デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが初共演し、麻薬組織やCIAの裏に隠された陰謀を描くサスペンスアクション。麻薬取締官ボビーと海軍情報部将校マーカスは、互いの正体を知らないまま、メキシコの片田舎で潜入捜査にあたっていた。2人は麻薬組織から4000万ドルを奪取するが、マーカスの上司の裏切りによって大金を奪われてしまう。
ボビーとマーカスは大金を取り戻すため手を組むが、マフィアや麻薬取締局(DEA)に追い詰められていく。スティーブン・グラントによるグラフィックノベルを、ウォールバーグ主演作「ハード・ラッシュ」(13)も手がけたアイスランド出身の新鋭バルタザール・コルマウクル監督が映画化。
<感想>マーク・ウォールバーグの「ハード・ラッシュ」が面白かったので、その監督スティーブン・グラントと組んだ第2作目の映画である。映画の冒頭でデンゼルとマークが同じ車から降り、デンゼルは銀行へと貸金庫を作ろうと行ったらしいが、どうやら下見の様子。もう片方のマークはダイナーでウエイトレス相手に朝食の注文をしながら、デンゼルと携帯で連絡をとりあう様子をみると、どうやら二人は相棒らしいのに全然噛みあわないのだ。
噛み合わないはずですよね。デンゼルは麻薬局捜査官ボビーであり、マークは海軍情報部隊の軍人マイケルという、住む世界が違うと分かってくる。彼らはたまたま組んでヤクザのボスが麻薬で稼いだ金300万ドルが、この向かいの銀行の貸金庫の中にあることを知り、銀行強盗をして自分たちの仲間を殺したボスに復讐する、とそこまでは話がついていたのだが。
ところが銀行の貸金庫の中には、4200万ドル越えという思いもがけない大金入っており、強奪が成功した途端マークはデンゼルを撃ち、盗んだ金を全部今は除籍の身だが、この大金で復帰が叶う約束の海軍の上官の元へと運び込む。これって、何なのよ?、・・・という展開。
それにしても貸金庫の金は多すぎた。ボス一人の隠し財産ではなく組織の隠し金庫だったのか。ところが、これがタチの悪い別筋の隠し金と分かるころには、デンゼルを潜入させた上司が殺され、デンゼルは撃たれた傷を獣医に治療してもらい女の所へ。
マークは古巣の海軍司令官の事なかれ主義に怒りが爆発、そこで盗んだ大金を貸金庫に返してなかったことにしよう、なんて話が通用すると思うあたりが甘ちゃんのマークであった。
これはとりあえず相棒のふりをする男二人が、真の相棒になるまでの紆余曲折を描くドラマになっているといっていいだろう。どちらも鼻っ柱が強く、他人の話は聞かないとあって相棒には向かないのだが、それでも一人より二人だ。
そこへ、デンゼルの元恋人デビー(ポーラ・パットン)が、上司の連絡係として絡み、デンゼルとポーラの着かず離れずの関係は、デンゼルは彼女が今でも好きなのだが、連絡の取れないデンゼルより他の男に慰めを見出したというわけ。マークには女っ気はないのに、癖になっているウィンクの先には意中の女性はいないのだ。これは面白い。
ここら辺までくると、断然マーク・ウォールバーグの持ち味が上手く出ていて、賞を取っている兄貴分のデンゼルより俄然、物語を引っ張っていくのである。
盗んだ金を取り戻そうと海軍の基地内をうろつくデンゼル、もうここには金は無いことを知り火災報知器を慣らし、調理場のガスを捻って爆発させ、自分は冷蔵庫の中で盗んだ将校の制服で、基地のゲートの突破にも手段を考えるデンゼル。一方のマークは車で体当たりの強行突破。そこに二人の違いが出ているようですね。
しかし、デンゼルの白い海軍の制服姿が様になっていてかっこよかった。果たして4200万ドルは何処に?・・・それが殺されたデンゼルの元カノ、デビーがホテルのベットの下に隠していたのですね。
ちなみにグラフィック・ノベル原作の主人公は、2人とも白人だそうです。「男二人が背中合わせで銃を撃つ」というメイン・ビジュアルからも一目瞭然な、今時珍しいキメキメ感が濃厚に漂う映画に仕上がっている。アカデミー賞を2回も受賞した名優が出ているの?と思ったけれど、面白ければいいじゃん。
デンゼルがアゴヒゲをたくわえて原作キャラに近づき、芸達者なデンゼルの軽妙な魅力を十二分引き出しているんですから。
何者かの陰謀で犯罪者にされた2人は、警察だけでなくCIA、海軍、そして極悪麻薬カルテルに命を狙われてしまう、そのピンチを乗り切るために、2人は渋々「あぶない刑事」なみにスカしたコンビを結成!
