宇宙に浮かぶ近未来の刑務所を占拠した500人もの囚人に、たった1人で立ち向かうCIAエージェントの活躍を描くSFアクション。出演は「プロメテウス」のガイ・ピアース、「96時間」のマギー・グレイス。製作を担当するリュック・ベッソンに抜擢されたスティーヴン・レジャーとジェイムズ・マザーは本作で長編監督デビュー。
あらすじ:2079年。極限まで高まった人類の安全への欲求は、刑務所の管理体制にまで及んでいた。コールドスリープによる囚人の完全管理、銃火器搭載の自動防衛システム、ソーラーシステムによる半永久稼働の最新設備を備え、500人の凶悪犯を実験的に収容した脱獄成功率0%の刑務所“MS-1”。それは、地上ではなく宇宙に浮かぶ究極の監獄だった。
組織の重要機密漏えい事件を追っていたCIAエージェント、スノー(ガイ・ピアース)は、ホテルの一室で殺害された同僚を発見する。しかし、激しい追撃を受けるうちに、証拠を握る仲間は消え、国家安全保障局に捕えられたスノーは同僚殺しの容疑によってMS-1への収監が決定する。
その頃、MS-1は人道団体を率いる大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)の訪問を受けていた。囚人に対する扱いに疑惑を抱く彼女の目的は、聞き取り調査を行なうことだった。早速、囚人の中で最も凶暴と言われるハイデル(ジョセフ・ギリガン)の聴取が始まるが、ハイデルは隙を突いて銃を盗み、瞬く間に囚人たちをコールドスリープから目覚めさせる。(作品資料より)
<感想>時代先取り企画に嗅覚が働くガイ・ピアース主演作である。バイオレンス・アクションの定番である“脱獄”ものに、SF設定を加えたリュック・ベッソン制作による近未来クライムサスペンス。CIAのエージェントであるスノーが、同僚殺しの汚名を着せられ、宇宙空間にある脱出不可能な刑務所MS・1に送り込まれる。
スノーには事件の証拠を握る人物と接触する目的があり、折しも大統領の娘エミリーが視察中のMS・1で、凶悪囚人たちの暴動が発生。スノーは事件の真相究明とエミリー救出というダブルミッションを負うはめになるわけ。
「メメント」「ハート・ロッカー」「アニマル・キングダム」など、エッジの効いた作品に対する嗅覚が冴えるガイ・ピアースが、どん底状態でも軽口を叩く近未来のタフガイを、体重20?増やして肉体改造し、イメチェンに成功して楽しげに演じている。
大統領の娘エミリーには、「96時間」の娘役を演じたマギー・グレイスが演じて、気の合わない二人だが、衝突しながらも敵だらけの所内切り抜けて、脱出ポッドを目指す。マギーがこんなに大きくなってと関心しきりだが、なんかもう少し綺麗な女優さん使えなかったのか?・・・ベッソン好みの女優ということで仕方ないか。
新鋭監督コンビのアイデアあふれる近未来の世界。冒頭は“バットポッド”ふうのバイクが登場するチェイスシーンでスタート。
舞台となる宇宙刑務所は、収監された500人が眠る冷凍睡眠装置がズラリと並ぶ見たこともない光景が広がる。
MS・1とは、地球の軌道上にある脱出不可能な“宇宙アルカトラズ”。囚人たちはスリープ状態で収容され、外部の攻撃を受けた場合は、自衛システムが作動し、ミサイルを発射する。
エミリーとの接触から脱出まで、500人もの凶悪犯で埋め尽くされたMS・1での分刻みのミッションはスリル満点で面白い。足に怪我をしたエミリーと共に刑務所内を逃げ回り、彼女を男に変装させるという荒技を使いながらも、襲い掛かる敵を次々と倒していくピアースがかっこいい。
せっかくエミリーを脱出ポッドへ誘導するも、彼女は刑務所に残り、他の人質の救命を望むが、政府は施設の爆破を決定。タイムリミットが迫る中、スノーが刑務所にいる事件のカギを握る男と接触するも、冷凍睡眠装置で頭がアルツハイマーになり、バックの居場所を聞き出せない。ところがエミリーが何度も同じことを言うのを聞きつける。
最後の刑務所を脱出する二人が、レトロフューチャーな宇宙服を着て宇宙船から出るところと、地球へ落下するシーンなど、こんなことってアリ!っと、呆気にとられるシーンにもう少し考えが及ばなかったのが残念。
「フィフス・エレメント」以来となるリュック・ベッソン印のSF映画。監督にはダブリン出身のスティーヴン・レジャーとジェイムズ・マザーを抜擢。ハリウッド映画とは一味違う、宇宙刑務所のダークな雰囲気がいい感じになっているところは良かった。
