戸田恵梨香と加瀬亮がW主演を果たし、“SPEC”こと特殊能力を保持する犯罪者と対峙(たいじ)する特殊捜査官の奮闘に迫る人気シリーズ完結編2部作の前編。宿敵との死闘を終えた未詳と呼ばれる未詳事件特別対策係所属の名コンビが、新たに立ちふさがる敵に向かうさまを活写する。メガホンを取るのは、テレビドラマシリーズから劇場版までを手掛けてきた堤幸彦監督。あらがえない流れに翻弄(ほんろう)される登場人物たちが体験する壮大な展開に息をのむ。
あらすじ:時を止められる無敵の超能力者ニノマエ(神木隆之介)との激しい戦いに勝利し、当麻(戸田恵梨香)と瀬文(加瀬亮)は虫の息で病院に搬送される。一瞬二人の距離は近づいたかのようにも思えたが、同じ頃、ある人物は着々と世界の終息に向けて準備を進めていた。やがて特殊能力者たちが世間を騒がせ始め、当麻の中のSPECがついに覚醒し……。
<感想>警視庁の地下21.5階にある小さな部署。通称、未詳。主に科学捜査では説明のつかないSPEC絡みの事件を扱う部署。連続ドラマで一度となく無くなりかけたが、その後無事に復活した。捜査一課のエリートからはお荷物部署として見下されている。
はっきり言って、ハードルの高い作品です。何故って、これまでのシリーズを観ていること、しかもかなり熱心にが必要最低条件だなんて、初めて今回観る方はもちろん、前回の作品も見直すと尚のこと分かり安いですよ。
でも、3年に亘って「SPEC」を追って来たファンにとっては相変わらず凄まじい伏線と視覚効果の数々といい、意味不明なタイミングでインサートしてくる寒いギャグといい。
そして、急転直下のシリアスな展開のカタルシスといい、それと、気付かなければ気付かないまま終わっていく細部に至る徹底した設定の作り込みである。だが、つい引き込まれて行くあの「SPEC」の中毒性といい、それらが全てノンストップで味わえること文句なしの映画である。
今回は、多様な要素が絡み合う、難解な出来なんですよ。パラレルワールドだったり、時系列が関係していたり、その中で人間模様だったり、とにかくややっこしいのだ。作品全体としては、社会に対する強い反発心がいろんな方から表現されているので、ギャグなどの笑いが少ないと感じた。
それに、当麻と瀬文の関係にも変化が訪れ、これまで互いの気持ちを押し殺してきた感があったが、今回はコンビ愛でもないし、単なる男女の愛でもない。いろんなものを超えた究極の愛情関係になっているようですね。
しかも、2人の出会いは決して偶然だったのではなく、必然だったことが分かってくる。「結」では当麻が中心の話で、役割的にも心情的にも瀬文のやることといったら、どう当麻をサポートするかってこと。「天」の終りで体を張って当麻を守ったことで、瀬文の当麻に対する想いみたいなもうバレているし、ここで当麻への思いを隠す必要なんてない。
しかし今回は、未詳の責任者である野々村係長が殉職という悲しい出来事がある。それでも野々村の愛人で、相変わらず元婦警の雅といちゃいちゃして、有給休暇を利用してハワイ旅行を企てていたが、その前にやらなくてはならない仕事をと、引き継ぎ書を当麻と瀬文に残していく。しかし、その死にざまはしつこくてウザイ。
もちろんギョウザロボットも出てきますが、壊れて使えない。それを野々村係長が足で蹴ったり叩いたりと、直してしまった。
スカイツリーの上で、白い服の大島優子扮する謎の女と向井理扮するセカイ。青池の娘潤を伴って「天」のラストで意味深に現れた謎の男で、一のクローンたちを瞬時に消し去ったほどのパワーは無限大?ってことなの。
