「ワイルド・スピード」シリーズのポール・ウォーカーが「ワイルド・バレット」のウェイン・クラマー監督と再びタッグを組み、個性派キャストを起用して贈るハチャメチャ・クライム群像コメディ。田舎町の小さな質屋を中心に、一癖も二癖もある男たちが繰り広げる3つのイカれたエピソードがハイテンションに描かれていく。出演はポール・ウォーカーのほか、ブレンダン・フレイザー、イライジャ・ウッド、ヴィンセント・ドノフリオ、ノーマン・リーダス、マット・ディロン。なお、ポール・ウォーカーは日本での劇場公開を前に、2013年11月、突然の交通事故でこの世を去った。
<感想>この映画もポールの遺作となったのに、劇場へ観賞しに行こうと思っていたのだが、早くも“TSUTAYA”でDVDがレンタルされていた。
質屋へやってきた客たちに訪れる、数奇な運命を描く3件のクライムコメディなのだが、見てみるとタランティーノ作品の中に幾つか似ているような内容。
一番のりは、ポール・ウォーカーの出番で、ほんの少しだけ。薬物中毒の男ポールが、薬が切れて幻覚症状が出始めているどうしようもない男。原っぱに車を止めて誰かを待っている。そこへ来たのが、質屋へ行き質草に持っていたショットガンを入れて20ドル借りる。その金でガソリンを入れたらしい。そして、もう一人の薬物中毒の男が車でやってきて、そのショットガンを質屋に入れた男を跳ね飛ばしてしまう。どうやら、3人でコカインを持っているスタンリーの所へ強盗に行こうとしていたところらしい。
その後、二人はスタンリーのところへと、車中でポールはピエロの被り物を、もう一人の男は目出し帽を被って、武器は途中でホーガンを拾ったもの。そのホーガンでスタンリーを脅すつもりだったらしいが、彼はガスマスクを被り、拳銃を用意しており反対に二人は脅されるしまつ。そこで、間違えてホーガンをポールが相棒の男を弓矢で射ってしまう。
そして、車に轢かれて今にも死にそうな男の所へ、やたらカッコいい男が現れて、通りすがりの者だといい、病院へ連れて行こうかと親切に言ってくれる。復讐をしたいとその男からショットガンを借りて、スタンリーの所へやってくる。その後は、この男がショットガンをぶっ放して、終いにはガスボンベまで撃つから人間どころか家まで吹っ飛んでしまうという落ち。
2番目は、マッド・ディロン扮するリチャードが新婚旅行中で金がないので、質草に新妻のダイヤの指輪で金を貸してくれ来る。そして、ケースの中にある指輪を見つけ、こいつは最初の妻の指輪で、どうやら6年前に誘拐されたらしい。そこで、犯人らしき男がこの指輪を質草にいれたのなら、その男の住所を教えろと強引に聞き出す。そして、奥さんを帰して自分は指輪を頼りに犯人探しだ。アメリカは失踪者とか多いので警察もあてにはならない。
これが、何というか猟奇殺人鬼のような、いや誘拐した女たちは殺してはいないのだ。倉庫の中に、犬のゲージの中へ裸で女たちをまるで飼育しているかのように。ピラミッドの形に積み上げた檻の中で、女たちは真っ黒に汚れて本当に飼い主に従順な、まるで洗脳されているのだ。檻の鍵を開けて女たちを外へ出してやるも、逃げるわけでもなくまるでゾンビみたいに一列に並んで後進して、お祭りのところへやってきて、結局はイライジャが迎えに来てまたもや逆戻りというお話。
その飼い犬のように女たちを飼育していたのが、イライジャ・ウッド。「マニアック」でも異常な役を演じていたが、この映画の中でも変態この上ない。その彼を拷問するのが、マッド・ディロン。口に4つの釣り針を刺し込み、壁にその先を結ぶ。おまけに開いた口の中を金槌で叩くという拷問でした。これはちょっと目を逸らしたくなりましたね。
リチャードはどうしたかというと、見つけた最初の妻を車に乗せて帰ろうとするも、奥さんは記憶が曖昧でリチャードのこともあまり覚えていない。それよりも、6年間飼育されていたイライジャの方が大事で、やっと?1になれたのに、檻の中からだされても自由になるのが怖いというか精神分裂気味で、助けてくれた夫を包丁で刺し殺すという。車を運転していたリチャードはびっくりして車を木に激突させ、胸を刺した奥さんも頭を打ち死んでしまう。
最後のプレスリーの物真似芸人のブレンダン・フレイザーが、質屋へやってきて質草に胸にぶら下げているゴールドのペンダントを200ドルで。そのお金でモミアゲを剃りに床屋へと、ところがドクの店とクックの店と2件隣り合わせである。どっちへ入ろうかと、迷った挙句に、博士=ドクと解釈してドクの店へと、すると客がずらりと座って待っている。こいつらは暇人だからというので、椅子にすわると大事なモミアゲを切られてしまう。それなのに12ドル支払へと言う怖い主人。
これは隣り合わせて同じ理髪店を商売としていて、町の人たちは、ドク派とクック派に別れているような、笑い話でもある。ブレンダンのプレスリーの物真似は、歌は別人が歌っているような。中年太りのブレンダンがこんな役をして、何か見てられないよね。
最後の落ちは、あの質屋へマッド・ディロンが奥さんに付けてやった指輪が、またもや青年の手に戻り、それを質草にして金40ドルに換えるという終わり方。途中でアメコミが入るので、原作が漫画なのか?・・・喜劇というより悲惨な方が多い。何だか、たくさんの映画を観たような、でも全部とんでもないストーリーで、最後までダラケルことなく観てしまった。
