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47RONIN ★★★.5

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世界的スター、キアヌ・リーヴスを主演に迎え、歌舞伎や映画、ドラマなどで不動の人気を誇る「忠臣蔵」を大胆にアレンジしたアクションファンタジー。非業の死を遂げた主君の敵を討つべく集まった47人の浪士と異端の混血のサムライが協力し、数々の試練を乗り越え決死の戦いに臨むさまを描く。監督は、CMなどを手掛けてきた新鋭カール・リンシュ。共演には国際的に活躍する真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、本作でハリウッド作初出演の柴咲コウに加え、赤西仁も名を連ねる。
あらすじ:将軍綱吉(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)が赤穂の城へやって来た夜のこと、吉良の家臣で妖術使いミヅキ(菊地凛子)の妖術にかけられた浅野内匠頭(田中泯)は、眠っている吉良上野介(浅野忠信)に斬りかかってケガを追わせてしまう。その事実を知った将軍綱吉は、浅野内匠頭に切腹を命じる。

君主を失った浅野家の娘ミカは、吉良への嫁入りを迫られる。浅野家の君主、大石内蔵助(真田広之)らも浪人の身となり、地下牢での生活が始まった。
浅野内匠頭の恨みを晴らしたい内蔵助は、仇討を決意。内蔵助に恩のある混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)も加わり、47名の志士たちは吉良の城に向かう。しかし、旅の途中で様々な危機に襲われる。
ようやく城に着いた一行は、監視の敵兵を倒して城壁から侵入。仮装までして吉良の祝言の宴に忍び込むのだが、無数の敵やミヅキの妖術に対して、壮絶な戦いが始まった。

<感想>キアヌ・リーヴスと日本人スターたちが共演し、毎年12月になると「忠臣蔵」が必ずといってくらいTVで観られる。映画では高倉健さん主演の「四十七人の刺客」が印象深かったです。それが、赤穂浪士の討ち入りで有名な「忠臣蔵」の物語をベースに、VFXを駆使し、奇抜なキャラも登場させ摩訶不思議の世界に案内してくれる。
舞台は徳川幕府が支配する時代なのだが、雄大な自然にカラフルなファッションは、日本の時代劇の常識を覆していると思う。VFXで再現された武家屋敷や城は、アジア各国のテイストも含まれている斬新なビジュアルで完成されたようだ。
そして、驚かされたのが浅野内匠頭を熟年の田中泯に配役したこと。対する悪賢い爺さんの吉良上野介を若い浅野忠信に演じさせていることで、つまりは年齢的に逆転の設定になっているのだ。
これは、二つの勢力争いであり、一度滅びた側の復讐劇であると。そう考えれば古今東西どこの国でも置き換えられるたぐいのものであると。しかし、最終的に考えると、復讐を果たした者たちが、全員見事に切腹して果てるというところに、海外のお客さんには納得できないのではと思った。

前半の山場は、キアヌVS真田に、巨大な3メートルはある鎧の兵士も加わる日本刀バトルで、迫真そのもの。そして後半の見せ場はもちろん「討ち入り」ですよね。吉良の城に侵入する戦いは、ハリウッド作品ならではの超スケールでした。
それでも、赤穂の国の君主、浅野内匠頭が死に追いやられ「RONIN」となった家臣たちが復讐を遂げようとする。忠義と自己犠牲といった忠臣蔵のテーマをまっすぐ受け継ぎつつ、ド派手なアクションバトルが繰り出される展開になっている。

ここでの主人公は英国人水夫と農民の娘の間に生まれた混血児カイのキアヌ・リーヴス。彼は少年時代に行き倒れていたところを浅野内匠頭に助けられた。藩内では「鬼子」と虐げられていたのだが、ミカ姫(柴咲コウ)とは相思相愛の仲に。そんな赤穂藩と美しいミカ姫を吉良が我が物にしようと狙っていた。これは「里見八犬伝」から頂戴したものでは?・・・。
そして、事件が勃発して赤穂藩は壊滅状態になる。ミカ姫は浅野と強制結婚をさせられる運命に。ここまで観ていると、赤穂藩のほうには妖術使いがいない。そうだったら、ミカ姫を予知能力のある姫とか魔法使いに仕立て上げた方が面白かったのではと思った。
冒頭での狩のシーンで、巨大なイノシシと思ったのだが、鹿とは。それを仕留めたのがキアヌなのに、赤穂の家来が手がらを横取りするという。なんだか「モンスターハンター」のゲームになっていた。
長崎の出島の地下闘技場で、怪物と戦っているキアヌ。出島の様子もヤバイやつばかりいて、中には全身ドクロ・タトゥー野郎もいた。異国情緒が炸裂する出島に、サムライ姿の真田広之はカッコよかったです。

そして、キアヌが育った樹海の奥地で天狗から名刀をもらうシーン、天狗の坊さんがまるで怪物ボルデモードみたいな風貌で、天狗の面を付ければ良かったのに、それにワイヤーアクションなんだもの。この天狗も仲間に入れば鬼に金棒ってものなのにね。その名刀なんだけど、エクスカリバーのような感じがしないでもないのに、最後の乱戦では普通に使っているのも変ですから。
そして、四十七士が吉良とミカ姫の婚礼日に、その挙式で余興をやる旅芸人に変装して城内に潜入。その他のメンバーは忍者スタイルで石垣をよじ登って潜入と。しかし、吉良家の3メートルはあるボディガードが立ちはだかる。ここでキアヌが対戦するのかと思ったのですが、四十七士が仕掛けた爆薬で爆死してしまうなんて、これはつまんなかった。

