体毛が長いので絶えられるのだ。
山岳地帯の水滴が集まり、激流となる。辿り着く先は、世界遺産でもあるビクトリアの滝だ。ごうごうと爆音を立てながら落ちていく水の壮大なこと。
毎秒100万ℓもの水の流れる滝の、縁のギリギリまで近づき撮影するカメラは、真っ逆さまに滝壺へと。この映像は3Dならではの迫力でした。水しぶきが目の前まで迫って来て、体をそっくり返るようになる感じ。
そのまま、川の中からカメラが捉えたのは、クロコダイルか、いや水を飲むオグロヌーの群れに近寄る。のんびりと水を飲んでいるヌーたち、そこへ川に潜んでいたワニが瞬時に襲い掛かる狂暴さは圧巻です。ワニたちは1年もの間獲物に有り着かないものもいる。川を渡るヌーの群れを襲うワニの俊敏さに驚く。
そして黒雲にカミナリと、恵の雨が降る。雨の中をライオンの親子が歩いている。
スクリーンの上で、息づかいや表情も伝わるほどの接近感で撮影に成功した本作は、群れに混ざった感覚で動物たちの“命の育み”を学べるはず。過酷な自然の中、躍動的に生きる動物の生態に見入ること間違いありません。かつてない臨場感で野生生物のエネルギーを体感できる作品ですね。
以前観賞した「ライフ いのちをつなぐ物語」
それに、邦画の「日本列島 いきものたちの物語」この映画だって、中々外国ドキュメンタリー作品に負けてないですから。
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