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<感想>この映画もポールの遺作となったのに、劇場へ観賞しに行こうと思っていたのだが、早くも“TSUTAYA”でDVDがレンタルされていた。
質屋へやってきた客たちに訪れる、数奇な運命を描く3件のクライムコメディなのだが、見てみるとタランティーノ作品の中に幾つか似ているような内容。
一番のりは、ポール・ウォーカーの出番で、ほんの少しだけ。薬物中毒の男ポールが、薬が切れて幻覚症状が出始めているどうしようもない男。原っぱに車を止めて誰かを待っている。そこへ来たのが、質屋へ行き質草に持っていたショットガンを入れて20ドル借りる。その金でガソリンを入れたらしい。そして、もう一人の薬物中毒の男が車でやってきて、そのショットガンを質屋に入れた男を跳ね飛ばしてしまう。どうやら、3人でコカインを持っているスタンリーの所へ強盗に行こうとしていたところらしい。
その後、二人はスタンリーのところへと、車中でポールはピエロの被り物を、もう一人の男は目出し帽を被って、武器は途中でホーガンを拾ったもの。そのホーガンでスタンリーを脅すつもりだったらしいが、彼はガスマスクを被り、拳銃を用意しており反対に二人は脅されるしまつ。そこで、間違えてホーガンをポールが相棒の男を弓矢で射ってしまう。
そして、車に轢かれて今にも死にそうな男の所へ、やたらカッコいい男が現れて、通りすがりの者だといい、病院へ連れて行こうかと親切に言ってくれる。復讐をしたいとその男からショットガンを借りて、スタンリーの所へやってくる。その後は、この男がショットガンをぶっ放して、終いにはガスボンベまで撃つから人間どころか家まで吹っ飛んでしまうという落ち。
2番目は、マッド・ディロン扮するリチャードが新婚旅行中で金がないので、質草に新妻のダイヤの指輪で金を貸してくれ来る。そして、ケースの中にある指輪を見つけ、こいつは最初の妻の指輪で、どうやら6年前に誘拐されたらしい。そこで、犯人らしき男がこの指輪を質草にいれたのなら、その男の住所を教えろと強引に聞き出す。そして、奥さんを帰して自分は指輪を頼りに犯人探しだ。アメリカは失踪者とか多いので警察もあてにはならない。
これが、何というか猟奇殺人鬼のような、いや誘拐した女たちは殺してはいないのだ。倉庫の中に、犬のゲージの中へ裸で女たちをまるで飼育しているかのように。ピラミッドの形に積み上げた檻の中で、女たちは真っ黒に汚れて本当に飼い主に従順な、まるで洗脳されているのだ。檻の鍵を開けて女たちを外へ出してやるも、逃げるわけでもなくまるでゾンビみたいに一列に並んで後進して、お祭りのところへやってきて、結局はイライジャが迎えに来てまたもや逆戻りというお話。
その飼い犬のように女たちを飼育していたのが、イライジャ・ウッド。「マニアック」でも異常な役を演じていたが、この映画の中でも変態この上ない。その彼を拷問するのが、マッド・ディロン。口に4つの釣り針を刺し込み、壁にその先を結ぶ。おまけに開いた口の中を金槌で叩くという拷問でした。これはちょっと目を逸らしたくなりましたね。
リチャードはどうしたかというと、見つけた最初の妻を車に乗せて帰ろうとするも、奥さんは記憶が曖昧でリチャードのこともあまり覚えていない。それよりも、6年間飼育されていたイライジャの方が大事で、やっと?1になれたのに、檻の中からだされても自由になるのが怖いというか精神分裂気味で、助けてくれた夫を包丁で刺し殺すという。車を運転していたリチャードはびっくりして車を木に激突させ、胸を刺した奥さんも頭を打ち死んでしまう。
最後のプレスリーの物真似芸人のブレンダン・フレイザーが、質屋へやってきて質草に胸にぶら下げているゴールドのペンダントを200ドルで。そのお金でモミアゲを剃りに床屋へと、ところがドクの店とクックの店と2件隣り合わせである。どっちへ入ろうかと、迷った挙句に、博士=ドクと解釈してドクの店へと、すると客がずらりと座って待っている。こいつらは暇人だからというので、椅子にすわると大事なモミアゲを切られてしまう。それなのに12ドル支払へと言う怖い主人。
これは隣り合わせて同じ理髪店を商売としていて、町の人たちは、ドク派とクック派に別れているような、笑い話でもある。ブレンダンのプレスリーの物真似は、歌は別人が歌っているような。中年太りのブレンダンがこんな役をして、何か見てられないよね。
最後の落ちは、あの質屋へマッド・ディロンが奥さんに付けてやった指輪が、またもや青年の手に戻り、それを質草にして金40ドルに換えるという終わり方。途中でアメコミが入るので、原作が漫画なのか?・・・喜劇というより悲惨な方が多い。何だか、たくさんの映画を観たような、でも全部とんでもないストーリーで、最後までダラケルことなく観てしまった。
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