2012年劇場鑑賞作品・・・131 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
あらすじ:2079年。極限まで高まった人類の安全への欲求は、刑務所の管理体制にまで及んでいた。コールドスリープによる囚人の完全管理、銃火器搭載の自動防衛システム、ソーラーシステムによる半永久稼働の最新設備を備え、500人の凶悪犯を実験的に収容した脱獄成功率0%の刑務所“MS-1”。それは、地上ではなく宇宙に浮かぶ究極の監獄だった。
組織の重要機密漏えい事件を追っていたCIAエージェント、スノー(ガイ・ピアース)は、ホテルの一室で殺害された同僚を発見する。しかし、激しい追撃を受けるうちに、証拠を握る仲間は消え、国家安全保障局に捕えられたスノーは同僚殺しの容疑によってMS-1への収監が決定する。
その頃、MS-1は人道団体を率いる大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)の訪問を受けていた。囚人に対する扱いに疑惑を抱く彼女の目的は、聞き取り調査を行なうことだった。早速、囚人の中で最も凶暴と言われるハイデル(ジョセフ・ギリガン)の聴取が始まるが、ハイデルは隙を突いて銃を盗み、瞬く間に囚人たちをコールドスリープから目覚めさせる。(作品資料より)
<感想>時代先取り企画に嗅覚が働くガイ・ピアース主演作である。バイオレンス・アクションの定番である“脱獄”ものに、SF設定を加えたリュック・ベッソン制作による近未来クライムサスペンス。CIAのエージェントであるスノーが、同僚殺しの汚名を着せられ、宇宙空間にある脱出不可能な刑務所MS・1に送り込まれる。
スノーには事件の証拠を握る人物と接触する目的があり、折しも大統領の娘エミリーが視察中のMS・1で、凶悪囚人たちの暴動が発生。スノーは事件の真相究明とエミリー救出というダブルミッションを負うはめになるわけ。
「メメント」「ハート・ロッカー」「アニマル・キングダム」など、エッジの効いた作品に対する嗅覚が冴えるガイ・ピアースが、どん底状態でも軽口を叩く近未来のタフガイを、体重20?増やして肉体改造し、イメチェンに成功して楽しげに演じている。
大統領の娘エミリーには、「96時間」の娘役を演じたマギー・グレイスが演じて、気の合わない二人だが、衝突しながらも敵だらけの所内切り抜けて、脱出ポッドを目指す。マギーがこんなに大きくなってと関心しきりだが、なんかもう少し綺麗な女優さん使えなかったのか?・・・ベッソン好みの女優ということで仕方ないか。
新鋭監督コンビのアイデアあふれる近未来の世界。冒頭は“バットポッド”ふうのバイクが登場するチェイスシーンでスタート。
舞台となる宇宙刑務所は、収監された500人が眠る冷凍睡眠装置がズラリと並ぶ見たこともない光景が広がる。
MS・1とは、地球の軌道上にある脱出不可能な“宇宙アルカトラズ”。囚人たちはスリープ状態で収容され、外部の攻撃を受けた場合は、自衛システムが作動し、ミサイルを発射する。
エミリーとの接触から脱出まで、500人もの凶悪犯で埋め尽くされたMS・1での分刻みのミッションはスリル満点で面白い。足に怪我をしたエミリーと共に刑務所内を逃げ回り、彼女を男に変装させるという荒技を使いながらも、襲い掛かる敵を次々と倒していくピアースがかっこいい。
せっかくエミリーを脱出ポッドへ誘導するも、彼女は刑務所に残り、他の人質の救命を望むが、政府は施設の爆破を決定。タイムリミットが迫る中、スノーが刑務所にいる事件のカギを握る男と接触するも、冷凍睡眠装置で頭がアルツハイマーになり、バックの居場所を聞き出せない。ところがエミリーが何度も同じことを言うのを聞きつける。
最後の刑務所を脱出する二人が、レトロフューチャーな宇宙服を着て宇宙船から出るところと、地球へ落下するシーンなど、こんなことってアリ!っと、呆気にとられるシーンにもう少し考えが及ばなかったのが残念。
「フィフス・エレメント」以来となるリュック・ベッソン印のSF映画。監督にはダブリン出身のスティーヴン・レジャーとジェイムズ・マザーを抜擢。ハリウッド映画とは一味違う、宇宙刑務所のダークな雰囲気がいい感じになっているところは良かった。
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