ディズニー / ピクサーが生み出した『カーズ』シリーズの世界観から生まれた、飛行機が主人公のアドベンチャーアニメ。世界最速のレーサーを夢見るも、高所恐怖症で低空での飛行しかしない農薬散布機ダスティが、仲間たちに支えられながら世界一周レースに挑む姿を描く。監督は、『ティンカー・ベルと月の石』のクレイ・ホール。飛行機たちが猛スピードで大空を駆けるフライトアクションの迫力に圧倒され、夢を追い掛けるダスティの冒険が胸に響く。
あらすじ:農薬散布機のダスティは世界で一番速いレーサーになることを夢見ているが、レース用飛行機でない上に、高いところが大の苦手で低空飛行しかできなかった。しかし、最速のレーサーになりたい気持ちを抑えられないダスティは、仲間や伝説の元海軍飛行教官の協力により、念願の世界一周レースへの出場を果たす。最新鋭機に交じって奮闘するダスティの前に、世界最高峰のヒマラヤ山脈が姿を現わし……。
<感想>これは3Dもあったのですが、時間の関係で2Dで鑑賞しました。監督は大の飛行機好きなんだそうで、父も祖父も海軍のパイロットという家に育った。で、本作の物語の原型は「カーズ2」のスピンオフ短編「飛行機メーター」。おんぼろレッカー車が飛行機になって活躍する奇想天外な物語から、舞台設定やキャラクターのイメージを引き継いだそうです。
だが、「カーズ」が飛行機になっただけのようで、ちょっとがっかりもした。それに、大人が観るには底レベルでお子様向けですね。
プロペラ機のダスティの夢は、レーサーになって世界一周レースの優勝を飾ること。スピードは出るし、小回りも利いてアクロバット飛行も得意である。だからレースに出ても十分にいけそうな雰囲気なのだが、しかし、彼は上昇して上空300mを超えると気を失いそうになる高所恐怖症なのだ。レーサーになれるかどうかより、飛行機として非常に問題がある。そんな彼が退役した戦闘機スキッパーからのアドバイスとトレーニングを経て、世界一周レースに挑んでいく。
飛行機なのに高所恐怖症であるダスティのキャラクターの設定が、おのずと限界超えや、夢を諦めないをテーマにした物語を盛り上げると同時に、ビジュアル面でも効果を発揮して、「飛行機のレースだから、延々と空を飛んで雲しか映らないのでは?」なんてことありませんから。
凍てつくアイスランドの海域や、古城が散らばるドイツの丘陵地帯、それに雲がかかった山崖にそびえるネパールの寺院、独特の隆起をした中国の山々、太陽のギラつくメキシコからアメリカの砂漠など、低空飛行しかできない彼だからこそ、世界各国の上空ではなく、その下に広がる特色のある風光明媚がスクリーンいっぱいに映し出され、それを楽しめる仕掛けになっているんですね。
それに、様々な場所を飛ぶだけに、飛行描写も多種多様で、急上昇に急降下、急旋回したり、きりもみ飛行なんかも、列車の線路ずたいに飛んでいてトンネルの中へと、前から列車が来るというハラハラがありまして、崖と崖の間をすり抜けて、さらには空母に助けてもらい離陸まで繰り出してくれる見せ場が満載ですよ。
出だしでつまづいたものの、快進撃を始めるも、卑劣な王者リップスリンガーの企みにより、コースを脱落してしまうダスティ。
物語もビジュアルのみならず、かつて海軍で輝かしい戦歴を残した戦闘機。戦時中にトラウマを負い今では格納庫で隠居生活を送っているスキッパー、ダスティよりも深刻な闇を抱えているのだ。ダスティの奮闘にトラウマを拭い去り、窮地に陥ったダスティを助けようと、大空へ飛び上がっていく展開は、お決まりのディズニー映画らしく王道的ストリーのようだが、否応なく熱くなってしまう。
夢を諦めない主人公のダスティと、陽気で恋愛至上主義の覆面メキシコ機のエル・チュパカブラと、おしとやかなピンクの桜色の日本機、盛んに日本機にナンパをする覆面メキシコ機の愉快さにも笑いを誘う。チャンピオンの非常にプライドが高いリップスリンガー、オレンジ色のミステリアなインド機など個性豊かな飛行機たちが世界一周レースを繰り広げます。
それに、ダスティの親友でもある燃料トラックチャグ、最初はコーチを買ってでたが、教官機スキッパーにその役を譲る。ダスティの整備を担当するフォークリフトのドッティの他にもたくさんの応援車がいる。
自分の欠点を逆に活かした主人公機のダスティが、レースを引っ張っていく展開が心地いいですね。もちろん、吹き替え版なので、主人公ダスティの声は瑛太さんが担当している。すでに、シリーズ第二弾も制作中とのこと。