そして、元組織犯罪対策本部の刑事吉川(北村一輝)が、「翔」の事件を解決後に、ミイラ化されたはずが、野々村係長がお湯をかけて甦らせたという設定で現れる。もう、うるさいのなんの、時間が経つとフリーズ化するし、お湯をかけないとダメ。活躍シーンってあったっけ?。その他にも捜査一課所属の、意外に頼れる雑魚トリオの3人。
それに、煌びやかな衣装に身を包み、「東西、東西」って、水を自在に操り拳銃の役目があるSPECの水芸人・香椎由宇。その他にも能面をかぶった人物も現れ、当麻と瀬文が対峙する。そしてプロフェッサーJの正体は?・・・。
シンプルプランとは、日本を陰で操る御前会議の面々がSPECホルダー抹殺を計画。5つのパーツに分けてあり、実は一部を野々村係長が隠している。
当麻や瀬文ほかSPECホルダーを持つ人間を皆殺しにするワクチンを手に入れる当麻なのだが、今回は封印していた当麻の左手が伸びて活躍する。珍しくビビル当麻が、「瀬文さん、私が道を誤るようなことがあったら、その時は撃ち殺して下さい」と感情的になる。
このウィルスでワクチンを作りって言っていた当麻が、ウイルスの入った瓶を割ってしまいシンプルプランはどうしたの?、「わしら死ぬ」いや、当麻がウイルスに感染してしまったので、後編はどうなるの?・・・楽しみですよね。
後編の予告で、SPECホルダー抹殺計画、シンプルプランに感染するSPECホルダーたち。強力なSPECを宿しながら、それを自ら封印した当麻。しかし、「天」では彼女の中の何かが暴走。両眼は黒く沈み、相棒である瀬文に銃弾を放った。もし「結」で再び同じ状態に陥ってしまったら、彼女は今度こそ旧人類と敵対するSPECホルダー側についてしまうかもしれないのだ。当麻の刑事魂は“黒”に勝るのか?・・・人類の命運を託されたヒロイン当麻の最後の戦い“結”「爻ノ篇」に期待しようではないか。
2013年劇場鑑賞作品・・・331 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
「天」で提示されたファティマ第三の予言:カトリック教会が長く極秘にしてきた予言。「天」では世界を滅ぼそうとする“左手に火の剣を持つ天使”と、それを止める聖母の物語として語られた。
劇場版SPEC「天」
あらすじ:時を止められる無敵の超能力者ニノマエ(神木隆之介)との激しい戦いに勝利し、当麻(戸田恵梨香)と瀬文(加瀬亮)は虫の息で病院に搬送される。一瞬二人の距離は近づいたかのようにも思えたが、同じ頃、ある人物は着々と世界の終息に向けて準備を進めていた。やがて特殊能力者たちが世間を騒がせ始め、当麻の中のSPECがついに覚醒し……。
<感想>警視庁の地下21.5階にある小さな部署。通称、未詳。主に科学捜査では説明のつかないSPEC絡みの事件を扱う部署。連続ドラマで一度となく無くなりかけたが、その後無事に復活した。捜査一課のエリートからはお荷物部署として見下されている。
はっきり言って、ハードルの高い作品です。何故って、これまでのシリーズを観ていること、しかもかなり熱心にが必要最低条件だなんて、初めて今回観る方はもちろん、前回の作品も見直すと尚のこと分かり安いですよ。
でも、3年に亘って「SPEC」を追って来たファンにとっては相変わらず凄まじい伏線と視覚効果の数々といい、意味不明なタイミングでインサートしてくる寒いギャグといい。
そして、急転直下のシリアスな展開のカタルシスといい、それと、気付かなければ気付かないまま終わっていく細部に至る徹底した設定の作り込みである。だが、つい引き込まれて行くあの「SPEC」の中毒性といい、それらが全てノンストップで味わえること文句なしの映画である。
今回は、多様な要素が絡み合う、難解な出来なんですよ。パラレルワールドだったり、時系列が関係していたり、その中で人間模様だったり、とにかくややっこしいのだ。作品全体としては、社会に対する強い反発心がいろんな方から表現されているので、ギャグなどの笑いが少ないと感じた。
