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Channel: パピとママ映画のblog
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サプライズ ★★.5

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『V/H/S』シリーズや『ABC・オブ・デス』などのホラーで知られる俊英、アダム・ウィンガード監督による戦慄(せんりつ)のスリラー。家族パーティーの最中にアニマルマスクの集団に襲撃される人々の困惑を、テンポよく撮り上げる。最悪の事態に巻き込まれることになった面々を、『パニック・マーケット3D』のシャーニ・ヴィンソンや『コロシノジカン』のニコラス・トゥッチらが熱演。素晴らしいカメラワークで映し出される衝撃のてん末に言葉を失う。
あらすじ: 両親の結婚35周年をみんなで祝福するため、息子のクリスピアン(AJ・ボーウェン)と恋人エリン(シャーニ・ヴィンソン)をはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせる。だが、彼らの一家団らんの時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶった集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになる。いきなりの襲撃に誰もがパニック状態に陥るが……。

<感想>各国の映画祭でホラーファンの熱狂的な支持を得たバイオレンス・スリラー。妖しげな動物のお面をかぶった殺人鬼どもが、野中の一軒家(別荘)に押し入ってくる。何のことはない、よくあるパターンのスリラーなのだけれど、あまりの貧弱なプロットに目を疑いますから。ホラー版の「そして誰もいなくなった」かと期待してしまった。

登場人物に共感できないのは構わないけれど、ここまで中身が何もないとは。
羊、狐、タイガーマスクって、スキーマスクより派手でいいって、そんなの何でもいいわよ(苦笑)犯人が、親の財産を目当てに殺し屋3人を雇って襲撃する。それも兄弟で殺し合うなんて、バカも甚だしいったらない。いくら金が欲しいからって、親の財産を当てにして殺してしまうことは許されなく、そんな息子たちを産んでしまった母親が可愛そう。父親の死に方も残酷ですから。

始めっから長男の様子が変だったし、その連れの女の子がまた、強いのなんのと、実は子供の頃からサバイバルキャンプで両親からしごかれたそうで、頭の回転が速くて次から次へと犯人たちを抹殺していく展開は爽快ですから。
真犯人を明かすタイミングが最悪です。早すぎて、その後の展開の意外性が皆無ですからね。

かといって、ギリギリまで遅れていたら、主人公に感情移入できずに終わってしまうと思う。というよりも、この脚本と計画自体があまりにもお粗末すぎるのだ。
何とか面白いところを挙げるのなら、襲撃の武器にボウガンを使ったことか。アニマルマスク集団がボウガンを使うので、怖さが半減してしまった。
では、ひたすらショッキングな秒差yを突き詰めたい試みなのかと思いきや、肝心の絶命の瞬間は見せないという。かえって、フラストレーションが溜まって、そのやり方に何か理由があったとしても分からなかった。

アニマルマスクや家庭用品を武器にしたり、悪ふざけとしか思えない展開をゲーム感覚で楽しめればいいのだろうけれど。最後がね、かなり頑張って強盗集団や兄弟を殺したのに、この殺人計画の首謀者である長男の目を刺し殺すところに、やっと警官が来て、エリンが警官に撃たれてしまう。そして、彼女が玄関に仕掛けていた、ドアを開けると上から斧が落ちてくるのに、警官が見事にひっかかるという最後。
しかし、目的不明の襲撃者の異様さや、スプラッタ描写満載のバイオレンス緊張感はMAXである。でも、拷問シーンのようなユーモアのセンスが気に入らないし、気持ちよく笑えなかったのが残念。
2014年劇場鑑賞作品・・・17 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング



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