「密告・者」の監督&主演コンビ、ダンテ・ラム、ニコラス・ツェーが手掛けたクライム・サスペンス。心に傷を負った刑事、娘を事件によって失った女性検事、2人に復讐を誓う暗殺者の運命が、ある事件をきっかけに複雑に絡み合う。共演は「ラッシュアワー3」のチャン・チンチュー、「コネクテッド」のニック・チョン。
あらすじ:武装した重犯罪者を激しいカーチェイスの末に追い詰めた刑事トン(ニコラス・ツェー)は、逃走する車に銃弾を撃ち込み、身柄を確保する。しかし、その車のトランクには少女の遺体が。トンの発射した銃弾が、中に閉じ込められていた少女の命を奪ってしまったのだ。犯人たちが逃走に使った車は、事件を担当する女性検事アン(チャン・チンチュー)のもので、少女はアンの娘だった。この事故によって心に大きな十字架を背負うトン。
そして事件の3ヵ月後、アンのもう一人の娘リンが、トンの眼の前で何者かに誘拐される。犯人は元ボクシング選手のホン(ニック・チョン)。彼は、病気の妻の高額な治療費のために凄腕の暗殺者として犯罪に手を染めていた。その上、彼自身も失明の危機にあった。そんなホンが犯罪組織から依頼を受けた仕事が、アンのもう一人の娘リンの誘拐だった。組織の目的は、リンの命と引き換えに、裁判で組織に不利となる証拠の隠滅。トンは、責任を感じると同時に3ヵ月前の事故の記憶に苛まれながら、何かに取り憑かれたかのように執拗にホンを追う。
一方、ホンも、トンとアンに復讐しなければならない理由があった。トン、アン、ホン。それぞれ苦悩とトラウマを抱えた3人の運命が複雑に絡み合い、怒涛のクライマックスへと雪崩れ込む。その先に待つのは、哀しくも美しい、数奇と言うには、あまりに残酷な運命……。(作品資料より)
<感想>同じスタッフとキャストによる姉妹編「密告・者」が制作されるきっかけとなったアクション・サスペンス。凶悪犯の車に発砲し、トランクにいた少女を誤って撃って死なせてしまった刑事トン。少女は女性検事の娘だった。
3か月後、検事のもう一人の娘リンが何者かにさらわれる。犯人は検事に裁判で組織に不利になる証拠隠滅要求してくるのだが、・・・。
冒頭のカーチェイス、衝突シーンが圧巻であります。それに緊迫感みなぎる犯人との攻防が見ものです。ニコラス刑事に、チャン検事、誘拐犯のニック、それぞれの事情を抱えた人物背景や葛藤、トラウマがドラマ性を深めていく。
誘拐犯人のニックは眼が片方見えなく、視界が限られているも元ボクシング選手だけあって、凄腕の殺し屋となっていた。妻は全身麻痺で動けなくベッドに寝たきりである。妻を愛しているゆえ、生活のために悪の道に入った男。誘拐した可愛い女の子の面倒を見るのもニックだ。口をふさがれ両手を縛られて、トイレもままならない。だが、この女の子は頭がよく、優しい心の持ちぬしなので、寝たきりの妻にいくらかの安らぎを与える。
ニコラスも送られてきた少女の居場所を見て、窓に映るネオン塔にヒントを得て、香港のビル街を捜して歩く。話にやや強引な部分もあるが、植物人間状態の妻がどうしてそうなったのかが分かり、三者の接点が繋がる切ない余韻に涙がこぼれ、犯人役のニックの好演に同情さえ感じる。まさか、冒頭の事故シーンがこの物語の重要な伏線になろうとは。俳優陣の存在感も十分で見応えがある作品です。
2014年DVD鑑賞作品・・・10 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:武装した重犯罪者を激しいカーチェイスの末に追い詰めた刑事トン(ニコラス・ツェー)は、逃走する車に銃弾を撃ち込み、身柄を確保する。しかし、その車のトランクには少女の遺体が。トンの発射した銃弾が、中に閉じ込められていた少女の命を奪ってしまったのだ。犯人たちが逃走に使った車は、事件を担当する女性検事アン(チャン・チンチュー)のもので、少女はアンの娘だった。この事故によって心に大きな十字架を背負うトン。
そして事件の3ヵ月後、アンのもう一人の娘リンが、トンの眼の前で何者かに誘拐される。犯人は元ボクシング選手のホン(ニック・チョン)。彼は、病気の妻の高額な治療費のために凄腕の暗殺者として犯罪に手を染めていた。その上、彼自身も失明の危機にあった。そんなホンが犯罪組織から依頼を受けた仕事が、アンのもう一人の娘リンの誘拐だった。組織の目的は、リンの命と引き換えに、裁判で組織に不利となる証拠の隠滅。トンは、責任を感じると同時に3ヵ月前の事故の記憶に苛まれながら、何かに取り憑かれたかのように執拗にホンを追う。
一方、ホンも、トンとアンに復讐しなければならない理由があった。トン、アン、ホン。それぞれ苦悩とトラウマを抱えた3人の運命が複雑に絡み合い、怒涛のクライマックスへと雪崩れ込む。その先に待つのは、哀しくも美しい、数奇と言うには、あまりに残酷な運命……。(作品資料より)
<感想>同じスタッフとキャストによる姉妹編「密告・者」が制作されるきっかけとなったアクション・サスペンス。凶悪犯の車に発砲し、トランクにいた少女を誤って撃って死なせてしまった刑事トン。少女は女性検事の娘だった。
3か月後、検事のもう一人の娘リンが何者かにさらわれる。犯人は検事に裁判で組織に不利になる証拠隠滅要求してくるのだが、・・・。
冒頭のカーチェイス、衝突シーンが圧巻であります。それに緊迫感みなぎる犯人との攻防が見ものです。ニコラス刑事に、チャン検事、誘拐犯のニック、それぞれの事情を抱えた人物背景や葛藤、トラウマがドラマ性を深めていく。
誘拐犯人のニックは眼が片方見えなく、視界が限られているも元ボクシング選手だけあって、凄腕の殺し屋となっていた。妻は全身麻痺で動けなくベッドに寝たきりである。妻を愛しているゆえ、生活のために悪の道に入った男。誘拐した可愛い女の子の面倒を見るのもニックだ。口をふさがれ両手を縛られて、トイレもままならない。だが、この女の子は頭がよく、優しい心の持ちぬしなので、寝たきりの妻にいくらかの安らぎを与える。
ニコラスも送られてきた少女の居場所を見て、窓に映るネオン塔にヒントを得て、香港のビル街を捜して歩く。話にやや強引な部分もあるが、植物人間状態の妻がどうしてそうなったのかが分かり、三者の接点が繋がる切ない余韻に涙がこぼれ、犯人役のニックの好演に同情さえ感じる。まさか、冒頭の事故シーンがこの物語の重要な伏線になろうとは。俳優陣の存在感も十分で見応えがある作品です。
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