それに、当麻と瀬文の関係にも変化が訪れ、これまで互いの気持ちを押し殺してきた感があったが、今回はコンビ愛でもないし、単なる男女の愛でもない。いろんなものを超えた究極の愛情関係になっているようですね。
しかも、2人の出会いは決して偶然だったのではなく、必然だったことが分かってくる。「結」では当麻が中心の話で、役割的にも心情的にも瀬文のやることといったら、どう当麻をサポートするかってこと。「天」の終りで体を張って当麻を守ったことで、瀬文の当麻に対する想いみたいなもうバレているし、ここで当麻への思いを隠す必要なんてない。
しかし今回は、未詳の責任者である野々村係長が殉職という悲しい出来事がある。それでも野々村の愛人で、相変わらず元婦警の雅といちゃいちゃして、有給休暇を利用してハワイ旅行を企てていたが、その前にやらなくてはならない仕事をと、引き継ぎ書を当麻と瀬文に残していく。しかし、その死にざまはしつこくてウザイ。
もちろんギョウザロボットも出てきますが、壊れて使えない。それを野々村係長が足で蹴ったり叩いたりと、直してしまった。
スカイツリーの上で、白い服の大島優子扮する謎の女と向井理扮するセカイ。青池の娘潤を伴って「天」のラストで意味深に現れた謎の男で、一のクローンたちを瞬時に消し去ったほどのパワーは無限大?ってことなの。
そして、元組織犯罪対策本部の刑事吉川(北村一輝)が、「翔」の事件を解決後に、ミイラ化されたはずが、野々村係長がお湯をかけて甦らせたという設定で現れる。もう、うるさいのなんの、時間が経つとフリーズ化するし、お湯をかけないとダメ。活躍シーンってあったっけ?。その他にも捜査一課所属の、意外に頼れる雑魚トリオの3人。
それに、煌びやかな衣装に身を包み、「東西、東西」って、水を自在に操り拳銃の役目があるSPECの水芸人・香椎由宇。その他にも能面をかぶった人物も現れ、当麻と瀬文が対峙する。そしてプロフェッサーJの正体は?・・・。
シンプルプランとは、日本を陰で操る御前会議の面々がSPECホルダー抹殺を計画。5つのパーツに分けてあり、実は一部を野々村係長が隠している。
当麻や瀬文ほかSPECホルダーを持つ人間を皆殺しにするワクチンを手に入れる当麻なのだが、今回は封印していた当麻の左手が伸びて活躍する。珍しくビビル当麻が、「瀬文さん、私が道を誤るようなことがあったら、その時は撃ち殺して下さい」と感情的になる。
このウィルスでワクチンを作りって言っていた当麻が、ウイルスの入った瓶を割ってしまいシンプルプランはどうしたの?、「わしら死ぬ」いや、当麻がウイルスに感染してしまったので、後編はどうなるの?・・・楽しみですよね。
後編の予告で、SPECホルダー抹殺計画、シンプルプランに感染するSPECホルダーたち。強力なSPECを宿しながら、それを自ら封印した当麻。しかし、「天」では彼女の中の何かが暴走。両眼は黒く沈み、相棒である瀬文に銃弾を放った。もし「結」で再び同じ状態に陥ってしまったら、彼女は今度こそ旧人類と敵対するSPECホルダー側についてしまうかもしれないのだ。当麻の刑事魂は“黒”に勝るのか?・・・人類の命運を託されたヒロイン当麻の最後の戦い“結”「爻ノ篇」に期待しようではないか。
2013年劇場鑑賞作品・・・331 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
「天」で提示されたファティマ第三の予言:カトリック教会が長く極秘にしてきた予言。「天」では世界を滅ぼそうとする“左手に火の剣を持つ天使”と、それを止める聖母の物語として語られた。
劇場版SPEC「天」