一方では、キアヌに妖怪ミヅキが竜になって襲い掛かる菊池凜子。真田広之と浅野忠信の執念の対決。真田広之と浅野忠信の殺陣のシーンが観たかったのに、それがないなんてね。
そして真逆のヒロイン役で魅力を発散させる柴咲コウの美しいこと。キアヌと柴咲コウ演じるミカ姫とのラブロマンスも良かったし、日本の「忠臣蔵」という史実を描いているには違いないが、これはダーク・ファンタジーですよ。
日本が舞台で、日本人俳優が演じているのに、台詞はすべて英語になっている違和感。でも、真田広之や、菊池凜子らがアメリカを中心に活躍する彼らの英語が流暢でナチュラルで、観ているうちに独特の世界へと吸い込まれてしまう。
そして、キアヌがアジアの血が流れているだけあって、浪人姿の衣装に違和感がない。長い髪に髭ズラも似合っているが、刀を振りかざすポーズなど、時代劇アクションも見事にこなして惚れ惚れさせます。
斬新な意匠や美術も含め、日本文化とハリウッドの新たな融合を劇場でご覧ください。
2013年劇場鑑賞作品・・・338 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

strong>四十七人の刺客:四十七人の刺客:池宮彰一郎の同名小説を、池上金男(池宮彰一郎のペンネーム)と竹山洋と市川崑の三人が脚色し映画化。赤穂浪士の討ち入りを描いた時代劇であるものの、従来の「忠臣蔵」と異なり、討ち入りを「情報戦」「経済戦」「暗殺」という視点で描いた意欲作。監督、市川崑
あらすじ:播州赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助と上杉藩江戸家老・色部又四郎の戦いは、元禄14年3月14日江戸城柳の間にて赤穂城主浅野内匠頭が勅使饗応役高家・吉良上野介に対し刃傷に及んだ事件から始まった。内匠頭は即刻切腹、赤穂藩は取り潰し、吉良はお咎めなしという、当時の喧嘩両成敗を無視した一方的な裁断は、家名と権勢を守ろうとする色部と時の宰相柳沢吉保の策略だった。
赤穂藩は騒然となり、篭城か開城かで揺れるが、大石は既に吉良を討ちその家を潰し、上杉、柳沢の面目を叩き潰す志を抱き、早速反撃を開始した。事件発生後直ぐに塩相場を操作し膨大な討ち入り資金を作った大石は、その資金をばらまき江戸市中に吉良賄賂説を流布させ、庶民の反吉良感情を煽り、また赤穂浪士すわ討ち入りの噂を流して吉良邸付近の諸大名を震え上がらせ、討ち入りに困難な江戸城御府内にある吉良邸を外に移転させるなどの情報戦を駆使した。
思わぬ大石の攻勢にたじろいだ色部も、吉良を隠居させる一方、仕官斡旋を武器に赤穂浪人の切り崩しを図り、討ち入りに備えて迷路や落とし穴などを完備した要塞と呼ぶべき吉良屋敷を建てさせるなど、反撃を開始する。京都・鞍馬で入念な準備に忙殺される大石はその傍ら、一文字屋の娘・かるとの恋を知る。
かるはいつしか大石の子を身籠もった。追い詰められた上杉家は最後の策として吉良を米沢に隠居させようとする。その惜別の会が開かれた12月14日、運命の日。雪も降り止み誰もが寝静まった子の刻、大石以下47名が集まり、要塞化した吉良邸にいよいよ突入した。迷路を越え、上杉勢百数十名との壮絶なる死闘の末、遂に大石は吉良を捕らえる。追い詰められた吉良は大石に、浅野の刃傷の本当の理由を知りたくはないか、と助命を請う。だが大石は、知りとうない、と答え、吉良を討つ。吉良の死に重なるように、かるの腹から新しい生命が生まれた。
出演: 高倉健 大石内蔵助 、 中井貴一 色部又四郎 、 森繁久弥 千坂兵部 、石坂浩二 柳沢吉保、 岩城滉一 不破数右衛門 、宇崎竜童 堀部安兵衛 、井川比佐志 奥田孫太夫 、
山本學 吉田忠左衛門 、松村達雄 堀部弥兵衛 、神山繁 小野寺十内 、中村敦夫 原惣右衛門 、浅丘ルリ子 りく 、 黒木瞳 きよ 、清水美砂 ほり 、 宮沢りえ かる 、古手川祐子 瑤泉院 、西村晃 吉良上野介 、 橋爪淳 浅野内匠頭 、今井雅之 高田群兵衛 、 石橋蓮司 小林平八郎、 石倉三郎 瀬尾孫左衛門 、小林稔侍 進藤源四郎 、小林昭二 大野九郎兵衛 、 尾藤イサオ 山添新八、 尾上丑之助 大石主税 、 板東英二 天川屋儀兵衛 、永妻晃 前原伊助 、塩屋俊 神崎与五郎 、横山道代 わか 、 佐藤B作 一文字

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