2013年劇場鑑賞作品・・・350 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:農薬散布機のダスティは世界で一番速いレーサーになることを夢見ているが、レース用飛行機でない上に、高いところが大の苦手で低空飛行しかできなかった。しかし、最速のレーサーになりたい気持ちを抑えられないダスティは、仲間や伝説の元海軍飛行教官の協力により、念願の世界一周レースへの出場を果たす。最新鋭機に交じって奮闘するダスティの前に、世界最高峰のヒマラヤ山脈が姿を現わし……。
<感想>これは3Dもあったのですが、時間の関係で2Dで鑑賞しました。監督は大の飛行機好きなんだそうで、父も祖父も海軍のパイロットという家に育った。で、本作の物語の原型は「カーズ2」のスピンオフ短編「飛行機メーター」。おんぼろレッカー車が飛行機になって活躍する奇想天外な物語から、舞台設定やキャラクターのイメージを引き継いだそうです。
だが、「カーズ」が飛行機になっただけのようで、ちょっとがっかりもした。それに、大人が観るには底レベルでお子様向けですね。
プロペラ機のダスティの夢は、レーサーになって世界一周レースの優勝を飾ること。スピードは出るし、小回りも利いてアクロバット飛行も得意である。だからレースに出ても十分にいけそうな雰囲気なのだが、しかし、彼は上昇して上空300mを超えると気を失いそうになる高所恐怖症なのだ。レーサーになれるかどうかより、飛行機として非常に問題がある。そんな彼が退役した戦闘機スキッパーからのアドバイスとトレーニングを経て、世界一周レースに挑んでいく。
飛行機なのに高所恐怖症であるダスティのキャラクターの設定が、おのずと限界超えや、夢を諦めないをテーマにした物語を盛り上げると同時に、ビジュアル面でも効果を発揮して、「飛行機のレースだから、延々と空を飛んで雲しか映らないのでは?」なんてことありませんから。
凍てつくアイスランドの海域や、古城が散らばるドイツの丘陵地帯、それに雲がかかった山崖にそびえるネパールの寺院、独特の隆起をした中国の山々、太陽のギラつくメキシコからアメリカの砂漠など、低空飛行しかできない彼だからこそ、世界各国の上空ではなく、その下に広がる特色のある風光明媚がスクリーンいっぱいに映し出され、それを楽しめる仕掛けになっているんですね。
それに、様々な場所を飛ぶだけに、飛行描写も多種多様で、急上昇に急降下、急旋回したり、きりもみ飛行なんかも、列車の線路ずたいに飛んでいてトンネルの中へと、前から列車が来るというハラハラがありまして、崖と崖の間をすり抜けて、さらには空母に助けてもらい離陸まで繰り出してくれる見せ場が満載ですよ。
出だしでつまづいたものの、快進撃を始めるも、卑劣な王者リップスリンガーの企みにより、コースを脱落してしまうダスティ。
物語もビジュアルのみならず、かつて海軍で輝かしい戦歴を残した戦闘機。戦時中にトラウマを負い今では格納庫で隠居生活を送っているスキッパー、ダスティよりも深刻な闇を抱えているのだ。ダスティの奮闘にトラウマを拭い去り、窮地に陥ったダスティを助けようと、大空へ飛び上がっていく展開は、お決まりのディズニー映画らしく王道的ストリーのようだが、否応なく熱くなってしまう。
夢を諦めない主人公のダスティと、陽気で恋愛至上主義の覆面メキシコ機のエル・チュパカブラと、おしとやかなピンクの桜色の日本機、盛んに日本機にナンパをする覆面メキシコ機の愉快さにも笑いを誘う。チャンピオンの非常にプライドが高いリップスリンガー、オレンジ色のミステリアなインド機など個性豊かな飛行機たちが世界一周レースを繰り広げます。
それに、ダスティの親友でもある燃料トラックチャグ、最初はコーチを買ってでたが、教官機スキッパーにその役を譲る。ダスティの整備を担当するフォークリフトのドッティの他にもたくさんの応援車がいる。
自分の欠点を逆に活かした主人公機のダスティが、レースを引っ張っていく展開が心地いいですね。もちろん、吹き替え版なので、主人公ダスティの声は瑛太さんが担当している。すでに、シリーズ第二弾も制作中とのこと。
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