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風と共に去りぬ!?★★.5

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「猟奇的な彼女」「過速スキャンダル」のチャ・テヒョンが主演する時代劇エンタテインメント。朝鮮王朝後期、議政府高官イ・ソンホの非嫡出子ドンムは、西洋かぶれの師匠とつるんで気ままな日々を送っていた。
しかし、採氷の権利を独占しようと企むチョ・ミョンスの陰謀に巻き込まれて反逆罪の汚名を着せられた上、師匠は拷問を受けて死亡、父もドンムの放免と引き換えに流罪となってしまう。
全てを失ったドンムは、復讐のため爆弾製造のプロや伝説の盗掘犯、変装・詐欺・ひったくりの達人など、さまざまな分野の玄人を集めて、ある作戦を決行する。

<感想>韓国コメディ俳優のチャ・テヒョンが時代劇に初出演した、コミカルな歴史活劇です。正義の強盗団が、氷を独占している一族から、氷の強奪を図る姿を描き、朝鮮王朝後期を舞台にした、クライムムービー。監督キム・ジュホの堂々長篇デビュー作品。
18世紀、悪徳政治家の奸計にはめられ多くを失ったボンボンと、お堅い役人が「正義の強盗団」を組織して、歪んだ権力の失墜を目指す痛快なエンタテインメント。強盗団は、それぞれ特殊技能を持つお約束の「11人」構成。

歴史上の実在の人物も登場するけれど、ノリとしては「10人の泥棒たち」みたいな、それと「オーシャンズ」ふうのものを、なんちゃって時代劇でやりましたという感じな印象。
面白くなりそうな要素は満載なのに、なんでこんなカットつなぎをするのかとか、なんでこんな分かりにくい語り方なのかとか。何だか画面が安くないかとかね、ギャグはもっと安すぎるぞとか、いろいろ気になってもったいなさすぎですから。
それでも、氷の池がバリバリ崩れるシーンは、迫力があってさすがだと思った。ですが、ラストの地下水脈爆発のシーンは、「インディージョーンズ」のパクリだと思った。

サスペンスやスリルが物語を引き締めようかと、いう肝心なところで、笑いを狙った演出が入り込んで、せっかくの緊張感や盛り上がりをチャラにしてしまった感じがするのは否めない。
つまり、この映画は作者が仕掛けて、作者がそれをぶち壊しているのが見て取れる。明らかに、基本的なプランニングの誤算といっていいだろう。

なのに、「第7鉱区」のオ・ジホの活躍を見ているだけで、そこそこ楽しめてしまうのだから、主演のチャ・テヒョンの持ち味でもある大陸的な明るさは、韓国映画の個性だと再確認しました。正統派美男子、イケメン俳優おそるべしですよね。
お色気もロマンスも、悲劇もアクションも友情も満載の本作なんですが、一番の魅力は、その明るさですね。
2014年DVD鑑賞作品・・・27 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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