ときには、相棒であり、ときに裏切り者でもある2人が、複雑なストーリー展開の中で、くっついたり離れたり、二転三転する面白さ。そしてラストには、ド派手なアクションもありで、猛牛の攻撃にもさらされ、慌てふためく面白さを心ゆくまで堪能できるアクション満載の映画です。
2013年劇場鑑賞作品・・・317 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
ボビーとマーカスは大金を取り戻すため手を組むが、マフィアや麻薬取締局(DEA)に追い詰められていく。スティーブン・グラントによるグラフィックノベルを、ウォールバーグ主演作「ハード・ラッシュ」(13)も手がけたアイスランド出身の新鋭バルタザール・コルマウクル監督が映画化。
<感想>マーク・ウォールバーグの「ハード・ラッシュ」が面白かったので、その監督スティーブン・グラントと組んだ第2作目の映画である。映画の冒頭でデンゼルとマークが同じ車から降り、デンゼルは銀行へと貸金庫を作ろうと行ったらしいが、どうやら下見の様子。もう片方のマークはダイナーでウエイトレス相手に朝食の注文をしながら、デンゼルと携帯で連絡をとりあう様子をみると、どうやら二人は相棒らしいのに全然噛みあわないのだ。
噛み合わないはずですよね。デンゼルは麻薬局捜査官ボビーであり、マークは海軍情報部隊の軍人マイケルという、住む世界が違うと分かってくる。彼らはたまたま組んでヤクザのボスが麻薬で稼いだ金300万ドルが、この向かいの銀行の貸金庫の中にあることを知り、銀行強盗をして自分たちの仲間を殺したボスに復讐する、とそこまでは話がついていたのだが。
ところが銀行の貸金庫の中には、4200万ドル越えという思いもがけない大金入っており、強奪が成功した途端マークはデンゼルを撃ち、盗んだ金を全部今は除籍の身だが、この大金で復帰が叶う約束の海軍の上官の元へと運び込む。これって、何なのよ?、・・・という展開。
それにしても貸金庫の金は多すぎた。ボス一人の隠し財産ではなく組織の隠し金庫だったのか。ところが、これがタチの悪い別筋の隠し金と分かるころには、デンゼルを潜入させた上司が殺され、デンゼルは撃たれた傷を獣医に治療してもらい女の所へ。
マークは古巣の海軍司令官の事なかれ主義に怒りが爆発、そこで盗んだ大金を貸金庫に返してなかったことにしよう、なんて話が通用すると思うあたりが甘ちゃんのマークであった。
これはとりあえず相棒のふりをする男二人が、真の相棒になるまでの紆余曲折を描くドラマになっているといっていいだろう。どちらも鼻っ柱が強く、他人の話は聞かないとあって相棒には向かないのだが、それでも一人より二人だ。
そこへ、デンゼルの元恋人デビー(ポーラ・パットン)が、上司の連絡係として絡み、デンゼルとポーラの着かず離れずの関係は、デンゼルは彼女が今でも好きなのだが、連絡の取れないデンゼルより他の男に慰めを見出したというわけ。マークには女っ気はないのに、癖になっているウィンクの先には意中の女性はいないのだ。これは面白い。
ここら辺までくると、断然マーク・ウォールバーグの持ち味が上手く出ていて、賞を取っている兄貴分のデンゼルより俄然、物語を引っ張っていくのである。
盗んだ金を取り戻そうと海軍の基地内をうろつくデンゼル、もうここには金は無いことを知り火災報知器を慣らし、調理場のガスを捻って爆発させ、自分は冷蔵庫の中で盗んだ将校の制服で、基地のゲートの突破にも手段を考えるデンゼル。一方のマークは車で体当たりの強行突破。そこに二人の違いが出ているようですね。
しかし、デンゼルの白い海軍の制服姿が様になっていてかっこよかった。果たして4200万ドルは何処に?・・・それが殺されたデンゼルの元カノ、デビーがホテルのベットの下に隠していたのですね。
ちなみにグラフィック・ノベル原作の主人公は、2人とも白人だそうです。「男二人が背中合わせで銃を撃つ」というメイン・ビジュアルからも一目瞭然な、今時珍しいキメキメ感が濃厚に漂う映画に仕上がっている。アカデミー賞を2回も受賞した名優が出ているの?と思ったけれど、面白ければいいじゃん。
デンゼルがアゴヒゲをたくわえて原作キャラに近づき、芸達者なデンゼルの軽妙な魅力を十二分引き出しているんですから。
何者かの陰謀で犯罪者にされた2人は、警察だけでなくCIA、海軍、そして極悪麻薬カルテルに命を狙われてしまう、そのピンチを乗り切るために、2人は渋々「あぶない刑事」なみにスカしたコンビを結成!
ときには、相棒であり、ときに裏切り者でもある2人が、複雑なストーリー展開の中で、くっついたり離れたり、二転三転する面白さ。そしてラストには、ド派手なアクションもありで、猛牛の攻撃にもさらされ、慌てふためく面白さを心ゆくまで堪能できるアクション満載の映画です。
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